2003 AUTOBACS JGTC INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round4 Malaysian JGTC in FUJI SPEEDWAY 2003.7.13 Race Day

Free Practice - フリー走行

No.23 ザナヴィ ニスモ GT-R、雨中のフリー走行でトップタイム

本山 哲「タイムを出したときは、コースの水がだいぶ少なくなっていましたし、ようやくクリアラップが取れた周です。雨で、ウェイトを積んでいるぶんのハンディがだいぶ小さくなって他のマシンとの差が縮まっているので、ボクらにとってはいいと思います。レースの順位は、チームが考えることですが、とにかくボクは第1レースなのでなにも考えずにプッシュするだけ。上がっていけるところまで上がっていきたいですね」

No.43 ARTA Garaiya、終盤にクラスベストタイムをマーク

新田守男「スピンしたのは、ちょっと踏みすぎちゃったから(笑)。その後1周して止めたんですが、そのときのタイムがクラストップタイムでした。雨だと、ウチの致命傷がちょっと相殺されるような感じなのでいいかな、と。ま、そんなうまくはいかないでしょうけど、富士はドライより雨のほうがいいでしょうね。とはいえ、雨のリスクはそれなりにあるので、カタく、焦らないでいきます」

フリー走行2番手、No.12 カルソニックスカイライン

ブノワ・トレルイエ「フリー走行ではミスをしてしまって、Bコーナーで2回ぐらい草の上を走っているので、まともに走れたのは1周だけでした。その周も、それほどプッシュしないで(1分)36秒2が出ているので、プッシュすればもっとタイムは出ると思いますし、問題はないですよ。クルマのバランスはいいですし、昨日出ていたミスファイアも解決しているので、レースでは追い上げていけると思います」

No.37 ZENTトムス スープラ、レインコンディションに自信

マルコ・アピチェラ「複数のレインタイヤをテストしたけど、いい感じだったよ。これまでのテストでレインタイヤを試す機会がなかったし、金曜日の雨のときもあまりテストできなかったからね。タイヤはいいしクルマのバランスもよくなっている。雨のレースでいい結果を出すことができるんじゃないかな。第1レースがタクヤで、第2がボク。雨がひどくなると富士のコースは危ないけれど、ま、すべてはお天気しだいだね」

No.36 WOODONEトムススープラのエリック・コマス、雨のドライビングに注目

エリック・コマス「スープラとミシュランタイヤのコンビネーションで雨のレースは初めてだけど、いま走ってみて、いい感じだってことがわかったよ。第1レースは距離が短いので、アグレッシブなレースができるので楽しみです。でも、雨は少ないほうがいいな。ボク自身は雨のドライブが好きだし、スタート位置もいいので、ガンバリます」

雨で上位入賞ねらうNo.18 TAKATA童夢NSX

道上 龍「クリアラップが取れていなくて(1分)37秒台までしかタイムは出ていませんが、バランスは悪くないですね。クリアが取れても35秒台まで入れられたかどうかはわかりませんが、NSXはブレーキングがいいので、スープラとの差は詰められると思います。今日はウェットになりそうですし、とにかく生き残るレースをしたい。雨の量が多いと追い上げていくのはむずかしくなると思います。でも、基本的にNSXにとっては雨が降ってくれてよかったと思うので、がんばりますよ」

クラスポールのNo.19 ウェッズスポーツCELICA、雨のフリー走行で2番手

田中 実「雨はストレートがいちばん怖いですね。後ろのクルマはイヤでしょうね(笑)。抜くのが怖いし、モヤモヤのなかになんかあったらどうしようという感じですね。ボクが第1レースですが、30周走りきれる燃料を積みますから、超満タンの青木くんに対して6割ぐらいですか。No.43がトップ? やらしいなあ!クルマの仕上がりはピンポイントのMR-Sに比べると的が大きく、ポテンシャルが高いんです。セリカは雨がラクですね。そういう部分ですごく乗りやすい。今日は、勝ち以外ないです! 2位はありえない」

