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2008 SUPER GT Round2

プレビュー

2008-04-04

GT-Rの連勝か、それとも逆襲か!!
岡山はズバリ! GT-R vs. NSX!
GT300には注目のニューマシンが登場

4月12、13日、岡山国際サーキット(岡山県美作市)で2008 AUTOBACS SUPER GT第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催される。開幕戦、GT500クラスでは初参戦のNISSAN GT-Rが圧倒したが、ライバルたちがそれを黙って見ているわけがない。本当の戦いはここからだ。そして、GT300クラスには話題の新型車、LEXUS IS350が登場。開幕戦に負けない話題豊富な岡山ラウンドを見逃すな!


GT-RはNo.12カルソニックとNo.3 YellowHatが暴れるか


No.12 カルソニック IMPUL GT-R
 開幕戦鈴鹿は新型GT-Rが予選1-2-3。決勝もNo.23 XANAVI NISMO GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が優勝。しかもGT-Rは1-2フィニッシュを決めた。となれば、第2戦もGT-Rかと思われそうだが、そうそう簡単なものではない。
 第2戦の舞台は、超テクニカルコースの岡山国際サーキット。鈴鹿と違いGT-Rが苦手と思われる回り込む低速コーナーが多いのだ。また、あまりの速さに性能調整が行われ、GT-R全車に調整ウエイトが搭載されることもある。だが、生来の速さがあるだけに、開幕戦でアンラッキーに泣いたNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ組)、No.3 YellowHat YMS TOMICA GT-R(ロニー・クインタレッリ/横溝直輝組)がリベンジにと暴れそうだ。


テクニカルコースでNSXが生き返る!?

 そして岡山を得意とするのは、NSX勢だ。特にNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)は、昨年、一昨年と連続でポールポジションを獲得し、一昨年はそのまま優勝している。ドライバーもマシン、チーム体制も不変だけに、打倒GT-Rの筆頭であろう。その他にも昨年優勝のNo.1 ARTA NSX(ラルフ・ファーマン/伊沢拓也組)、No.100 RAYBRIG NSX(井出有治/細川慎弥組)にもチャンスがありそうだ。
 一方、少々苦戦が予想されるのがSC430勢。高速コースに強いSC430は、逆に岡山のようなテクニカルコースは苦手だ。しかし、その中でも岡山には自信を持っているGT最多勝男・立川が牽引するNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン組)、そして悪コンディションになれば、チーム力のあるNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)、アドバン・タイヤのNo.25 ECLIPSE ADVAN SC430(土屋武士/石浦宏明組)などが周囲を驚かせることも考えられるだろう。


No.18 TAKATA童夢NSX

No.38 ZENT CERUMO SC430

GT300はミッドシップマシンが有利か?

 GT500クラスでミッドシップのNSXが優位と思われるように、GT300クラスでもミッドシップ・レイアウトのマシンが岡山制覇の本命と考えやすい。昨年のポールシッターで開幕戦を2位でフィニッシュしたプリヴェKENZOアセット・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)やARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)などが注目に値する。また、開幕戦予選のクラッシュのケガでエース・柴原眞介を欠くNo.62 WILLCOM ADVAN VEMAC408R(黒澤治樹/密山祥吾組)だが、代打の密山もヴィーマックでの参戦経験が豊富なだけに侮れない存在だ。
 そして、おもしろい存在になりそうのが、No.95 ライトニング マックィーン apr MR-S(平手晃平/国本京佑組)。同じMR-Sで昨年の岡山で優勝したのは、TDPの先輩である大嶋和也/石浦宏明だ。GTルーキーコンビが2戦で優勝というのは厳しいだろうが、ここで飛躍のきっかけになる活躍をすれば、今季のGT300チャンピオン争いに大きな波紋を起こすだろう。


No.2 プリヴェKENZOアセット・紫電

No.43 ARTA Garaiya

 さらに、このレースで話題となるのが、ここから参戦を開始するNo.52 GREEN TEC KUMHO IS350(黒澤琢弥/井口卓人組)だ。 マシンはLEXUS IS350というSUPER GT初登場のマシン。このマシンは大幅な改造がなされており、今後のGT300クラスを大きく揺さぶることになるかもしれない。どんなマシンなのか? それは岡山ラウンドを見てのお楽しみだ!