6月20日午後、2009 AUTOBACS SUPER GT第4戦「SUPER GT INTERNATINAL SERIES MALAYSIA」の公式予選が行なわれた。スーパーラップ方式の予選でポールポジションを獲得したのはNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rの本山哲。GT300クラスはNo.46エスロードMOLA Z(柳田真孝)がクラスポールを奪った。

公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度  開始時:33℃/46℃ 終了時:32℃/46℃
スーパーラップ 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度  開始時:33℃/43℃ 終了時:31℃/42℃


 予選は14時15分から1回目が行なわれ、ここで各クラス上位8台のスーパーラップ進出が決まった。GT500クラスではNo.100 RAYBRIG NSX(井出有治)がここでのトップ。以下、No.6 ENEOS SC430、No.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R、No.18 ROCKSTAR童夢NSX、No.1 MOTUL AUTECH GT-R、No.24 HIS ADVAN KONDO GT-R、No.35 KRAFT SC430、No.8 ARTA NSXの8台がスーパーラップに進出した。

 GT500クラスのスーパーラップは16時50分から。ポールポジションを奪ったNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは、ここ2戦、本山哲がタイムアタックを行っているが、今回もまた本山。予選1回目には1分59秒976というタイムで5番手だったが、スーパーラップでは一気に1分58秒124までタイムアップしてみせた。セクター1、セクター2がとくに速く、コース前半で2番手に0.2秒以上の差をつけ、後半も無難にまとめた。今シーズン、本山のポールはこれで3戦連続3回目となる。
 2番手はNo.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R(ロニー・クインタレッリ)で、タイムは1分58秒195。No.1本山に0.071秒及ばなかったが、セクター4ではトップタイムをマークした。今シーズン、タイヤがミシュランに変わりデータ不足に苦しんできたが、ここへ来て一気にライバルとの差を詰めたようだ。セパンの高温も、ミシュランタイヤにマッチしているのかもしれない。

 2台のGT-Rに続く3番手はNo.18 ROCKSTAR童夢NSX(小暮卓史)。1分58秒291というタイムは、No.3クインタレッリには0.1秒近く遅れたものの、4番手は0.4秒以上引き離していた。
 4番手、No.6 ENEOS SC430(伊藤大輔)がSC430勢の最上位。今回、同陣営でスーパーラップに進出したのはNo.6とNo.35 KRAFT SC430(石浦宏明)の2台のみ。ランキング2位のNo.36 PETRONAS TOM'S SC430、同3位のNo.38 ZENT CERUMO SC430の2チームはスーパーラップに残ることができなかった。


No.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-R

No.18 ROCKSTAR 童夢 NSX



No.46 エスロード MOLA Z

 GT300クラスではNo.87 giraffaガイヤルドRG-3(井入宏之)が予選1回目のトップ。以下、No.81 ダイシンアドバンFerrari、No.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden、No.52 KUMHO TIRE SHIFT IS350、No.46 エスロードMOLA Z、No.66 triple aムルシェRG-1、No.11 JIM GAINER ADVAN F430、No.19 ウェッズスポーツIS350の8台がスーパーラップに進出した。だが、No.81は1回目の終盤にエンジントラブルを発生。走行を続けると大きな問題につながる可能性があったため、スーパーラップへの出走をあきらめた。現在、チームでは決勝出走に向けて問題解決の努力を続けている。

 ポールを奪ったNo.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shiden(加藤寛規)は予選1回目には2分10秒570で3番手。スーパーラップでは唯一2分09秒台に入る2分09秒983までタイムアップし、2番手を0.373秒引き離した。
 2番手となったNo.46 エスロードMOLA Z(柳田真孝)は予選1回目の自身のタイムより0.9秒以上タイムアップ、2分10秒356をマークしたが、No.2加藤には及ばなかった。
 3番手はNo.11 JIMGAINER ADVAN F430(田中哲也)。ここも予選1回目の自身のタイムを1秒以上縮め、1回目の7番手からジャンプアップを果たした。

 一方、1回目にトップだったNo.87 giraffaガイヤルドRG-3(井入宏之)はアタック中にスピン。大きくタイムロスし、7番手に留まった。
 今回がデビュー戦のNo.69 雷アジアMT900R(マーティン・ショート)は予選1回目に9番手。スーパーラップ進出には0.2秒余り及ばなかったが、緒戦としてはまずまずの滑り出しといえそうだ。

 予選終了後、No.2 I.M JIHAN CO.LTD・APPLE・Shidenは車検でスポーティングレギュレーション50条5項の違反により失格と裁定。No.46エスロードMOLA Zが繰り上がってポールとなった。


No.11 JIMGAINER ADVAN F430

No.19 ウェッズスポーツIS350

No.52 KUMHO TIRE  SHIFT  IS350

No.69 雷アジア MT900R