3月18日、鈴鹿サーキット(三重県)で2007 AUTOBACS SUPER GT第1戦「SUZUKA GT 300km」の決勝レースが行われた。GT500は予選5位からNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/高木虎之介組)が逆転で優勝。立川は自らの持つ最多勝をさらに9勝と延ばした。GT300はNo.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美/藤井誠暢組)がポール・トゥ・ウインを達成。影山も両クラス通算9勝目だった。
□決 勝 天候:晴 | コース:ドライ
GT300クラスは、予選3番手だったNo.43 ARTA Garaiya(新田守男)がフォーメーションラップが始まったとたんにスピンを喫するという波乱の幕開け。どうやらシフトの不具合があったようで、最後尾からスタートを切った後、6周目にはピットに戻って調整作業を行った。
No.101 TOY STORY apr MR-S
一方、この週末すべてのセッションでトップタイムを記録していたNo.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美>藤井誠暢)は、ここでもほぼ完璧なレース運びをみせる。序盤こそNo.101 TOY STORY apr MR-S(大嶋和也>石浦宏明)にテール・トゥ・ノーズに迫られたものの、影山がベテランらしく巧みにこれをかわし、藤井にバトンタッチ。このピットインのあいだだけ一時的にポジションを明け渡したものの、上位陣のピット作業が終わったところでふたたびトップに浮上。そのまま最後まで危なげなく走りきってみせた。この勝利は影山にとってGT300クラスでの2勝目。GT500クラスでの勝利とあわせ、SUPER GT/JGTC9勝目となった。
No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電
2位はNo.2プリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規)。予選5番手から、加藤が3番手までポジションを上げ、後半担当の高橋がアウトラップでNo.101をかわしてさらに順位を上げてみせた。
3位はNo.101 TOY STORY apr MR-S(大嶋和也/石浦宏明)。大嶋がNo.13を追撃している間にパワーステアリングにトラブルが発生してしまうという不運。これでNo.13に引き離され、交代した石浦もムリにNo.2をブロックすることはできず、3位に甘んじざるを得なかった。重くなったステアリングと格闘していた二人は、マシンを降りた後、しきりに自分の腕をさすっていた。