No,69 FK/Massimo Advanポルシェ、雨を味方にクラス3番手

山岸 大「ウチのクルマはストレートがポルシェのなかでは遅いほうなんで、ウェットコンディションになっていい方向に働いたのかな、と思います。コンディションはボクが乗った前半のほうがよくなかったと思います。後半になって周りもタイムを上げたし、ウチも(位高敬の)タイムが伸びましたし。ウェットでのクルマは仕上がっていると思うので、レースは雨でいってほしいですね」

ランキングトップのNo.31 RECKLESS MR-S、フリー走行4番手

佐々木孝太「ウエイトを積むのが夢だったんですが、(積んでしまったいまは)それに苦しんでいます。ストレートが速いわけじゃないし、トップスピードへの到達までも遅いから、コーナーで稼がないといけないんですよ。朝は、ボクが満タンのセットで乗って、それが減っていったところで後藤くんが乗りましたから、(燃料の量は)レースよりもちょっと多いくらいでしたね。(SUGOでの優勝で)スポンサーさんがご褒美に沖縄旅行に連れていってくれたんですよ。このタイミングでレーシングスーツもマシンのカラーリングも変えていただきました。お返しをしないといけないですね」


1st Race - 決勝第1レース

■決勝第1レーススタート直前情報(14時00分現在)

 天候:霧  路面状況:ウェット  気温:20度  路面温度:21度
 入場者:決勝日(13日)4万1000人 予選日(12日)1万9000人


No.12 カルソニックスカイラインが第1レースGT500を制す

井出有治「午前中トップレベルのタイムが出ていたので、レースも完全な雨であれば心配していませんでしたし、スタートは路面が濡れていたので浅ミゾタイヤを選びました。ただ、実際にはだんだん乾いていくレースで、ドライバーのタイヤの使い方やペース配分が重要だったので、とにかくタイヤを壊さないように走りました。ダウンフォースを目いっぱい減らしていったのでコーナーはけっこうつらかったですね。最初の3周は、先週のフォーミュラ・ニッポンのときみたいに追突されるんじゃないかとドキドキでしたけど、勝ててよかったです」

No.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Z、スリックで第1レースクラス優勝

柳田真孝「スタート前、ギリギリのところでスリックタイヤを選んで走り出したんですけど、スタート直後の1コーナーは怖かったですね。その後も何度も飛び出しそうになりましたけど、遅れてもあとで挽回できますし、あせらないようにと自分に言い聞かせて走っていました。路面が乾きはじめてからは思いきりプッシュしましたけど、まずは第1レースをトップで終わることができてよかったです」

No.39 デンソーサードスープラGT、スリックタイヤ選択で第1レース2位獲得

ドミニク・シュワガー「スリックタイヤでスタートしたので序盤はとってもたいへんだった。(スリックタイヤの)装着を決めたのはボクです。コースがドライになるかどうかわからなかったけれど、チャンスがあると思ったので。最後にGT-Rを逆転したのは、1台(22号車)がBコーナー手前で、もう1台(23号車)は最終コーナーでパスしました。序盤は(スリックタイヤでは)とても危ない状況でタイムも遅かったけれど、10周もすると状況がよくなってきた。それでもまだ場所によってはスリッピーな状態だったかな。残り6周くらいになるとライン上はドライになってきてタイムも上がり、逆転することができた。いいレースができた」

No.23 ザナヴィ ニスモ GT-R、90kgのウェイトを積みながら第1レース3位入賞

本山 哲「今日は自分の仕事は完璧にできました。セミウェットから乾いていくレースになりそうだったので、スタート前、スリックにしようかどうかはけっこう迷うところでしたね。でも(シリーズ)ポイントでもいいところにいますし、リスクは犯す必要はないと思い、浅ミゾを選びました。ボクより上のグリッドのマシンはみんな浅ミゾを選んでいましたし、条件は同じでしたから。22号車とは途中少し離れましたが、最後は猛プッシュしました。先週のフォーミュラ・ニッポンもそういう予定だったんですけど(笑)。1コーナーで抜いたときはけっこう際どかったんですけど、いいバトルができたと思いますよ」

No.55 ECLIPSEタイサンADVANバイパー、好バトルの末第1レースクラス2位に

木下隆之「グリッドで早めにスリックに交換しました。ブッチ切る必要はないということでウエットセットのままスリックに変えたんです。余裕はあったんだけど、周回遅れの処理でBコーナーでミスをしてしまって、アクセルを抜いたときにバーンとやられた。ボクのミスです。No.3とはクリーンなバトルができて楽しかったよ」

