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2005 AUTOBACS SUPER GT Round4
SUGO GT 300km RACE
7.23 24 / Sportsland SUGO

PREVIEW

2005-07-19

2005 第4戦 プレビュー

毎年波乱の展開が起こるSUGO戦

NSXの逆襲はあるのか!? 前半戦を締める一戦に

GT300はRX-7とMR-Sに注目! GT300に新加入マシン?

今年のSUGO戦は夏のレース


Sportsland SUGO
 赤道近いマレーシアでの第3戦は暑かった。そして、続くAUTOBACS SUPER GT第4戦も夏も本番に近づく7月23、24日に開催される。ここ数年、宮城県・スポーツランドSUGOのレースは5月末の過ごしやすい季節に行われていたが、今年は、学生ならもはや夏休みの7月後半となった。
 このため、前戦同様に暑さ対策も課題に挙がるだろう。マレーシアほどきつい状況にはならないだろうが、このところ猛暑ぎみの日本だけに、油断から痛い目に合うチームも出そうな気がする。また、決勝日の気温に合ったタイヤを選べるか(土曜早朝にまでに決めるのがルールだ)という点も重要だろう。
 そして、このスポーツランドSUGOは高低差、つまりアップダウンがきつく、高速コーナーが多いため、マシンの耐久性に厳しい。そこに暑さが加われば、トラブルの多発もあり得る。この一戦は、チームの総合力が問われることになるだろう。

逆襲を狙うNSX。SUGO得意なスープラ

8 NSX  第3戦マレーシア大会では、これまでのターボ・エンジンを載せ替えた自然吸気(NA)のNSX、No.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ファーマン組)が衝撃デビュー。予選ではポールポジション、決勝も最後までトップを争っての2位だった。このパフォーマンスには、ファンだけでなく、ライバルチームも動揺を隠せなかったほど。第3戦では製作が間に合わず、ただ1台だけだったNA NSXだったが、このSUGOでは残る3台もNAになる予定。高速コーナーの多いSUGOは、NSXとっては不利なサーキットではない。このSUGOでは、ウエイトを積んだNo.8に代わり、No.32 EPSON NSX(松田次生/ロッテラー組)、No.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)らのパフォーマンスに注目したい。

36 SUPRA  シリーズ第1戦岡山、第2戦富士とレースを制したスープラ。だが、第3戦マレーシアでは3位にNo.36 DYNACITYトムススープラ(土屋武士/コートニー組)、4位にNo.6 エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/飯田章組)が入ったが、レースの内容的にはあまり良いところがなかった。だが、ここSUGOはスープラにとって得意のコース。2001年から昨年まで4連勝、過去11戦で6勝という抜群の相性を見せている。特にTOYOTA TEAM TOM'S(No.36、37)とESSO TOYOTA TEAM LeMans(No.6)は得意とするだけに要注意のチームだろう。

1 Z  一方、第3戦でNo.1 ザナヴィニスモZ(本山哲/ライアン組)ようやくの今季初勝利を挙げた。この勢いでと言いたいところだが、フェアレディZにとって、いやスカイラインGT-R時代も含めて日産勢にとってこのSUGOは鬼門とも言えるほど成績が残っていない。これまでSUGOでの11戦で未勝利、ポールポジションすらないのだ。特にSUGOではトラブルが多い感じがある日産勢。この悪しきジンクスを今年はうち破れるのだろうか?

セパンでの雪辱なるかアスパラRX7とEBBRO NSX

 今季、マシン的にはNo.0 EBBRO M-TEC NSX(黒澤治樹/細川慎弥組)が一歩リードした感のあるGT300クラス。だが、第3戦では、No.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が見事な勝利を挙げ、一気にシリーズも盛り上がってきた。
1 Z  SUGO戦もこの2台には要注目だろう。そして、マレーシア4連覇をスタート直後の追突でフイにしてしまったNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7(山路慎一/井入宏之組)、Garaiyaに届かず惜しくも2位で終わったNo.30 RECKLESS MR-S(佐々木孝太/山野哲也組)も共にSUGOを得意とするだけに、興味深いチームとなりそうだ。No.30と同じMR-S&ミシュランタイヤのNo.31 吉兆宝山MR-S(田中実/中嶋一貴組)も新チーム体制のデビューだけに、気合いが入ってくるかも。

 これ以外にも昨年のSUGO戦勝者のNo.19 ウェッズスポーツセリカ(加藤寛規/谷口信輝組)、SUGOでは上位の常連であるフェラーリ、No.10とNo.11のJIM GANERのマシンもトップ争いに絡んできそうだ。
 そして、このSUGOから、GT300に新車種が合われる予定だ。それはNo.87 JLOC ムルシェRG-1(WADA-Q/古谷直広組)。JLOCはGT500に次いで、GT300でもランボルギーニ・ムルシェラゴR-GTを投入。GT500では苦戦の連続だが、GT300での活躍は期待できそう。この1台にも注目だ。

スポーツランドSUGOへのアクセス

 スポーツランドSUGOは仙台市の東南、宮城県村田町にある。クルマなら東北自動車道の村田インターチェンジで降りて、出口を左折し次のT字路を右に。あとは看板に従えば15分ほどで到着。仙台市内からは県道31号線を村田方面に向かえば、看板が出てくる。約50分ほどだ。公共交通機関ならJR仙台駅へ出て、駅西口からスポーツランドSUGO行きのバス(宮城交通)で約60分。