2007 AUTOBACS SUPER GT開幕戦「SUZUKA GT 300km」決勝日となる3月18日、朝9時30分より30分間のフリー走行が行われた。


天候:晴 | コース:ドライ | 気温9度 | 路面温度12度

 決勝日朝のフリー走行は9時25分から行われた。サーキットの上には前々日、前日につづいてきれいな青空が広がり、路面は完全なドライ。ただ空気は冷たく、肌寒さを感じる中での走行となった。だが、観客席には朝早くからおおぜいのファンが詰めかけ、熱く盛り上がっていた。開始時点での気温は9度、路面温度は12度。

 このセッションでは、決勝セッティングの確認や、燃料が重たい状態でのマシンの挙動のチェックなどが主なメニューとなる。30分間という限られた時間の中で、本番に向けて最後の調整を行うべく、各チームとも周回を重ねていく。
 GT500クラスでは、予選と同様ここでもNSX勢がタイム上位に並んだ。No.17 Real NSXを除く4台が1分54秒台をマーク。トップ4を占める。ベストタイムはセッション終了直前にNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)が出した1分54秒283。対するSC430勢はNo.6 Forum Eng.SC430(片岡龍也)の1分55秒119、フェアレディZ勢ではNo.22 MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム)の1分55秒711がベスト。このタイムが決勝でのペースだとすると、NSX勢によるワンサイドゲームという予想も成り立つのだが、果たしてSC430勢、フェアレディZ勢に巻き返しのための秘策はあるのだろうか。

 GT300クラスでは予選と同じくNo.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美)がトップ。タイムはクラス唯一2分05秒を切る2分04秒849だった。2〜3番手にはNo.43 ARTA Garaiya、No.101 TOY STORY apr MR-Sと2台のミシュランタイヤ勢が並び、4番手にはNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408Rがつけた。
 なお、予選で通過基準タイムをクリアできなかったNo.70 外車の外国屋アドバンポルシェ(高見沢一吉)はここでのタイムが認められ、最後尾からスタートできることになった。また、予選で走行できなかった2台のトリプルAガイヤルドRG3のうち、No.66はここで4周のみ走ったが、残念ながら決勝出走は審査委員会に許可されなかった。



No.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z

Comments

小暮卓史/No.18 TAKATA童夢NSX(GT500クラストップタイム)
8号車が速いですね。たまたま僕は(遅いクルマに)引っかかった数が少なくてトップタイムが出ていますが、冷静に見ると8号車の方が速い。引っかかってなかったら8号車がトップだったと思います。決勝仕様は(燃料を多く搭載しているので)クルマが重くて、ロールするじゃないですか。それで下を擦って跳ねてっていうのが結構あるので、今からちょっとクルマを見直していかないと。頑張りたいと思います
影山正美/No.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(GT300クラストップタイム)
ガソリン満タンのチェックをして、安定したタイムが出るようにセットをいろいろと探しました。現状ではかなりいい状態になってます。これで勝負して、勝つか負けるか、ですね
藤井誠暢/No.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(GT300クラストップタイム)
クルマの確認で、アウトインを繰り返しながらチェックを行っていました。とにかく今のクルマのポテンシャルを100%出して、僕らの力を全部出し切って、その結果、何位になるか、ということだと思います。スタートは(二人のどちらが担当するか)まだはっきり決まってません