No.81 ダイシンADVANシルビア、最後尾まで落ちるも第1レースクラス3位

植松忠雄「ニュータイヤのスリックでいったんで、まるで氷の上を走っているようなものでした。ストレートで4速でもホイールスピンする状態でした。ゆっくり走っていたんですが、1コーナーでスピンしてしまいました。後ろから、だれかはわからないんですが接触されたのかもしれないんですけれどね。それで最後尾に落ちたんですが、追い上げることができて、3位表彰台に上がれてうれしいです。それも初表彰台でしたからね。トップに立てたらもっとよかったんですけれどね(笑)」

2nd Race - 決勝第1レース

■決勝第2レーススタート直前情報(15時30分現在)

 天候:雨  路面状況:ウェット  気温:20度  路面温度:21度

■第2レースリタイア(JGTCインサイドレポート班調べ)

No.原 因周回数
71コースアウト0L
5コースアウト0L
88クラッシュ1L
100クラッシュ1L
7接触によるダメージ1L
76ワイパー故障1L
10クラッシュ15L
2ミッション15L
77駆動系20L


第2レースクラス優勝はNo.11 JIM RodeoDriveアドバンF360

田中哲也「雨でぜんぜん見えなかったから怖かった。踏んでいかないといけないけれど、見えないんですから…。ただ、ウチのクルマとしてはドライだったらチャンスがなかったから雨でよかった。ドライだったら(1分)32秒台まんなかがいいところでしょう。雨ならなんとかなると思っていましたから」 松田秀士(第1レース担当)「ストレートが遅いんでダウンフォースをつけずにいきました。ここはドライだとつらいんですよ。ポルシェにはストレートスピードでかなわない。(総合で)勝ちたかったけど、(タイサンの)チームプレイにやられましたね」

No.22 モチュールピットワークGT-R、雨に強いライアンが第2レース2位に

リチャード・ライアン「今日はすごくむずかしいコンディションだった。途中ブノワ(No.12)と近づいたときは、ブレーキングはボクのほうがよかったので1コーナーで前に出られるかなとも思いましたが、同じGT-R同士でぶつかってもしょうがないですし、それよりも1−2フィニッシュを達成したかったので、ポジションをキープしました。金曜日にはレースで5位になりたいと言っていたんですが、ボクの後ろでいろいろなことが起きて3位以下がすごく離れてしまったので、もう2位をキープしようと思っていましたね。タフなレースでしたけど、2位になれてよかったです」

No.38 auセルモスープラ、視界悪化で逆転優勝ならず

立川祐路「スタートしてすぐにワイパーが壊れちゃって…。水は飛んでいってくれるんですけど、前のクルマが巻き上げる水が汚れていて、そのうちフロントウィンドウが真っ白になってしまい、ホントになにも見えない状態でした。首を前に出して運転していたくらい。22号車に抜かれたときにも、前が見えなくてボクのペースがガクンと落ちたんです。それにしてもスカイラインはみんな速かったですね。23号車は100R手前でスローダウンしていたので抜きましたけど、あれは計算していたと思います。まぁ、でも、今回ウチも初めてちゃんとしたレースができましたし、ウェイトも積まなくて済んだので、次の富士では優勝できるようにがんばります」

No.1 エッソウルトラフロー スープラ、第2レース4位で総合6位に

脇阪寿一「どうしてもウェイトの影響があって、慣性の法則でリヤが出てしまうという感じでした。それは雨のなかでも同じでしたが、雨のほうが影響は少なかったので、ウチにとってよかったですね。でも、あれだけ降ると危ない。なにも見えないので、スタート直後は1コーナーでものすごく手前でブレーキングしてしまった(笑)。最後は路面が乾いてきて、タイヤのゴムが動くような感じになってきたので、ムリしないで走りました。23号車はAコーナーで抜きましたが、あれは向こうがワザとペースを落としてる。問題があってスローダウンしているというんじゃなくて、完璧に5位ねらいですよ。でも、優勝回数でまだこっちがランキングトップですし、そのポジションを死守できてよかったと思います」

No.39 デンソーサードスープラGT、今季2度目の総合3位獲得

織戸 学「ウェットでのマシンはいっぱいいっぱいだね。もうちょっとウェットのタイヤ作りをしないとダメですね。でもここまでよくガンバったよ。総合で3位が獲れたし、いいレースだったと思う。今日は作戦勝ちだね。チームの総合力が結果を残すことになったと思うよ」

No.23 ザナヴィ ニスモ GT-R、第2レースのポジションダウンはねらいどおり?

