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2012.07.29
涙&歓喜のポール・トゥ・ウィン! ENEOS SUSTINA SC430が9年ぶりの優勝

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第4戦 SUGO : 決勝レース GT500レビュー

 

7月29日午後、2012 AUTOBACS SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースがスポーツランドSUGO(宮城県)で行なわれた。GT500クラスはNo.6 ENEOS SUSTINA SC430の伊藤大輔/大嶋和也組が、GT300クラスはNo.3 S Road NDDP GT-Rの関口雄飛/千代勝正組が優勝した。

 

□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:31度/42度>途中:31度/40度

 

 

 

スタート直後に巻き起こった大波乱

 スタートの約1時間半ほど前、突如スコールのような雨に見舞われたものの、瞬く間に 路面が乾き、完全なドライコンディションに戻ったスポーツランドSUGO。気温31度、路面温度42度となった午後2時、ついに決勝のフォーメイションラップがスタート。1周の後、81周の戦いが始まった。
 グリーンランプが点灯、1コーナーに向けて加速していったトップ集団だが、アウト側のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲)を牽制したNo.6 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔)のインを突き、予選3番手のNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がトップに躍り出たかに見えたが、ここでENEOS SUSTINA SC430の右フロントとNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rの左リヤが接触。これでバランスを崩したNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rは、一番アウト側にいたMOTUL AUTECH GT-Rを道連れにコースアウトしタイヤバリアにクラッシュ。なんと予選2〜3番手につけ、決勝でも注目を集めていた2台のGT-Rが一瞬にしてレースを去ってしまう。
 予想外の、アクシデントに巻き込まれたENEOS SUSTINA SC430だったが、幸いにも大きなダメージも無くトップを死守。消えたGT-Rに代わり、No.35 KeePer Kraft SC430(アンドレア・カルダレッリ)、No.36 PETRONAS TOM'S SC430(ロイック・デュバル)が2〜3番手に浮上、その背後にはNo.1 S Road REITO MOLA GT-R(ロニー・クインタレッリ)、No.17 KEIHIN HSV-010(金石年弘)が続く。
 トップを行くENEOS SUSTINA SC430は、背後で競り合うKeePer Kraft SC430とPETRONAS TOM'S SC430のバトルの間にギャップを築こうとするが、早くも5周目には周回遅れが出現し始め、思うようにはマージンを稼ぐことが出来ない。6周目にはNo.17 KEIHIN HSV-010をかわしたNo.38 ZENT CERUMO SC430、No.39 DENSO KOBELCO SC430(石浦宏明)が5〜6番手に浮上し、トップ6中S Road REITO MOLA GT-Rを除く5台がレクサス勢という展開となる。
 ENEOS SUSTINA SC430は、背後の熾烈な2番手争いを後目に10周過ぎにはようやく3秒ほどのギャップを作ったが、このKeePer Kraft SC430とPETRONAS TOM'S SC430の攻防に、S Road REITO MOLA GT-Rが急接近。S Road REITO MOLA GT-Rは、21周目の最終コーナーで周回遅れの出現によって2台のレクサスの加速が悪かった瞬間を逃さず、一気に1コーナーで2番手に躍り出ると、じりじりとENEOS SUSTINA SC430を追いつめて行く。
 さらに31周目の1コーナーでようやくKeePer Kraft SC430をかわしたPETRONAS TOM'S SC430が3番手に浮上。この直後、ペースがやや落ちて来たENEOS SUSTINA SC430のテールにS Road REITO MOLA GT-Rが食らいつき、36周目にはなんと首位争いはPETRONAS TOM'S SC430を含めた三つ巴の戦いになる。

 

 


大嶋がライバルの猛攻をしのいでゴール

 堪らずENEOS SUSTINA SC430は37周目にピットイン。その直後にPETRONAS TOM'S SC430がS Road REITO MOLA GT-Rをかわしてトップに立つが、伊藤から大嶋和也へとバトンを繋いだNo.6 ENEOS SUSTINA SC430は大嶋がアウトラップに猛プッシュ。これが奏功し、ENEOS SUSTINA SC430は39周目にピットに入りデュバルから中嶋一貴に交代、ピットから出て来たばかりのPETRONAS TOM'S SC430を4コーナー進入で捕え、再び首位奪還に成功する。
 ここから周回遅れをうまく活かしたENEOS SUSTINA SC430が、2番手PETRONAS TOM'S SC430に対し徐々にマージンを稼ぎ、一時は10秒近いギャップを作ったものの、レース終盤になってENEOS SUSTINA SC430はタイヤが消耗し苦戦。じりじりと追い上げた中嶋のPETRONAS TOM'S SC430が、ついにラストラップにはコンマ4秒差にまで詰め寄ったものの、辛くもENEOS SUSTINA SC430が逃げ切ってポール・トゥ・ウイン。LEXUS Team Le Mans ENEOSにとっては実に8年ぶりとなる待望の勝利は、同時にレクサス陣営での伊藤大輔の待ちわびた初優勝となった。
 3位にはS Road REITO MOLA GT-Rが入り、4位にはこの日40歳を迎えた脇阪寿一が好走をみせたDENSO KOBELCO SC430。ZENT CERUMO SC430は5位でフィニッシュ、ポイントリーダーの座を守ることとなった。

 

 

 

 

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