2004 Inside Report Network Edition

2004 第5戦 ツインリンクもてぎ

Practice Day - 練習走行日(2004-07-16)

◎No.35 イエローハットYMSスープラ(GT500クラストップタイム)
服部尚貴「ダンロップにとって、もてぎは他のサーキットより速く走れるところだから、今年もここに集中して準備してきました。まだ金曜日の段階ですが、ちゃんと今までやってきた成果が結果として出てきてくれたので、あとは予選と決勝をうまくまとめて勝って結果を出さないと、仕事をしたとは言えませんよね。金曜日の仕事としてはうまくいってるとは思います。8月の合同テストと比べると、クルマも違えばタイヤも違っている。進歩してます。シリーズポイントの取りかたにしても、ウエイトにしろワン・リス(註:リストリクター・1ランクアップ)にしろ、べつにもてぎに照準を合わせたわけじゃないけど、いい状態で来てるし。なので、もてぎだけはなんとか(勝ちたい)。他はおとなしくしてますからって言いたいくらい(笑)。クルマもタイヤもボクもいい感じなので、ここはかならず結果を出さなきゃいけないと思ってます。すべて確実に妥協せずがんばります」
脇阪薫一「勝つべくして勝つっていうことはGTレースではなかなか難しいんですけど、(今回)これ以上の流れはないと思います。セパンは勝てると思ってなくて結果的にあそこまでいったという状態だったでしょう? ただ、あのときのがんばりとかは、もてぎにもつながっていると思います。タイヤに関しては、毎回いろいろ作って試して没にしてってやっているわけで、だからこそ現場に来てない(ダンロップの)人たちのためにも勝ちたい。服部さんは長年いろいろなタイヤ開発に携わっているけど、ボクはワンメイクの世代だから、これだけメーカーに属してモノを作り上げてテストしてレースをしてっていう経験がないぶん、今すごく充実感を感じています。だからこそ今回は勝ちたいという気持ちが強いです。へんに力まず、落ち着いてミスのないようにやれれば、いいレースができると思います。タイヤ開発においては(1台で開発しているので)小回りが効くし、みんな一緒に毎回がんばっているので、その結果として、予選で服部さんにコースレコードを更新してもらって決勝で勝てたら、これ以上の喜びは近年ないと思います。金曜日だけ速くてもすぐに忘れられちゃうから(笑)。お願いだから明日は雨降らないでって感じですね」
◎No.81 シーウエストダイシンアドバンZ(GT300トップタイム)
柳田真孝「ボクらは合同テストから調子がいいので、晴れればポール争いできると思います。十勝ともてぎはウチのクルマとの相性がいいので、ここで勝ちに行かないと。去年はもてぎから調子を上げて、オートポリス、鈴鹿といい流れをつかむことができたので、今年もここでポイントを稼いで最後の2戦でチャンピオンをねらいたい。クルマは1ランクアップでストレートが速いですし、それを生かせるセッティングをねらっています。具体的に言うとまっすぐ止めてまっすぐアクセルを踏めるよう、コーナーで曲がってくれるセッティングですが、それがうまくいってると思います。ブレーキもぜんぜん問題ないですし、大丈夫ですよ。今回マークしているライバルはガライヤ(No.43 ARTA Garaiya)ですね。ガライヤもここでポイントを落とすとチャンピオン争いで引き離されるし、必死なのがわかります。気合いが感じられますし、あなどれない。まちがいなくトップ争いに加わってくると思いますよ。あと、雨が降った場合はNSX(No.16 M-TEC NSX)も来るでしょうし、2ランクアップの竹内さんのところのセリカ(No.52プロジェクトμ太陽石油セリカ)が雨でも晴れでも速いですよね。ぼくたちも1ランクアップですけど、それによって燃費が悪くなるということもありますし、前(のグリッド)からスタートしてマージンを持って帰ってきたいですね」
◎No.77 クスコスバルADVANインプレッサ、接触のアクシデント
谷川達也「1コーナーで、前にいた9号車(ADVAN K-STADIUM MT)がスピンしてて…。避けきれず9号車のサイドに前から当たってしまいました。向こうはスピンして後ろに下がってきたところだったし、どうしようもありませんでした。ラジエターやスポイラーを傷めてしまい、セッティング作業が途中で止まってしまいました。まだセットが決まっていないので、明日の予選はつらいですね。8月の合同テストや、プライベートで行ったスポーツ走行でいい感触を得てたのですが、今日は午前中もイマイチ。チームの人たちにもうしわけないと思っています」
◎練習走行4番手のNo.18 TAKATA童夢NSX
道上 龍「まだ、よっしゃー!! とは言いたくはないですね。だってトップが(1分)46秒台に入ってるのにコンマ7秒以上も遅れているわけだから、まだまだですよ。たしかにテストや(鈴鹿)1000Kmでやってきていることが報われているとは思います。でも、今日のタイムは周りのチームと接戦だし、ほかのクルマと比べるとやっぱり余裕がありません。ワンミスで順位が入れ変わってしまう状態だから、もう少しクルマに余裕を持たせる状態にしないといけませんね。そうすればいろんなトライもできる。今はワンラップだけのタイムなので…。午後の走行でも、ダンロップのクルマ(No.35イエローハットYMSスープラ)の後ろについてたけれど、こっちのタイヤがどんどんタレてしまうのに、あっちはどんどんグリップを上げていってタイムを出している状態。まぁ、もてぎはNSXとの相性がいいコースだし、ここでがんばることができれば、残り2戦に向けていい流れができるとは思います」
◎No.112 ARKTECH ADVAN GT3、澤圭太が復帰
澤 圭太「ここと鈴鹿の2戦、また乗らせていただくことになりました。オートポリスはチーム自体がお休みらしいので…。去年(No.71シグマDUNLOPセリカ)と同じコンビ(Guts城内)です。クルマはエンジンが新しくなって、かなりよくなっています。ポルシェ勢のなかでどこまでいけるか。FK/マッシモ(No.20)やタイサン(No.26)に追いつきたいです」

