□公式予選1回目 天候：曇 | コース：ドライ | 気温：11度 | 路面温度：16度

　公式予選1回目は予定より5分遅れて10時15分から始まった。前日は雲が多かった上空はきれいに晴れ上がったが気温は上がらず、肌寒さを感じる中での走行となった。開始時点での気温は11度、路面温度は16度。

　最初の20分間はGT300クラス専有。ここで上位10番手以内に入った車両が午後のスーパーラップに進出できる。各チーム、10番手以内を目指して続々とコースインしていく。タイムアタック2周目で2分02秒台をマークし、まずトップを奪ったのがNo.101 TOY STORY apr MR-S（大嶋和也）。これにNo.43 ARTA Garaiya（新田守男）、No.31 apr MR-S（峰尾恭輔）がつづき、一時はミシュランタイヤ勢がトップ3に並ぶ。序盤、ようす見をしていたチームも専有時間残り5分を切ってアタックを敢行。No.7 RE雨宮RX7（井入宏之）、No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R（柴原眞介）、No.88アクティオ ムルシェRG-1（山西康司）らがポジションを上げてくる。さらにNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電（加藤寛規）が2分03秒038までタイムアップ、2番手に飛び込む。前日、練習走行でトップだったNo.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z（影山正美）はそのあとにアタック。2周目で2分02秒536を出し、ここでもトップを奪った。No.46 宝山DUNLOP Z（佐々木孝太）がこれにつづいてアタックし、6番手に飛び込んだところで専有時間が終了トップ10はNo.13、No.101、No.2、No.62、No.43、No.46、No.7、No.88、No.31、最後に10番手に上がったNo.87 マルホン ムルシェRG-1（桧井保孝）の順となった。

　つづく20分間はGT500クラス専有。No.25 ECLPSE ADVAN SC430、No.24 WOODONE ADVAN Clarion Zのヨコハマ勢からタイムアタックに入っていく。他にもコースインした車両はあったものの、タイヤのウォームアップだけでアタックには入らなかった。
　専有時間残り5分を切って各チームいっせいに本格アタック。No.39 デンソーサードSC430（アンドレ・クート）が最初に1分52秒台に入れると、No.6 Forum Eng.SC430（片岡龍也）がこれを上回ってトップを奪う。だが、ほんとうの勝負はこれからだった。No.38 ZENT CERUMO SC430（立川祐路）が1分51秒台に入れると、No.17 REAL NSX（金石年弘）、No.23 XANAVI NISMO Z（本山哲）、No.18 TAKATA童夢NSX（小暮卓史）などが1分51秒台を連発。めまぐるしく上位が入れ替わる熾烈なタイム争いとなる。ここから頭一つ抜けたのがNo.8 ARTA NSX（伊藤大輔）だった。1分50秒426と、昨年自身がマークしたレコードより、じつに2秒も速い驚異的なタイムをたたき出し、ここでのトップを確定した。2番手から4番手にはNo.18、No.17、No.32 EPSON NSX（ロイック・デュバル）の順にNSXが並んだ。No.100 RAYBRIG NSX（ドミニク・シュワガー）は8番手に留まったが、これもアタックラップで他車に引っかかったりシケインで大きく姿勢を乱したりした結果で、これがなければNSXによるトップ5独占もありうる結果だった。NSX以外にトップ10に入ったのはNo.23、No.38、No.22 MOTUL AUTECH Z（ミハエル・クルム）、No.6、No.39。No.1 宝山TOM'S SC430（脇阪寿一）は11番手に留まった。

　最後の20分間は両クラスの混走。アタック担当でないほうのドライバーが予選通過基準タイムをクリアをするほか、専有時間に10番手に届かなかったチームのなかには2セット目のニュータイヤを投入してタイムアップを図るところもあったが、けっきょくトップ10の入れ替わりはなかった。
　なお、No.66&No.67 トリプルAガイヤルドRG3はマシン準備が遅れ、このセッションは出走できなかった。