ミハエル・クルム「3位を走っているうちにフロントウィンドウが曇りはじめて、前が見えなくなってしまいました。窓を開けたりもしてみたんですが、それでもぜんぜん変わらなかったんです。ピットに入ろうかとも思いましたが、とにかく最後まで走り切ろうと、事故をしないようにペースを落としました。チームオーダーで下がったのかって? いやいや、そうじゃなくて、ホントに前が見えなかったんですよ。3位になれなくてくやしい。でも、これでランキングでもトップタイになると思いますが、1号車よりは20kgウェイトも軽いですし、次のレースもがんばります」

No.62 Vemac R&Dダンロップ350R、総合9位で初ポイント獲得

柴原眞介(第1レース)「(第1レースで)スリックを選んだのは、あの予選グリッドからポジションを上げるには思いきった手に出るしかないということで、自分で決めました。最初は怖かったんですが、そのうち乾いてきてポジションを上げることができました。ただ、乾いているラインは1本しかないんですが、ワークスのクルマはブロックがきつくて抜かさせてくれない。それで濡れているところを通るしかなくて、挙動が乱れてNo.35とNo.8にちょっと接触してしまいました。まあタナボタですが、ポイントがとれてよかったです」

No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3R、第2レースはチームオーダーで3位に

山路慎一「コースインするときにはビックリ箱(ボンネットがいきなり開いてしまった)で怖かったけど、ガラスも割れなくてよかった。最終ラップには、千葉さんの呪いがかかって、なぜかガス欠になってしまいました(笑)」

第1レースクラス優勝のNo.3ハセミスポーツ・エンドレス・Z、総合では3位

木下みつひろ「ワイパーが故障して止まってしまったんでなにも見えなかった。(コーナーへの)アプローチでコースアウトしてしまうし、まいりました。不完全燃焼のレースになってしまいました。泣きたかった。トータルでは3位ですか…」

No.31RECKLESS MR-S、第2レース6位も総合ではノーポイントに

後藤 聡「きびしい展開になりました。雨では勝負できそうなクルマの感じはあったので、第1レースも同じようなコンディションで走りたかったですね。途中(ピットインしようかどうか)迷ったものの、ピット入らずにガマンして走ったのですが、ストレートもまっすぐ走れない状態でした。それで他車と接触してしまい(第1レースは)最後尾に近いリザルトになってしまいました。今日はそれがすべてですね。(結果的に)ウェイトをおろせたんだからと考えなおして(次のレースで)仕切りなおします」
佐々木孝太(第1レース)「1コーナー立ちあがりでスピンしてしまいました。車高が低すぎたのか、クルマがアンダーになってしまって、水に乗ってしまうとまったく走れない状態でした。雨量が多くても(路面の)水がなければ問題なかったのですが…。今回はしかたないかな。ウェイトをおろさないと、クルマ的にはつらいんで…。次はいくしかないですね」