Qualify Session1 - 予選1回目

◎No.25 ECLIPSE ADVANスープラが暫定ポール
ドミニク・シュワガー「昨日はぜんぜんグリップしなかったけど、それを改善する方向でセッティングを変えたらよくなった。最初は雨のせいで路面がよくなくてタイムが出なかったけど、混走のときに思った以上によくなっていたから2セット目(のニュータイヤ)を投入した。ソフトタイヤはレースで持たないと考えて硬めのタイヤを選んでいたから、トップタイム近くまで出るかどうかちょっと心配だったけど、いいタイムが出たね。このタイムなら午後のセッションがドライでもトップ5には残れるんじゃないかな。ポールよりレースが大事だから、とにかく決勝を考えたいね。レースもドライになるかウェットになるかわからないし、予選順位のまま進むとは思えない。だからポールよりもレース。もちろん午後になって雨が降ってくれればうれしいけどね(笑)」
◎No.81 シーウエストダイシンアドバンZ、暫定クラスポール
柳田真孝「(ニュータイヤを)2セット使って、2セット目でタイムが出ました。レース用のタイヤはフロントがソフト、リヤがハード。予選では1セット目にハード4本、2セット目にソフト4本でアタックしています。2セット目の計測1周目は3コーナーでふくらんで縁石に乗ってアクセルオンのタイミングが遅れたんです。それでも最後まであきらめずにいった結果、トップタイムが出てよかった。タイヤのおいしいところではクルマのバランスもよかったですね。でも、タレて来てからはアンダー/オーバーが出るので、午後はレースセットに専念します」
◎混走時間帯に2セット目を投入したNo.37 DYNACITYトムススープラが暫定4番手
ジェームス・コートニー「最初の20分(のGT500専有時間帯)にアタックにいったときはプッシュしづらい状況だった。クルマがすごくアンダーステアだったんだ。だから、タツ(片岡)やエンジニアと相談してセッティングを少し変えたんだ。それでクルマが少しよくなったね。午後は雨が降ると思っていたから、混走のときにもう1セットニュータイヤを使ってタイムを上げることができたよ。でも、まだバランスは完璧じゃないから、午後はレースセッティングをやる。でも、それはタツの仕事だから、ボクはホリデーさ(笑)」
◎NSX勢トップはNo.32 EPSON NSXの6番手
アンドレ・ロッテラー「クルマは完璧でした。ただクリアラップは取れなかった。アタックしていて、これはタイムアップできるなと思って走っていた周に、前のクルマにひっかかってスローダウンしなきゃいけなかった。そのうえ雨も落ち始めて、もうチャンスは残っていなかった。でも、まだ1セットニュータイヤが残っているから、午後は雨になってほしくないですね」
◎前日トップタイムのNo.35 イエローハットYMSスープラ、予選1回目は7番手
服部尚貴「残念ながら、雨にやられてしまいましたという感じ。まさにそれだけ。混走のときのほうが路面のコンディションはよかったけど、(タイムアップできるかどうかは)運がいいかどうかっていう部分もあるしね。てるてる坊主も作ったんだけどなぁ。午後のアタックは(路面が)濡れてるか濡れてないかだけのことになるだろうね」
