2009 AUTOBACS SUPER GT第9戦「MOTEGI GT 250km RACE」の練習走行が、11月7日午前、ツインリンクもてぎ(栃木県)で行なわれた。GT500クラスではNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)がトップタイムをマーク。GT300クラスではNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行)がトップだった。

公式練習 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始時:15度/21度 終了時:22度/29度


 練習走行は9時55分から10時40分まで行なわれた。上空はやや雲が多かったものの、日差しは強く、セッションが進むにつれて気温、路面温度とも上昇。11月とは思えないほどの暖かさの中での走行となった。
 今回の予選はノックダウン方式で行なわれ、同じドライバーが2セッション連続で走行することはできない。このため、ドライバーは2人とも速いタイムをマークすることが求められる。通常、練習走行では、予選タイムアタックを行なわないほうのドライバーはロングランのテストなどに専念することが多いが、今回は予選を見越して2人ともにニュータイヤを装着してのタイムアタックに出るチームも多かった。ただし、セッション終盤には路面温度が上昇したためか、タイム自体はあまり上がらなかった。
 そんな中、GT500クラスのトップタイムをマークしたのはタイトルを争うNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)。セッション開始からほどなくして1分45秒375をマークした。
 その後、1分45秒台をマークするチームはなく、2番手はNo.12 IMPULカルソニックGT-Rの1分46秒100。3番手には、No.1 GT-R、No.36 SC430とタイトルを争うNo.8 ARTA NSXが1分46秒109で続いた。ランキングトップのNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは1分46秒133で4番手だった。その後方、No.3 HASEMI TOMICA EBBRO GT-Rは1分46秒176、No.39 DUNLOP SARD SC430も1分46秒197と、2番手から6番手まではほとんどタイム差がなかった。
 なお、No.6 ENEOS SC430(伊藤大輔)はセッション序盤、コースサイドにストップ。開始から45分後に、この車両の回収のためセッションは赤旗で中断された。プロペラシャフトのトラブルによるもので、交換後は問題なく走行していた。ただし、走行時間が限られてしまったため、ビヨン・ビルドハイムはこのセッションでは走行することができなかった。


No.81 ダイシンアドバンFerrari

 GT300クラスではNo.81 ダイシンアドバンFerrari(青木孝行)が1分55秒955のトップタイムをマーク。No.46 エスロードMOLA Zが2番手、No.2 アップル・K-one・紫電が3番手に続いた。
 ランキングトップのNo.19 ウェッズスポーツIS350は9番手、同2位のNo.43 ARTA Garaiyaは10番手。同3位のNo.11 JIMGAINER ADVAN F430は4番手、同4位のNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7は5番手と、このセッションでの順位ではランキング上位2台より上に立った。ただし、タイムは2番手から12番手までが1分56秒台にひしめき合っており、0.1秒以下のアップダウンで順位は大きく変わる状況になっている。


脇阪寿一/No.36 PETRONAS TOM'S SC430(GT500クラストップタイム)
走り出しはもう、最高でした。なので今日はなんとかこのまま、この位置をキープしたいですね。今日は気温も路面温度も上がっていますが、その対策は色々とやってますよ。ブリヂストンのスタッフも、トヨタのスタッフもみんな考えながらやってくれているので、僕らは選んでもらったタイヤを着けて走るだけ。予選のノックダウンでは、アンドレ(ロッテラー)>僕>アンドレの順でいきます。
青木孝行/No.81 ダイシンアドバンFerrari(GT300クラストップタイム)
最初にタイヤテストをやって、涼しい時間帯に2セット、ニュータイヤを履きました。その時のタイムが残っていましたね。ただ、ライバル勢とはほとんど差がなくて、1秒以内に十何台いる僅差なので…。トップはうれしいですけどね。僕らはロングのディスタンスを重視して走っていました。ロングに関しては、藤井選手にやってもらったんですけど、結構いいバランスでラップタイムも良かったですね。だから、短い時間でしたけど、いいテストができたと思います。