2007 2007 AUTOBACS SUPER GT第3戦「FUJI GT 500km RACE」決勝日となる5月4日、朝9時より30分間のフリー走行が行われた。


□フリー走行 天候:晴 | コース:ドライ | 気温21度 | 路面温度29度

 決勝日朝は前日に引き続き好天に恵まれ、青空を背景に富士山がくっきりと浮かび上がる中での走行。スタンドには早くもたくさんの観客が詰め掛けていた。開始時点での気温は21度、路面温度は29度だった。

 このセッションでは、各チーム、決勝に向けてセッティングの最終確認を行う。足回りの微調整をしたり、富士スペシャルの空力パーツをつけたり外したりと、あわただしい作業が続く。ラップタイムとしては、GT500クラスの上位陣は1分35秒台がベスト。今回はレース距離が500kmと長いため、燃料の搭載量やタイヤの磨耗具合などが通常の300kmレースとは異なってくる。これによってレース中のラップタイムも左右され、レース展開に大きな影響を及ぼすことになる。ここでいちばん速かったのはNo.18 TAKATA童夢NSX(小暮卓史)の1分35秒290。練習走行、予選につづき、ここまでの全セッションでトップを占める結果となった。このまま、決勝でもトップをキープしてフィニッシュできるのか。それとも他チームの巻き返しがあるのか。

 セッション終盤、気温22度、路面温度31度まで上昇した温度が、決勝ではさらに上がることも予想され、タイヤを含めた決勝戦略が注目される。2番手はNo.100 RAYBRIG NSX。NSX勢以外では、No.35 BANDAI DUNLOP SC430の3番手が最上位。フェアレディZ勢ではNo.23 XANAVI NISMO Zの6番手が最上位だった。

 GT300クラスではNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹)の1分43秒231がベスト。昨日のスーパーラップで2番手に相当するタイムをマークしながら、再車検で最低地上高が規定違反とされ、9番手グリッドからのスタートとなってしまった同車だが、ここからの巻き返しに期待がかかる。2番手は終盤に高木真一がタイムを出したNo.43 ARTA Garaiya。4番手となったNo.101 TOY STORY Racing apr MR-S(大嶋和也)ともども、ミシュラン陣営は決勝に向けて手応えを得ているようすだ。予選クラスポールだったNo.88 アクティオムルシェRG-1(マルコ・アピチェラ)は3番手だった。



No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R

Comments

道上 龍/No.18 TAKATA童夢NSX(GT500クラストップタイム)
レースになると、昨日の余裕な部分というか、タイム差がそんなにないかなっていうのが、フリー走行での印象ですね。それぞれのクルマのベストタイムしか今はわからないんですけど、もうちょっと余裕が欲しいですね。クルマは意外とオーバーが強いので、もうちょっとセッティングを考えないといけないと思います。昨日もオーバーだったので今日は対策したんですけど、それでもオーバーなので、ちょっとやり足りないかな、と。とにかく頑張ります。
黒澤治樹/No.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(GT300クラストップタイム)
走りはじめのフィーリングはいいと思いました。クルマそのものも感触がいいので、フィーリングがいい状態のままスタートして、レースでは100%の走りを見せたいですね。スタートのポジションが(ペナルティによって)後方になったので、一生懸命追い上げて、頼れる存在の柴原さんと力を合わせて、いい戦いがしたいです。今回はいつもより200kmほど距離が長くて大変な部分もありますが、逆に考えたら、追い上げて逆転できるということでもあるので、うまく利用したいと思います。