4月3日午後、2010 AUTOBACS SUPER GT第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の公式予選が岡山国際サーキット(岡山県)で行なわれた。ノックダウン方式で行なわれた予選では、No.18ウイダーHSV-010の小暮卓史がポールポジションを獲得。小暮は開幕戦につづき、HSV-010 GTにデビュー2連続ポールをもたらした。GT300クラスはNo.86 JLOCランボルギーニRG-3の山西康司がクラスポールを奪った。

公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度  開始時11℃/17℃ 終了時12℃/18℃
ノックダウン予選 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度  開始時14℃/23℃ 終了時13℃/22℃


 今回、予選は開幕戦と同じくノックダウン方式で行なわれた。予選2回目(ノックダウン予選)はクラス別にセッション1、セッション2、セッション3と進んでいき、それぞれ下位タイムだった車両から振り落とされる。セッション3でトップだった車両がポールポジションとなる。

 予選1回目は12時55分からの45分間(GT500、GT300両クラス混走)。このセッションではドライバーが二人とも予選通過基準タイムをクリアすることが、予選2回目に出走するための必要条件となる。今回は、No.365 365サンダーアジアMT900Mのメルビン・チューがこれをクリアできなかった。この車両と、午前中の練習走行でクラッシュし予選に出走できなかったNo.17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大)は、決勝日朝のフリー走行の結果に基づき、決勝出走の可否が決定される。

 ノックダウン予選はGT300クラスから、15時10分にスタート。GT500クラスのセッション1は、15時20分から始まった。
 開始から6分後、No.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(安田裕信)が1コーナーでコースアウト。グラベルでストップしたため赤旗中断となる。24号車はレスキュー車両に引き出され、自走でピットに戻ったものの、規定によりこの時点で予選を終えてしまった。
 セッションはコース清掃を終えた後、残り時間3分で再開。セッション2進出をかけた、文字どおりの一発勝負となる。各車激しいタイムアタックを繰り広げるが、No.8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン)が1分24秒台にわずかに届かず、11番手で予選を終えた。

 15時55分から7分間行なわれたセッション2はNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生)がトップで通過。他には3台のSC430(No.35 MJ KRAFT SC430、No.6 ENEOS SC430、No.38 ZENT CERUMO SC430)と2台のHSV-010 GT(No.18 ウイダーHSV-010、No.32 EPSON HSV-010)、そしてNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rがセッション3に進んだ。
 ポールポジション以下、7番手までを決めるセッション3は16時24分から7分間。ここではまずNo.38 立川祐路がトップに立つが、直後にNo.18小暮卓史がこれを逆転。No.18 小暮は次の周もさらにアタックを続け、最終的に1分23秒815をたたき出してポールポジションを奪った。
 No.18 ウイダーHSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)のポールは、開幕戦につづき2戦連続となる。開幕戦ではオープニングラップでポジションダウン、その後追い上げ途中に接触リタイアしてしまったが、果たして明日はその雪辱戦となるだろうか。
 その18号車の直後からスタートするのは、予選2番手のNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン)。この2台の決勝スタートが大いに注目される。
 予選3番手はNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)。セッション3を走ったクインタレッリがチェッカー周にタイムアップし、3番手に滑り込んでみせた。
 この結果、予選トップ3には3メーカーの3車種が、開幕戦と同じくHonda、レクサス、日産の順で並ぶこととなった。


No.38 ZENT CERUMO SC430

No.12 カルソニックIMPUL GT-R



No.86 JLOCランボルギーニRG-3

 GT300クラスでポールを奪ったのはNo.86 JLOCランボルギーニRG-3の山西康司。激しいタイムアタック合戦となったセッション3で、唯一の1分31秒台前半(1分31秒341)をマーク。2番手を0.5秒以上引き離してみせた。山西は昨年の第6戦鈴鹿でトップタイムをマークしながら車両規定違反でタイム抹消となっており、今回が自身としては初のポールポジションとなる。
 2番手はNo.46 アップスタートMOLA Z。横溝直輝が担当したセッション1で2番手タイムをマーク。阿部翼のセッション2は9番手で通過し、最後に横溝が再び2番手タイム(1分31秒896)をたたき出した。開幕戦では予選3番手から決勝で順位をひとつ上げて2位に入賞したが、今回は予選2番手からもうひとつ上の順位を目指す。
 3番手はNo.31 apr COROLLA Axio(嵯峨宏紀/松浦孝亮)。前回はオープニングラップでクラッシュしてしまったが、それからわずか2週間でマシン修復してみせたチームスタッフの奮闘に応える格好となった。


No.46 アップスタートMOLA Z

No.31 apr COROLLA Axio