2009 AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の練習走行が、7月25日午前、スポーツランドSUGO(宮城県)で行なわれた。GT500クラスではNo.12 IMPULカルソニックGT-R(松田次生)がトップタイムをマーク。GT300クラスではNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行)がトップだった。

公式練習 天候:曇>晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時:29℃/34℃


 練習走行は9時45分から11時30分まで、全時間帯GT500、GT300両クラスの混走で行なわれた。前日に降った雨も朝までに上がり、ドライコンディションでの走行。ただ、路面はかなり汚れて滑りやすかったようで、スピンやコースアウトを喫する車両も多く見られた。朝から気温、湿度ともに高く、非常に蒸し暑かった。
 No.12 IMPULカルソニックGT-R(松田次生)は、計測開始からわずか4周目で1分18秒397をマーク。その後、これを上回るクルマは現れず、これがGT500クラスのトップタイムとなった。2番手は残り30分を切ってNo.6 ENEOS SC430(伊藤大輔)がマークした1分18秒662。3番手には終盤、No.35 KRAFT SC430が上がり、4番手No.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-Rをはさんで、5番手No.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)がNSX勢では最上位だった。
 ランキングトップのNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-Rは74kgのウェイトハンデを背負いながらスーパーラップ圏内の8番手と奮闘。一方、ランキング2位のNo.36 PETRONAS TOM'S SC430は12番手に留まった。


No.81 ダイシンアドバンFerrari

 GT300クラスではNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行)がセッション序盤に1分25秒824をマーク。前戦のセパンではエンジントラブルのため走れなかったが、今回はエンジンを新調。第3戦富士で2位表彰台をゲットした好調ぶりを取り戻したようだ。
 2番手につけたのはNo.2 アップル・K-one・紫電(加藤寛規)。最終盤に1分25秒946をマークした。前戦優勝の勢いを駆り、ここでも上位入賞を狙っている。
 3番手はNo.43 ARTA Garaiya。84kgのウェイトハンデを背負いながらの1分25秒973は驚異的といえる。
 第2戦鈴鹿以来の参戦となったNo.33 HANKOOK PORSCHEは5番手。テストも十分でない中では、上々といえるだろう。一方、第4戦セパンを休場し、エンジンを積み換えてきたNo.808初音ミクStudie GLAD BMW Z4は、このセッションでは1分29秒台で最下位。しかし、一つ前のNo.666 FieLDS BOMEX 320Rとは1.4秒差で、過去の戦闘力差や簡単なシェイクダウンしかしていないことを考えれば、まずまずのタイム。予選でさらなるタイムアップが期待できそうだ。


松田次生/No.12 IMPUL カルソニックGT-R(GT500クラストップタイム)
クルマのフィーリングは悪くないんですけど、途中でセット変更したら良くない方向に行ってしまったというか、オーバーステアになってしまったので、それを戻せばまたいいタイムが出ると思います。セッションの最初は路面が悪くてちょっと滑るような感じでしたけど、(クルマの)バランスは良かったと思います。朝トップタイムを出していても、予選になったら何かあるかもしれないじゃないですか。セパンでもそうだったので、ミスしないように頑張りたいと思います。目標はもちろんポールです。(フォーミュラニッポンで負った)左手のケガに関しては、ハンドルを切る時にちょっと痛みを感じますね。パドルシフトは平気なんですけど、ハンドルを切る時はちょっと違和感があるんです。レースに向けては、痛み止めを飲んで、何とかできればと思っています。
青木孝行/No.81 ダイシンアドバンFerrari(GT300クラストップタイム)
前回のセパンでは決勝を走れずに終わったので、とっても久しぶりにレーシングカーを走らせているような気がしました(苦笑)。時間いっぱい走るつもりだったんですが、クルマのセットができてなくて…。このクルマはセット変更に時間がかかるので、結局合わせ切れない状態で走ったんです。ただ方向性だけはつかめているので、このインターバルでチェックして、あと予選に挑むっていう感じになりますね。もしタイムが出てなかったらかなりヘコみましたが、一応トップタイムだったので良かったかも。去年の予選では、僕がボクスターを馬の背で突いてしまい、タイム抹消になったというイタい出来事があったので、昨夜もホテルで『ひとり反省会』してました(苦笑)。このセッションでトップを獲れたからって安心はしてないし、ピット作業にも時間がかかるクルマなので決勝では楽観視はしてませんよ。