2014.07.17

【Special Preview】ピエール北川のこれを言わせて！　Rd.4スポーツランドSUGO編

SUPER GT Special Preview

第4戦スポーツランドSUGO直前
［公式アナウンサー］ピエール北川のこれを言わせて！
「良い話題の多いNSX CONCEPT-GT勢。でも、第4戦SUGOの注目はRC Fの中嶋一貴！」

 

まいど！ピエール北川です。みんな、SUPER GT禁断症状出てない？（笑）
前回のレースからもう1ヵ月半もレース見てないでしょ。だから何だかね、悶々としてる訳ですよ、私も！ さて、いよいよ“魔物”が住む？ スポーツランドSUGOでの第4戦ですよ。ドキドキしますな！

 

■鈴鹿テストでレコードブレイク！ NSX CONCEPT-GTに勢いが
　さてSUGOのレース予想の前に、前戦オートポリスと鈴鹿サーキットで開催された公式テストの話を少し。
　オートポリスのGT500は直前に空力パーツ規定が変更になって、レースの行方が読みづらかったんだけど、結局は優勝したNo.23 MOTUL AUTCHE GT-Rはじめ、日産GT-Rが表彰台を独占ってことに。レクサス陣営はさぞや悔しかっただろうに。Honda陣営は最上位6位でまだまだ。でも少しホッとしたんじゃないかな？ 第2戦と違ってトラブルも出なかったし。そしてGT300はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが予選から魅せてくれたんだけど、レースではNo.55 ARTA CR-Z GTが優勝！ JAF-GT300による一騎打ちはハイブリッドに軍配！ BRZのドライバーたち悔しそうだったよねー……。
　その後月末に開催された鈴鹿公式テストでは、大きなサプライズがあった！ なんと去年まで童夢で活躍したフレデリック・マコヴィッキ選手が驚きのカムバックが発表。No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTを初ドライブしたんだ。今年は日本を離れて活躍していた彼をこの時期に呼び戻すなんて、チームもHondaも勝利へ向かって形振り構わないって感じ。
　もちろんそれも驚きだったけど、今回のテストではNSX CONCEPT-GTのスピードアップが我々を驚かしてくれたよね。GT500では長らく打ち破られていない先代NSXによる鈴鹿のコースレコードを、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大選手が見事上回って見せた！ 非公式とは言えすごいよ、これは！ そしてNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの小暮卓史選手も好タイムをマークしていた。
　テストだから、他メーカーがどんなウエイトハンディでテストしているかは分からないから予想は簡単じゃないけど、Hondaは後半に向けて明らかに良いムードになっていたのは間違いない。Hondaファンのあなた！ もうちょっとのガマンガマンね（汗）。

 

 

■SUGOでの注目は36号車。一貴の復帰、軽いウェイトと好材料が揃う
　ってことで直前に迫った今年のSUGOはどんなレースになるだろうね？
　このコースはクラシカルなレイアウトで、コース幅も狭いし、ランオフエリアも狭い。しかし平均スピードは比較的高いほうなので、レース後半はドライバーにもマシンにもタフな状況になるし、何かアクシデントがあれば代償も大きくなる。好調を保っていたとしても、一瞬のミスでその努力が水泡と化す。それが『魔物が住む』といわれる所以だし、まあ見ているほうはおもしろいけど！（笑）
　正直、GT500はどこが優勝候補か絞り込めないけど、鈴鹿公式テストの結果とNSX CONCEPT-GTの車両性能調整の変更により、NSX CONCEPT-GT勢が優勝争いに加わる可能性は高まったとみてOK！ 特にNo.17 KEIHINとNo.100 RAYBRIGは要チェックだ。
　加えてウエイトハンディの少ないNo.36 PETRONAS TOM'S RC Fは中嶋一貴選手が復帰して、予選から上位にきそうだし。ミスも少ない。もし暑くなればNo.23 MOTUL AUTCHE GT-Rはミシュランタイヤを武器に連勝を狙いに来る。3メーカーが“3ワイド”でおもしろくなりそうだ！

 

 

　GT300はズバリNo.60のTWS LM corsa BMW Z4で！ 飯田章選手はGT500で2勝、GT300で1勝と、ここSUGOと相性も良い。今年のBMW Z4はパフォーマンスも高いし、吉本大樹選手も勢いがあるのでNo.60をイチオシ。
　対抗はNo.3 B-MAX NDDP GT-RとNo.67 STP タイサン GAIA POWER GT-Rの2台のGT-Rを挙げよう。両チームともドライバーのレベルが揃ってるから、そろそろ来そうだと思わない！？
　いろいろ書いたけど、最後のレース結果は“SUGOの魔物”次第ということで（汗）。では現地でお会いしましょう！

 

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