GT500 クラス | 優勝

No.12 カルソニックIMPUL GT-R

松田 次生
昨日の公約通り優勝できて、うれしいです。正直、午前の(フリー)走行でも他に速いクルマ、ドライバーがいて不安要素もありました。僕の仕事はスタートを決めて、(後半の)ロニー選手にトップで渡すことで、それが果たせて良かったと思います。
 ただ、もう少し後続に差を付けられれば、彼を楽にできたんですけど…。途中まではかなり良いペースで離すことができたんですけど、交代する直前にはタイヤの持ちがいいHonda勢に詰め寄られて、ロニー選手には大変な仕事をさせてしまいました。
 それでも、ロニー選手がトップでチェッカーを受けてくれました。つまり、僕だけでなく、彼と、資金の厳しい中で冬のセパン・テストをやってくれた星野監督とチーム、そして今回新しいエンジンを提供してくれたニスモさん、タイヤのブリヂストンさん、みんなの勝利だと思います。みんなに感謝したいと思います。
ロニー・クインタレッリ
100号車を抜いて、このままトップでゴールにいけると思ったんです。でも、その後100号車のペースも良くて、僕のタイヤのグリップが少し落ちて、自分のペースで走れませんでした。でも、ここがレースのキーポイントだとがんばって100号車を抑えたんです。
 2コーナーでぶつかったときは、万が一もあるかとインを空けていたんですけど。正直、これで勝利はないと思ったんですが、走り出したら100号車も23号車がそれほど先に行っていなくて、がんばれば追い付くと走りました。そしたら彼らにペナルティが出たんです。トップに立ってから、ラストの10周はホントに長かったですね。チェッカーを受けて、優勝と言われたんですが、レース中にいろいろあったから夢じゃないかなって(苦笑)。
 ツギオもチームもみんなも、僕の家族も、がんばりました。優勝以上にうれしいことはありませんね。


GT300 クラス | 優勝

No.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7

谷口 信輝
僕らのメインスポンサーはマレーシアの企業で、どうしてもセパンで勝ちたかった。セパンで走り始めて手応えも感じて。それだけに勝たなきゃいけないプレッシャーも大きかったです。今日も楽勝ではなかったですよ。だからこそ、結果的にでも勝てたことがうれしいです。
 セパンに来る前、鈴鹿でテストをして、河野エンジニアが選んでくれたタイヤがピタリとはまりました。彼のファインプレーですね。レースでは、タイヤは替えました。作戦として8割方は替えるつもりでした。もし、FIA-GTのマシンに先行されて、抜けなかったら無交換で行こう、と。だから、僕はトップを抜いて、マージンを作って、タイヤ交換をして、折目が走る、という絵を描いてました。そこまでは順調にいきましたね。
折目 遼
マレーシアのムティアラモータースさんの皆さんは、この週末も僕らをサポートしてくれて、それに応えられてうれしいです。  レースでは、谷口さんは公言どおり、トップでマージンを作って僕に渡してくれました。その後、僕もペース良く走っていました。実は、朝のフリー走行で左フロントのサスペンションにトラブルが出て修復をしていたのですが、ラスト7周でそれがまた出たんです。だから、縁石を踏まないようにして、ラップタイムも2秒近く落として走ったんです。だからトップでゴールできたのは、奇跡に近いと思いました。それだけにうれしかったですね。