2009 AUTOBACS SUPER GT第7戦「FUJI GT 300km RACE」の練習走行が、9月12日午前、富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスではNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)がトップタイムをマーク。GT300クラスではNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行)がトップだった。

公式練習 天候:雨 | コース:ウェット | 気温/路面温度 開始時:17℃/19℃(終了時:16℃/18℃)


 練習走行は9時5分から10時45分まで行なわれた。開始直前に雨が降り始め、ウェット宣言が発せられる中での走行に。途中、雨脚が弱まる場面もあったが、その後ふたたび強くなり、最後まで雨が上がることはなかった。
 この状況でGT500クラスのトップタイムを出したのはNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル)。一時的に雨が弱まったタイミングで浅溝タイヤを履いて1分45秒453をマークした。2番手はNo.39 DUNLOP SARD SC430(アンドレ・クート)の1分45秒490で、ダンロップタイヤ勢がこのセッションでの1-2を占めた。
 4番手はNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)で、タイムは1分45秒798。この4台のみが1分45秒台で、5番手から12番手までは1分46秒台に固まっていた。
 このうち、GT-R勢ではNo.12 IMPULカルソニックGT-R(松田次生)の1分46秒247、7番手が最上位。今回はGT-R勢にとって優位な状況にはないようだ。
 また、NSX勢はタイヤのウォームアップに苦しんでいたようで、コース各所でスピンする姿が見られた。これが予選にどう影響するのか、気になるところだ。


No.81 ダイシンアドバンFerrari

 GT300クラスではNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行)が1分55秒078のトップタイムをマーク。前戦鈴鹿ではポールポジションを獲得しながら決勝では8位に終わっているだけに、今回は雪辱を期している。2番手は直線速度の速いNo.26 UP STARTタイサンポルシェ(阿部翼)。3番手にはNo.87 giraffaガイヤルドRG-3(井入宏之)、4番手にはNo.88 triple aガイヤルドRG-3(坂本祐也)とランボルギーニ勢が続いた。
 5番手、6番手はNo.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人)、No.43 ARTA Garaiya(新田守男)とミシュランタイヤ勢。7番手にはNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美)がつけた。
 なお、No.808 初音ミクStudie GLAD BMW Z4はプリウスコーナーでスピンし、コースアウト。自力で復帰はしたものの、前後バンパーなどを破損しており、このセッションでは4周しただけに留まった。


ロイック・デュバル/No.32 EPSON NSX(GT500クラストップタイム)
セッション序盤は雨が多くて、そこから乾いていったけど、どのコンディションでもコンスタントなラップを刻めた。ただ、タイヤのウォームアップにも時間が掛かるし、(クルマは)まだ完璧ではない。(トップタイムは)ラッキーだよ、ラッキー(笑)。今年、SUPER GTではガッカリするようなリザルトが続いていたけど、残り3戦のどこかでいいリザルトを得られればいいなって思っている。富士では、過去ボクらはいいリザルトを残しているし、第3戦のときもスピンするまではいいポジションを走れていた。予選に関しては、とりあえずこのままレインコンディションになって欲しい。雨乞いの踊りをしないと(笑)。雨の中では、今朝もトップタイムだったわけだし、予選も雨ならこのポジションをキープして、スーパーラップに進出したい。
青木孝行/No.81 ダイシンアドバンFerrari(GT300クラストップタイム)
(路面の)水が少ないときにタイムを出しました。タイヤはインターミディエイト(浅ミゾ)です。予選もこんな天候になるだろうと思ったので、普段(練習走行では)あまりやらない予選を想定しての走行になりました。今日は予選もスーパーラップも雨になると思ったので、雨セットをずっとやってました。このクルマって雨セットをやらないと全然ダメなんですよね。本来は、ドライセットのまま小さなアジャストのまま雨が走れるといいんですが、雨用に変えないとダメなんで…。だから完全雨セットにしちゃいました。手ごたえですか? やった雨セットは正解でした。あとはアタックのタイミングですよね。自分が走るときにいいコンディションになっててねって感じです。