◎No.80 エンドレスダイシンアドバンZ、暫定クラス2番手
木下みつひろ「ヘアピンが少し濡れていたので、アタックのときもちょっとバランスが乱れてタイムロスしていますが、他の部分で取り戻せたのでプラスマイナスゼロかな。2回目の予選は午後遅い時間で天候が悪くなる方向だということなので、朝のうちに2セットのタイヤを使いました。路面温度が低い朝のほうがタイムが出ると思いましたしね。セッションがスタートした時点で小雨だったので、できるだけいい条件でアタックしておきたかったんです。2セット目のときに、ヘアピンの立ち上がりでちょっと乱れたんですよね」
◎No.52 プロジェクトμ太陽石油セリカ、暫定クラス3番手
竹内浩典「Z(No.80、No.81)のほうがメインストレートで6km/h、バックストレートで10km/h速いんです。(1分)53秒1は去年のポールタイムより3秒も速いんですよ! これだけ離されたらぜんぜんムリ。来年は速いクルマ(Z)にもっとウエイト載せてもらいたいですね。ベストはGT500との混走で出たタイム。(ニュータイヤは)2セット使いました。今回、新しいタイヤもいいパフォーマンスですし、天候も雨は雨で悪くないです。チョイ濡れも悪くない。昨日もトップタイムが出てましたし、いいレースができると思いますよ」
◎No.43 ARTA Garaiya、暫定クラス4番手
新田守男「ボクが1セット目のタイヤでアタックにいったときはヘアピンが濡れていた。でも真一に代わってから路面が乾いてきてる。真一がもう1セットでアタックするから、もっとタイムが上がると思うよ。クルマのほうはエンジンのレスポンスがよくなってるよね。でも、レースバランスがちょっと取りきれてないから、そこをもう少し煮詰めたいね」(セッション中のコメント。その後、赤旗中断により高木はタイムアタックを中止)
高木真一「予選は4位ねらいです(この時点で3番手)。1分53秒台には入るでしょうけど、ボクたちにとってはポールでないと意味がないですから。でも、(トップの1分)53秒1までは出ないから、もう1台前にいってもらいたいんです。今の時点でトップが(1分)53秒9なら(逆転をねらって)いく価値はあるけど、いきなり1.5秒も上がらないですから、ここからは決勝セットを煮詰めます」
◎No.16 M-TEC NSXはニュータイヤ2セットを投入し、クラス5番手
山野哲也「(80kgの)ウエイトは重いけど速いって言われますが、あれがなければもっと速いですからね(笑)。でも、8月のテストで今回のレースを想定してやってきたことが確実に結果として出ています。チームとしてねらっているところに近づいてはいますね。ただ、監督からは予選で2列目をねらえといわれていたのに、それができませんでした。ニュータイヤを2セット使ったんですが、2セット目のアタック中、リヤタイヤがロックしてダウンヒルでコースアウトしてしまったんです。“ドライバー山野”としては、とっても珍しいことでしたね(苦笑)。午後からは決勝セットのチェックに専念します」

