2007 AUTOBACS SUPER GT第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」決勝日となる4月8日、朝9時25分より30分間のフリー走行が行われた。


天候:晴 | コース:ウェット/ドライ | 気温10度 | 路面温度18度

 上空はきれいに晴れたが、前夜に降った雨の影響で路面には湿った部分が残るというコンディション。『ウェット宣言』が出される中での走行となった。ただし、全車ドライタイヤで出て行っている。開始時点での気温は10度、路面温度は18度。終了時にはそれぞれ12度、21度まで上昇し、日に照らされた路面もほぼ完全に乾いていった。

 各チーム、燃料を多く積んだ状態でクルマの挙動と決勝セッティングの確認を行うが、GT500クラスではここでもNSX勢が好タイムをマーク。No.8 ARTA NSX(伊藤大輔)の1分24秒851を筆頭に、No.32 EPSON NSX、No.18 TAKATA童夢NSX、No.17 REAL NSXの順でトップ4を占める。5番手No.1 宝山TOM'S SC430、6番手No.100 RAYBRIG NSXまでが1分25秒台。7番手のZ最上位のNo.22 MOTUL AUTECH Zから14番手までは1分26秒台で、決勝でのラップタイムはこのあたりが目安になりそうだ。ただ、予選8位だったNo.38 ZENT CERUMO SC430が1分27秒台にとどまっているのはちょっと気になるところだ。

 GT300クラスではNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介)の1分32秒271がトップタイム。以下、No.43 ARTA Garaiya、予選クラスポールのNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電、No.4 EBBRO 350Rなどミッドシップマシンがトップ4を占める。5番手はNo.26ユンケルパワータイサンポルシェ。6番手のNo.101 TOY STORY Racing apr MR-Sまでが1分32秒台で、前戦優勝のNo.13 エンドレスアドバン洗剤革命Zは1分33秒台で15番手に留まった。なお、予選で通過基準タイムをクリアできなかったNo.67 トリプルAガイヤルドRG-3は1分37秒116とタイムは出したものの、8周したところでトラブルでストップ。結局決勝への出走は無理となった。また、練習日1回目の走行でクラッシュしてしまったNo.83 YOKOYAMA ADVAN UEMATSU 320Rだが、その原因はブレーキのトラブルによるものと判明した。



No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R

Comments

伊藤大輔/No.8 ARTA NSX(GT500クラストップタイム)
基本的にはいい感じなんですけど、もう少し自分たちなりにパーフェクトにしたいっていう気持ちが強いですね。今の状態でも、かなりの戦闘力はあると思うんですけど、もうちょっと何とかならないかな〜ということで、エンジニアに色々提案しています。作戦的には(リアタイヤのみ)2本交換というのも視野に入っているんですが、そうなった時に、もう少しフロントをいたわれるようなセッティングにしたい。全般にちょっとアンダー傾向があるんですよ。レースはピットのタイミングだとか、GT300との出会い方とか、展開次第だと思うんですけど、何かあった時に前に行けるような位置にはいないとダメだなと思っています。こないだの38号車じゃないですけど(笑)。まずは僕らの前提としては、チェッカーを受けるということです
柴原眞介/No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(GT300クラストップタイム)
クルマのセットはほとんど変えてないですよ。金曜日に満タンでのセットが出ていたし、決勝に強いクルマを作ってきているので、いいタイムにつながったんだと思います。ただ予想よりも路面温度が上がりそうなので、ちょっと心配です。ミシュラン勢(No.31,43,101)がくるかもという感じがします。ウチとしては、あと5度くらい下がってくれるといい感じでいけると思うんですけどね。このサーキットはレイアウト的に抜けないところですが、3番手からなんで、そんなに前を抜く必要もないし、あとはピットかな。さっきも(隣りのピットにクルマがいて)斜めにしかクルマを止められなかったんです。こういうことがあると10〜15秒ロスしちゃうので、避けたいですね