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2007 AUTOBACS SUPER GT Round8

プレビュー

2007-10-09

ARTA NSXが王手を掛けるか!?
最終戦前がもっともおもしろい!!
GT300はプリヴェ紫電とTOY STORY MR-Sの状況に注目!

 10月13、14日、大分県のオートポリスで2007 AUTOBACS SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」が開催される。2007年シーズンは全9戦。この第8戦を入れても残りは2戦。このオートポリスは、まさに正念場となるわけだ。GT500では状況によってはARTA NSXのドライバーズ・タイトルが決まりかねない。だが、ライバルたちも黙ってはいないはず。レース通が言う『最後のひとつ前こそおもしろい』のごとく、おもしろい一戦が見られるはずだ。


ARTA NSXの戦い方に注目


No.8 ARTA NSX
 何度も言うが、2007年の残りレースはもう2戦だ。それだけに、この第8戦はドラバーズ・タイトルへのサバイバルとなる。現在ポイントリーダーはNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組)。前戦もてぎでは悔いの残るノーポイントとなり、そのもてぎで優勝してランキング2位となったNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)との差は、13ポイント。同3位のNo,22MOTUL AUTECH Z(ミハエル・クルム/松田次生組)とは、16ポイントの差になっている。
 オートポリス終了後にARTA NSXが、2位に20ポイント以上差を付ければ、最終戦を待たずにタイトル決定ということもありうるわけだ。なお、最終戦はSUPER GTの競技規定により、決勝順位のみの20ポイントだけで、予選やファステストラップのポイントは付かないので、20ポイントがボーダーとなる。
 しかし、これだけの差を付けるにはさすがにARTA NSXが優勝、最低でも5位以上+予選等のポイントを得た上で、実質勝負権のある現ランキング8位のNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/高木虎之介組)までが、軒並み表彰台を逃すという極めて難しい条件となる。さらに、今回もARTA NSXはハンデウエイト100kgを背負わなくてはならず、NSXにとっては得意のコースであるオートポリスとはいえ、自力で決めるという意味でも厳しいだろう。だが、ATTA NSXはここで確実にポイントを重ねておけば、タイトルに事実上の王手という状況を作れる。攻めるか、守るか。ARTA NSXがどんな戦略を採るか、極めて興味深い。


ZとSC430は総力戦で挑んでくる!


No.22 MOTUL AUTECH Z
 そこで、やはり季になるのがARTA NSXのライバルたちの状況だ。ここでARTA NSXとのポイント差を詰め、比較的にNSXが苦手とする富士での最終戦に逆転を賭ける。その可能性を高くするにも、このオートポリスでARTA NSXの前を走る。それがタイトルへのサバイバルの最低条件だろう。
 また、近年は自分でなければ同一車種のチームがタイトルを獲るのに協力するという流れもある。ランキング3、4位のNo.22 MOTUL AUTECH ZやNo.23 XANAVI NISMO Z(本山哲/リチャード・ライアン組)にとっては、ウエイトの軽いNo.3 YellowHat YMS モバHO! TOMICA Z(S.フィリップ/柳田真孝組)やNo.24 WOODONE ADVAN Clarion Z(J.P.デ・オリベイラ/荒聖治組)ががんばって、共に上位を占めて1つでもARTA NSXやTAKATA童夢NSXの順位を下げることが大事になるわけだ。


No.1 宝山TOM'S SC430
 そして、ランキングトップのARTA NSXには25ポイントもの差を付けられてしまったNo.1 宝山TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)、同27ポイント差のNo.38 ZENT CERUMO SC430は、最終戦を語る以前にこのレースで勝たないことには話しにはならない。ただ、最終戦の富士はSC430にとっては得意とするホームコースだけに、このオートポリスの結果いかんではまだチャンスあるはずだ。
 オートポリスのコースレイアウトとしては、コーナリングを得意とするNSXやZがやや有利ではあるが、決してSC430がダメなコースでもない。それだけに、天気やコース状況も含め、まったく予想しがたいレースとなりそうだ。なお、前戦もてぎは予選でノックダウン方式を採用したが、このオートポリスと最終戦富士は、これまでと同じスーパーラップ方式の予選が行われる。


GT300はARTA Garaiyaの起死回生なるか!?


No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電
 シーズン前半で2勝を挙げたNo.101 TOY STORY apr MR-S(大嶋和也/石浦宏明組)が、このままブッち切るかと思われたGT300クラスだが、前戦もてぎで彼らはなんとノーポイント。それによってNo.2 プリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)が、ついにランキングトップに立った。
 とは言え、トップのプリヴェ紫電と2番手TOY STORY MR-Sの差はわずか3ポイント。これはないも等しい差であろう。それだけに、この第8戦が勝負の分かれ目になるのは、どちらのチームも十分承知だ。
 昨年、最終戦で雨宮RX-7に抜かれ、同ポイントながらチャンピオンを逃した紫電にとっては、1ポイントも疎かに出来ないシビアな走りを見せてくるだろう。一方、20代前半のドライバーが組むTOY STORY MR-Sは、どん欲に勝利を狙うレースをしてきそうだ。このようなドライバーやチームの個性、そして戦略がどう絡むのか? ぜひ注目して見てほしい。


No.101 TOY STORY apr MR-S
 一方、ランキング3位のNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)は、同トップの紫電と19ポイントもの大差を付けられた。そして、同4、5位のNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(柴原眞介/黒澤治樹組)や、No.13 エンドレスアドバン洗剤革命Z(影山正美/藤井誠暢組)、この3チームはもはやこのオートポリスで勝たないことには、あとがなくなった。ただ、ARTA Garaiyaは一昨年のオートポリス戦で2位となっており、ここを苦手とはしておらず、そのチャンスはあるはずだ。
 GT500、GT300両クラスともに正念場となる第8戦オートポリス。この一戦を見逃してはならない。