2007 AUTOBACS SUPER GT第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」を直前に控えた岡山国際サーキット(岡山県)で、公式練習走行が行われた。走行は午前に1時間30分、午後に2時間の2回で行われた。
□練習走行 1回目|天候:晴|コース:ドライ | 気温11度 | 路面温度21度
練習走行1回目は10時05分からスタート。好天に恵まれ、完全なドライコンディションでの走行となった。ただ、路面の状態はかならずしもよくなかったようで、開幕前の非公式テストに比べると全体にタイムは伸びなかった。開始時点での気温は11度、路面温度は21度。終了時にはそれぞれ13度、26度まで上がった。
この日は、本番に向けてのタイヤの選択やセッティングの煮詰めが主なメニュー。セッション序盤にとりあえずの目安となるタイムを出し、その後はロングランのテストを行うチームも多かった。その中で、GT500クラス上位を占めたのは5台のNSX勢。終盤、2セット目のニュータイヤでアタックを試みたNo.18 TAKATA童夢NSXが、このセッションで唯一1分24秒を切る1分23秒955をマークし、トップとなった。NSX勢以外では、No.22 MOTUL AUTECH Zが1分24秒台で6番手につけたが、他は1分25秒〜26秒台。NSX勢の速さばかりが目立つ結果となった。ただ、このセッションでのタイムが予選や決勝の結果にそのまま結びつくかどうかは、まだわからない。
GT300クラスでは、No.101 TOY STORY Racing apr MR-S(石浦宏明)の1分31秒646が最速。2番手にはNo.7 RE雨宮RX7(井入宏之)がつけた。昨年の岡山では練習走行日にクラッシュ。無念の欠場となったNo.7だが、今回は雪辱に燃えているようだ。3番手以下は、No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(加藤寛規)をはじめ7番手までが1分31秒台。紫電のほか、ガライヤ、ヴィーマックなどミッドシップマシンが上位を占めるなか、開幕戦優勝のNo.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美)が、40kgのウエイトハンデにもめげず6番手に食い込んでいる。
なお、No.19 ウェッズスポーツセリカ(関口雄飛)は2コーナーでコースアウトし、マシン右側を破損。また、No.83 YOKOYAMA ADVAN UEMATSU 320R(植松忠雄)は、チェッカーが提示された直後の1コーナーでブレーキトラブルからコースアウト。ウォールに激しくヒットしてマシン後部を大破してしまった。
□練習走行 2回目|天候:晴|コース:ドライ | 気温16度 | 路面温度30度
練習走行2回目は14時から。15時30分までの90分間はGT500、GT300両クラス混走、15時30分から15分間はGT300クラス専有、15時45分から15分間はGT500クラス専有というスケジュールで行われた。上空は1回目と同じく晴れ渡り、開始時点での気温は16度、路面温度は30度まで上がった。
混走の時間帯、多くのチームがロングランのテストを行う中、No.18 TAKATA童夢NSXがピットロード出口付近のコースサイドにストップ。メカニックに押されてピットガレージへと戻った。ミッションにトラブルが生じたためで、修復後、通常の走行に復帰した。
各クラス専有走行の時間帯には多くのチームがニュータイヤでのタイムアタックを敢行。GT500クラスでは、1回目で1分25秒を切れなかったSC430勢、フェアレディZ勢も次々と1分24秒台に入れてくる。最終的には3番手から12番手までの10台が1分24秒台に並ぶという僅差になった。だが、1回目にトップと2番手だったNo.18 TAKATA童夢NSXとNo.8 ARTA NSXはここからアタマ一つ抜け出した。No.18が1分23秒216、No.8が1分23秒763と、2台とも1回目のタイムを上回ってみせた。3番手はNo.100 RAYBRIG NSXで、トップ3はまたもNSX勢。だが、4番手にはNo.1 宝山DUNLOP SC430、5番手にはNo.22 MOTUL AUTECH Zが食い込み、NSX勢によるトップ5独占は阻止してみせた。
GT300クラスではNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電の1分31秒505がトップ。No.88 アクティオ ムルシェRG-1が2番手、No.46 宝山DUNLOP Zが3番手という結果だった。
なお、1回目の走行でマシンにダメージを負ったNo.19 ウェッズスポーツセリカとNo.83 YOKOYAMA ADVAN UEMATSU 320R、またギアボックスにトラブルを発生したNo.33 HANKOOK NSC PORSCHEは2回目のセッションでは走行しなかった。
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