4月13日、2008 AUTOBACS SUPER GT第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」は岡山国際サーキット(岡山県)で決勝日を迎え、午前8時50分から40分間のフリー走行が行われた。


Free Practice

フリー走行 天候:曇 | コース:ドライ | 気温12度 | 路面温度18度

 40分間のフリー走行のうち、最初の10分間は観客を乗せたバスがコース上を走行する“サーキットサファリ"。だが、決勝前の貴重な走行時間とあって、各チームこの間にもピットイン、ピットアウトを繰り返し、タイヤのウォームアップやセッティングの調整に余念がなかった。


 バスがコースから出て行った後、タイムを上げたのはNo.1 ARTA NSX。まずはラルフ・ファーマンが乗り込んで1分25秒台から26秒台をマーク。ベストタイムは1分25秒166で、タイミングモニターのトップに立つ。伊沢拓也に交代した後も1分26秒台から27秒台で安定したラップを刻み、決勝に向けてセッティングが煮詰まっているようすをうかがわせた。また、No.18 TAKATA童夢NSXも、小暮卓史が1分25秒台をマークし2番手につけた。
 これに対し、予選ポールを奪ったNo.23 XANAVI NISMO GT-R(ブノワ・トレルイエ)は1分26秒023がベストで3番手。本山哲に交代した後はあまりタイムが伸びず、ピットに戻ってセッティング調整するシーンが見られた。また、No.12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生)は1分26秒729で12番手に留まった。
 一方、予選で下位に沈んだSC430勢はNo.6 ENEOS SC430(伊藤大輔)が5番手タイム(1分26秒380)をマーク。11番手グリッドからのジャンプアップに期待を抱かせた。

 GT300クラスではNo.46 MOLAレオパレスZ(星野一樹)の1分32秒925がベスト。スーパーラップではアタックに失敗、ポールを奪えなかったが、決勝では逆転を狙っている。
 2番手はNo.26 ユンケルパワータイサンポルシェ(谷口信輝)、3番手はNo.77 クスコDUNLOPスバルインプレッサ(佐々木孝太)。スーパーラップでは2番手相当のタイムをマークしながら車両規定違反でタイム抹消となってしまったNo.77だが、速さ自体は、決勝セッティングでも十分あるようだ。予選1回目にタイム抹消、最後尾スタートとなるNo.66 triple aムルシエラゴRG-1(山西康司)も5番手タイムをマークしており、ともにどこまで追い上げられるか、注目される。(終了時 気温:14度 路面温度:22度)


No.46 MOLAレオパレス Z

伊沢拓也/No.1 ARTA NSX(GT500クラストップタイム)
他のクルマのタイムがわからないので他と比べてどうこうっていうのは言えないんですけど、僕たちのクルマはすごく乗りやすいですし、ラルフ(ファーマン)もすごく速かったので、決勝には自信があるかなと思います。今のところGT300の処理もうまくできている気はしますけど、レースになったらまた状況が変わってくると思うので、その辺はやってみて対応していきたいと思います。ラルフにトップで帰ってきてもらえるとレースはしやすいんですけどね。先週のレース(フォーミュラ・ニッポン開幕戦)はリタイヤで終わっちゃったので、まずは本当にゴールまでクルマを運ばなきゃいけないと思います
星野一樹/No.46 MOLAレオパレス Z(GT300クラストップタイム)
クルマのバランスはいいんですけど、スティント後半にリヤタイヤが結構厳しくなるかなって予想しています。燃料を多めに積むとリヤが落ち着いて、オーバー傾向は直って、予選の時と同じぐらいコーナーでいけるんですけど、重い状態でプッシュするとタイヤに負担が掛かっちゃうんですよ。ウチはちょっとタイヤがソフト目なので、ペース配分が重要だと思います。今のままだと一発タイムは出るんですけど、後半を考えて、もう少しレース用に振っていければ感触はいいと思いますね。いずれにしても後半勝負だと思います