No.34 DENTAIRE MR-S、スピンが響き、第2レースの表彰台を逃す

松田晃司「ブノワ(トレルイエ)が(後方から)きてるのがわかってたし、彼がトップ争いをしているのも把握してました。でもブノワが300RからBコーナーの進入のところで近づいてきたとき、ブレーキングで先にいけたのに譲ってくれたんですよ。だから、ボクはコーナー2個目で大きく避けようという気持ちが働いたんです。そのときに、いままで使ってない舵角まで(ステアリングを)切ってしまって(スピンしてしまった)。あの場ですぐに復帰する選択肢もあったんですが、もしそこでスピンしながらアクセルを踏んでしまったら、ヘタをするとGT500クラスのトップ争いを台無しにしてしまうところだったので、そのまままっすぐブレーキだけ踏んでスピンさせました。自分のチャンスを自分でつぶしてしまった、と反省しています。とてもくやしいですが、自分のミスは自分でとり返すしかないので、次がんばります」
西澤誠剛(第1レース)「第1レースはホントたいへんでした。しょっぱなに最終コーナーでやっちゃった(スピンした)んで…。スリックでいけばよかったですね。(第2レースで4位に入った)松田クンに感謝するしかないです。今回、流れがよかったので、次の富士はがんばりますよ。いろいろ見えてきたものがあるので、いままでにない期待をもっています。あとは天気がはっきりしてくれれば、なおいいですね」

No.43 ARTA Garaiya、雨を味方につけられずクラス総合10位

高木真一「朝の走行では(自分は)走っていなかったのですが、(レース前の)10分間のフリー走行でタイムが出ていたので、少しは期待してたんです。が、雨が強くなってしまい、そのときのタイヤの性能を過信しすぎてたかな。あと、ターボエンジンも雨できびしい状態になってしまいました。後半はペースを上げられたのですが、それまでが苦しかった。(雨で)前が見えなかったので、こっちのほうがペース的に速くても抜くまではいたらなかった、という状況でした。雨の走行をもうちょっと練習します(笑)」

No.19ウェッズスポーツCELICA、雨に苦戦

田中 実「第1レースはちょっとギャンブルに負けたという感じかな。2レースとも同じコンディションでちゃんと走れていれば、2連勝もわけなかったんですけどね。第1レースは1周目からキツかったんで…。ポテンシャルはあるのに不効率なことをしてしまった、という感じですね。だれかが大きくチョンボしたわけでもなく、結果的にいろんなものがうまく噛み合わなかった、ということです。クルマは余力があるので(次のレースでは)ウェイトを積むことになって接戦になると思いますが、なんとか勝ちたいですね」
青木孝行(第1レース)「たいへんなレースでした。フロントガラスが曇ってしまい、挙句の果てにワイパーが動かなくなって…。残り10周くらいから動きが悪くなって、ストレートではなぜか動くんですが、あとはほとんど止まったままでした。これでは前が見えないので、坂東監督は『やめるか?』って無線で訊ねてくれたんですが、なんとか完走したかったんで、無線で前後のクルマを教えてもらって、走ってました。ま、チェッカーを受けられたし、生きて帰ってこれてよかったです(笑)」

No.88 ノマドディアブロJGT-1、第1レースで8位に入賞

山西康司「雨は、朝のフリー走行で走ったのがはじめてでした。No.100は黄旗が見えなかったんじゃないですかね? ボクは(黄旗が出ていることを)無線で聞いていたんですけれど。(クラッシュで)頭が痛かったですけれど、衝撃にビックリしただけです。仕事をキッチリこなしたいんで、そういう意味ではもったいないですね。もらい事故でしたから」
WADA-Q(第1レース)「第1レースはフロントはソフト、リアはハードのスリックを選択したんです。ああいう路面だったんでフロントが先に温まって、乾いてきたら大アンダーでした。乾きはじめてからはペースが上げられなかった。ほんとうはもっと前にいけたと思ったんですけれどね…。(第2レースのNo.100とのクラッシュは)あれは1コーナーは黄旗が出ていたんですよ。由良さんが謝りに来て『ハイドロで…すみません』って言ってたんだけど…。まあ、レースアクシデントといってしまばそれまでなんですけどね。またクルマを1から作る大作業ですよ。次に間に合うかどうかもわからないですね」

第2レーススタート時にクラッシュしたNo.5 BANPRESTO B-1マッハ号GT 320R

三船 剛「真っ白でよく見えなかったので、スタートしたら無線で教えてって言ってたんですが、うまく通じなくて、スタートはまだかと思ってました。(前方で)早めにアクセルを抜いたクルマがいたようで、(自分も)バックミラーを見ながらブレーキを踏みました。視界が開けたらスピード差があるクルマが目の前にいたんで、左に切って避けたら左側にいたクルマと当たったんです」