Qualify Session2 - 予選2回目

◎No.1 ザナヴィニスモZ、アタックおよばず2番手に
本山 哲「ポールを獲れる感触はあったんだけど、金曜日から35号車が速かったからね。向こうかウチが獲るだろうって、思ったとおりの状況だったね。ウチもクルマは順調に仕上がってるし、セッティングはいいと思う。2回目の最後、こっちがベストタイムを出したあとに35号車のタイムを聞いてもう一度アタックにいったけど、もうタイヤがタレてダメだったね。でも1点と2点じゃ違うんで、ポールがほしかったな。前回、前々回とGTではいいレースができていないので、そのぶんも含めて今回はいい結果を出したい。予選は2番手だったけど、35号車とはイーブンだと思っている。レースは単純にはいかないだろうけど、優勝のチャンスはある。最低でも表彰台には乗りたいよね」
◎No.6 エッソウルトラフロー スープラ、2回目にタイムアップし3番手
脇阪寿一「午前中は章に基準タイムを出してもらおうと、オレは中古タイヤでしか乗ってないんでアタックできなかった。他のチームはウチが新品入れたと思っていたみたい。午後、雨は止まへんと思ってたし、正直(上位は)あきらめてたんやけど、最後に初めてドライで走れた。(アタックの)タイミングはちょっと早かったかな。通常のアタックができてたらポールにも届いていたと思うけど、SUGOのときみたいに天候が不安定な予選の展開やったからね。(ポールが獲れなかったのは)タイヤの温めかたの問題。(クルマの)ポテンシャル的には問題ないです。明日はもちろん勝ちをねらってがんばります」
◎No.12 カルソニックIMPUL Z、1回目のタイムで6番手
ブノワ・トレルイエ「ボクたちは午後から雨が降ると思っていたので、午前中のうちに2セットともタイヤを使ってしまったんだよね。だから午後はニュータイヤがなかったんだ。でも予選2回目が始まって中古タイヤで走り始めたら(1分)47秒台が出たから、ニュータイヤがあったらもっとタイムが出せたと思うよ。クルマのバランスはいいしね。明日はもちろん優勝が目標だよ。1号車がフロントローにいるし、彼らはボクたちと同じぐらいのポテンシャルがあるからそう簡単にはいかないと思うけど、がんばるよ」
◎No.38 auセルモスープラ、予選5番手
立川祐路「コンディションに翻弄されてあわせきれず、タイムを出しきれずというところです。まあ、ウエイトは積まなくていいから(5番手は)悪くないんですけれどね。2回目はちょっと(アタックの)タイミングが早かったと思います。合同テストのときより、ブレーキングに関してリアの安定性を上げる方向でやってきたんですが、路面がよくなってアンダーステアが出る方向にクルマが来ちゃって、そのへんで失敗したかなと思っています。予想外に涼しかったというのもありますね。明日は勝てれば勝ちたいし、残りのシリーズを考えると絶対に表彰台というのはあります。このあとオートポリス、鈴鹿とありますが、もてぎも得意なほうなんで、いけるときにいっとかないね」
◎No.32 EPSON NSX、2回目に自己ベストタイム更新も8番手まで
アンドレ・ロッテラー「もうちょっとタイムが伸びると期待していたんだけど…。ちょっとだけアタックし始めるタイミングが早かったかな。2、3周後に雨がやんだからね。でも、今日みたいな天気はだれも予測できないよ。アタックラップに出たときは雨が少し降ってたから、ブレーキの操作がちょっと難しかった。でもホンダ勢ではベストポジションだから、それはうれしい。クルマの仕上がりはいいので(決勝は)自信をもってがんばるだけです」 松田次生「周りがやっぱり速かったですね。今日は決勝用のセットはせずに予選だけに専念しました。基準タイムを出すだけで仕事を終わらせて、あとはアンドレに任せました。タイムは削れたものの、周りがそれ以上に来ちゃいましたね。でも、あれ以上のタイムを望むことも難しかったと思います。もてぎは落とせないレースになるから、NSXの力を発揮できるようにがんばりたいですね。根気くらべのレースで追い上げを目指したいですね」
◎No.43 ARTA Garaiya、予選2回目はアタックせずクラス4番手
新田守男「2回目は決勝用のトライをしました。べつなものを盛り込んで試しただけ。はじめはアタックしようと思ったんだけど、Z(No.80、No.81)のタイムを見て(更新は)ムリだなと思ったから、だったら明日に向けての準備をしよう、と。決勝のセットを進めたというわけじゃなくて、使えるかどうかの確認をしたという程度。決勝に対しても不安材料がまだあるので、それを少しでも取り除けるように用意しているという感じでした」
◎No.16 M-TEC NSX、クラス5番手にとどまる
山野哲也「順調にメニューを消化したし、想定していたタイムも出てます。ただ周りが速かったかな。1回目はZが出したタイムを見てやり方を変更したんです。午後(の天気が)どうなるかわかんないんで、じゃあもう1回いくかってことにしたんです。自分なりには攻めてたんですが、タイムは出なかったなぁ。午後の予選はセッティングに集中しました。作業が進んだことは進んだけど、最後にまた雨になったので最終確認はできてません。でも悪い方向にはいってませんよ。ただ、明日の決勝にすぐつながっていくのかというと、そうではないですね。今回、ホントにほしいのは優勝です。勝てるチャンスがあったときに勝てなかったから。でも勝とうと思ったら、今よりも1秒タイムを上げなきゃいけない。Zやガライヤは1秒以上速いんですよ。今の状況を考えると難しいことですが、勝てなくても、チャンピオン争いをしているライバルたちのなかでトップでチェッカーを受けたいと思います」
◎No.10 JIM GainerアドバンF360、クラス6番手
田中哲也「2セット目のアタックに入っていたときに赤旗が出たので、ちょっとロスしました。でも、5番手に入れたかというと、なんとも言えないですね。明日は周りも序盤は速いと思うんで、チーム力で上位をねらうしかないですね」

