Free Practice 晴、気温22度／路面温度29度、ドライ

　このセッションは、決勝に向けてタイヤやクルマのセッティングを確認するための貴重な時間。この機を逃すまいと、各チーム先を争って出て行く。その混雑の中、規定より早くピットロードに出てしまったNo.1 ZENTセルモSCが、No.24 WOODONE ADVAN KONDO Zに接触するシーンも。それぞれカウルを破損したため修復が行われるが、どうやら走行に大きな影響はなかったようだ。
　早い時点で好タイムをマークしたのがNo.3 イエローハットYMSトミカZ。予選では1分44秒台で13番手に留まったが、これを上回る1分43秒848を筆頭に、予選並みのタイムを連発。最終的にはこのセッション3番手に。決勝ではライバルをごぼう抜きするシーンが見られるかもしれない。他のフェアレディZ勢は、No.22 MOTUL AUTECH Zが4番手、No.23 XANAVI NISMO Zが5番手。ドライバーランキングではNo.22のクルムが上位にいるが、決勝ではどういう戦略を採るのか。一方、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430が14番手に留まったのをはじめ、レクサスSC勢は下位に沈み、トヨタ勢の最上位はNo.66 triple aサードスープラGTの6番手。こちらの決勝戦略はどうなっているのか、気になるところだ。
　終盤、タイムを上げてきたのがNo.100 RAYBRIG NSXとポールポジションのNo.18 TAKATA童夢NSX。No.18が1分43秒583でこのセッションのトップ、No.100が1分43秒751で2番手となる。仮にこのタイムが決勝でのコンスタントラップだとすれば、決勝をリードするのはNSX勢かもしれない。

　GT300クラスでは、No.46 吉兆宝山DIREZZA Zの1分52秒017がベスト。予選3番手はランキング2番手のNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7が2番手、地元チームのNo.5プロμマッハGOGOGO車検320R九州が3番手につけた。クラスポールでランキング3番手のNo.2 プリヴェチューリッヒ・紫電は10番手、ランキングトップのNo.61 アネブルADVAN VEMAC320Rは11番手。こちらも、ここでの優勝とタイトル争いの両方をにらんでの戦いがおおいに白熱しそうだ。

Comments

小暮卓史／No.18 TAKATA童夢NSX（GT500 フリー走行トップタイム）

クルマの状態は悪くないと思います。フロントタイヤがちょっとキツくなるかなっていう感じがしなくもないですけど。（だから4本交換の練習をしてるんですか?）そうですね。ホントは2本交換で行きたいんですけど。（遅いクルマへの）突っかかり具合でタイムは全然違いますね。僕はたまたまうまくクリアが取れて1分43秒5が出ましたけど、あんまり楽観はできないです。8号車にチャンピオンを獲ってもらいたい気持ちもあります。だけど、ウチらも勝てるチャンスだから、勝ちたいですよね

佐々木孝太／No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R（GT300 フリー走行トップタイム）

昨日からダンパー関係を大きく見直して、元々そんなに悪くはなかったクルマが、今日はすごく良くなっていますね。だから、キッチリ決勝を走って、絶対にNo.7とNo.61の前でチェッカーを受けられるようにしたいです。富士はテストでも調子が良かったので、ここでいっぱいポイントを獲っておければ、富士でも十分戦えると思うんで。もちろん1位を獲りたいですけど、最低でも表彰台には行きたいです。予選では内圧の調節が難しくて、ちょっと苦労したんですけど、決勝仕様はいま試したので大丈夫。気温が急激に変わらなければ、問題ないと思います