No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7、接触の影響で第2レースリタイア

河野高男エンジニア「(第2レースの)スタートで、前のほうでだれかが車速コントロールしていたみたいで、減速してるんですよ。避けるのがやっとだったから、谷口は左側のコンクリートウォールまでいってしまって、ヒットしてるんです。アップライトがいっちゃったんです」


Winner - 優勝者

GT500クラス No.12 カルソニックスカイライン

井出有治「朝(フリー走行)も雨のなかでタイムがよかったんで(決勝も)いけるという自信はありました。路面が乾いていくなかで、スリックかインター(ミディエイト)かと悩んだんですが、ムリして勝負する必要はないということでインターでいきました。でもどんどん路面が乾いていって、タイヤ的にはきつかったんです。星野さんにも『タイヤを壊さないように。いけるならいけ』と言われていたので、そこをうまくやれたのがよかったです。いつもなら順位をいろいろ考えてしまうんですが、今日はもう順位とか考えずに前にいるクルマを抜くことだけを考えていきました。トップに出てからも自分のペースで走れました。レース中に追い上げれらているのは知らなかったんですが、No.39がスリックで出たのは知ってましたから、後半追い上げてくるんじゃないかなと思っていました。なにがあるかわからないから逃げるだけ逃げたのがよかったですね。チェッカーを見たときはホッとしました。(第2レースの)ブノワはレインのレースは速いし、彼自身も『いける』って自信持って言ってくれたんで、安心して見てました」

ブノワ・トレルイエ「ボク自身は雨のレースがすごい好きですから。こういう状況ですから、とにかくコースアウトしないように、それだけを考えていました。ほんとうにユウジ(井出)がいいポジションで渡してくれて、ボクとしてはポジションをキープするだけですから、とても気持ちがラクでした。ほんとうにユウジがいい仕事をしてくれたと思います。そして、リチャード(ライアン,No.22)ともいいバトルができました。今日はぜひ勝ちたいと思っていました。だれよりも先にチェッカーを受ける気持ちを味わいたかったですから。ただ、もし(自分が)2位でも(総合では)勝つことができるのはわかっていたので、プレッシャーもなく走ることができました。もちろん目標はチャンピオンですが、JGTCでチャンピオンを獲ることは非常にむずかしい。一歩ずつ、できることをユウジとやっていこうと思います」

GT300クラス ECLIPSEタイサンADVANバイパー

木下隆之「バイパーは7年目で初優勝です。ボク自身、全日本の優勝は遠ざかっていたので、ホッとして、うれしいですね。(第1レースは)ボクは絶対スリックだと思っていました。最初の5、6ラップは多少リスクを背負うけど、それだけ耐えればスリックのコンディションになると思ってました。ホントはこっそり自分だけスリックを履きたかったな(笑)。ただ、タイヤがスリックというだけで、セッティングはレインだったので、ぜいたくを言えば乾くのが早すぎたかな。最後はちょっとしんどかったです。まあ、抜きつ抜かれつ、自分も楽しかったです。周回遅れの処理のしかたが裏目に出たり、うまくいかなかった面もあるんですけど(2位に入れて)山田さんにはいいプレッシャーになったかな(笑)。彼も富士だけは遅くないんで、ちょっと安心してみてられたかな。これでチャンピオンも見えてきたし…、え、言いすぎ?(笑)。まあ、タイサンとしても4戦3勝、3台とも優勝だしね。バイパーは色モノ的に見られてきたけど、これで弾みがつくといいなと思います」

山田英二「ほんとうにうれしいですね。ボク自身バイパーに乗って4年目だし、個人的にはすっごいアメ車好きでふだんも乗ってますから、バイパーで最高峰の全日本GTに勝てたことがほんとうにうれしいです。フェラーリ(No.11)を抜いて、自分でもバイパーでフェラーリを抜くってカッコいいなぁ、やったぁって思ったんですが、リアがドリフト気味になって前に進まなくてフェラーリに抜き返されて…。何回もコースを飛び出そうになったり、100Rでスピンしそうになったり、ほんとレースを止めたくなるくらい。そういう状況で走っていたから精神的には苦しかった。でも、チームががんばってくれたのが結果に結びついたかなと思ってます」



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