Pole Position - ポールポジションインタビュー

○ GT500 : No.35 イエローハットYMSスープラ
服部尚貴「昨日は午前からずっとセッティングをやっていて、ロングはシゲ(脇阪薫一)がやってくれました。それでタイヤの方向性も決まって、昨日の最後のアタックもうまくいって一番になれました。ただ、自分のベストという周の最後の最後で飛び出しちゃって、これまでのレコードタイムには届かなかったんです。だから、今日は絶対それを超えようと思っていました。(レコードは)自分のタイムですし、タイヤもクルマも自分も進歩しているところを見せたかったので、ポールが欲しかったんです。でも、昨日見た天気予報では、今日がずっと小雨ということで、落ち込んでたんです(苦笑)。でも、今日の予報は変わって、自分のほうに風が向いたかなと感じました。1回目はベストのラップで裏のヘアピンが濡れてて最終的には7番手にまで落ちたけど、問題は路面だけ、乾けば大丈夫だと思ってました。予選2回目は、最初からニュータイヤを入れて出て行っちゃったんですが、前半まだ雨が残っていて1分48秒ぐらいしか出なかった。そのあとはできるだけタイヤを温存して、もう一回アタックできるようタイヤの温度もキープして、雨が少なくなるのを待っていました。後半、雨が少なくなってきたんですが、自分としてはニュータイヤのおいしいところは終わっちゃったかな、と。あとは、どんなタイヤであろうが『いくっきゃない!』という気持ちでいきました。本山選手のタイムは知りませんでした。タイヤはロングのテストで安定しているのはわかっていたんですが、じつは自分が失敗してしまいまして…(苦笑)。20分も走る予定ではなかったので、燃料も足りなくなりそうで、途中からマッピングをリーン(薄目)、決勝用のにしたんです。アタックするときには戻すつもりだったんですが、それを忘れて走っちゃいまして(笑)。最後の最後でもう少しいけたはずなんですが、それでも一番だったんで、まあ笑い話で済んでよかったです。チームの仕事として、ボクは予選で決勝はシゲなんで、(スタート予定の)シゲに20秒くらい離して戻ってきてもらって、ラクしたいですね(笑)」
脇阪薫一「天候に左右されている感じですが、こういう雨混じりの予選でもちゃんとパフォーマンスを見せられたという実感があります。今日、ボクは決勝用のセットを任されたんですが、結構いいラップタイムが安定して出るようになりました。2回目の予選は他人ごとのように予選を見て楽しんでました(笑)。仮に寿一(No.6 エッソウルトラフロー スープラ)たちが(タイムを詰めて)来たとしても大丈夫だという自信はありました。これ以上ないポジションを服部さんが獲ってきてくれたんで(決勝は)リラックスして挑めます。あ、このコメントは晴れ限定です(笑)。まあ、雨が降っても今回でレースが終わるわけじゃないし、雨で悪いところが出たら、二人でまた(タイヤを)開発していけるという自信もあります。ボクら二人が冷静にやっていけば大丈夫だと思います。これまで服部さんと二人でやってきたことを、明日、勝って証明したいと思います」
○ GT300 : No.81 シーウエストダイシンアドバンZ
柳田真孝「2戦連続でポールを獲れてうれしいです。十勝、もてぎと、Zがコースに合っている感じですね。この前の合同テストからすごく調子がよかったんで、ポールはねらっていました。もちろん優勝もねらっていきます。みなさんが『Zの柳田』だからと言ってくれるなら、まあそういうことにしておいてください(笑)。決勝は十勝同様にスタートで差をつけて、序盤はちょっと苦しいかもしれませんが、尾本さんに十分にマージンを作って渡したいです。80号車も含めてGT300は接戦になると思うので、難しいかもしれませんが、リードしてレースをコントロールできるようにして、今度こそ勝てるようにしたいです」
尾本直史「十勝では(勝利を逃して)悔しかったですね。ボクは(決勝で)安定したタイムを出せるようにセットを作っているんですが、クルマがいい方向にいってます。クルマがよくなるにつれてセットにかける時間もどんどん短くなっていくし、このチーム力というのはすごいなと感じます。もてぎは合同テストでもよかったんでポールが獲れたんですが、とにかく十勝みたいにならないように、最後の何ラップかを確実に走れるようにしていきたいと思います。セパンぐらいからクルマは乗りやすくなっています。あとは、もうちょっと全体の(ラップタイムの)アベレージを上げたいです。そうすることで全体のバランスもよくなって、柳田選手にもラクになると思います。とにかく優勝したいですね」

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