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Race Report
2015.05.02
Rd.2 予選:佐々木が最多記録を更新!TOYOTA PRIUS apr GTがクラスポールを獲得

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第2戦 富士スピードウェイ : 公式予選 GT300レビュー

2015 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」の公式予選が、5月2日午後、富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスではNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリが、コースレコードを更新してポールポジションを掴み取った。GT300クラスもレコードタイムでNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTの佐々木孝太がクラスポールを獲得。GT300の自身の持つGT300クラスのポールポジション最多獲得記録を更新した。

 

□公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始時25℃/39℃、Q2開始時26℃/39℃、Q2終了時25℃/38℃

 

■プリウスの中山がレコードタイムを更新する

 14時15分、快晴の富士スピードウェイで第2戦の公式予選が始まった。Q1は15分間の走行で上位13台がQ2へ進出。14位以下はこのQ1の結果でスターティンググリッドが確定する。
 GT500クラスでは、セッション序盤は走行しないことも多いが、GT300クラスは開始とともにほとんどのマシンがコースに出て行く。早めのアタックを掛けたのは、GT300マザーシャシーのNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士)でセッション中盤の7分過ぎに1分37秒753とこの時点のトップタイムを出して見せる。この後、土屋はQ1通過を確信したか残り5分にはピットに戻った(最終的には7位でQ1クリア)。
 この25号車のタイムを打ち破られたのは、ラスト5分。前戦優勝のNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(中山雄一)が、ただ1台の1分36秒台となる1分36秒519を叩き出す。午前のフリー走行はトラブルがあって本調子でなかったと言う31号車は、なんと2年ぶりのレコードタイム更新を果たす。さらにNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹)が1分37秒720で2番手に浮上。するとNo.65 LEON SLS(黒澤治樹)も1分37秒558として3号車の前に。
 終盤にアタックという作戦だったNo.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー)がアタックラップに入ったラスト3分。ダンロップコーナー、2つめのイン側にその時点で10番手と通過圏内だったNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規)がストップ。これで赤旗が提示され、予選中断となる。中断の原因となった2号車はタイムが抹消され。Q1最下位となった。
 2号車の回収後、仕切り直しのQ1は残り5分で再開。まだQ2進出圏外だった7号車やNo.77 ケーズフロンティア Direction Ferrari 458(横溝直輝)らが猛然とアタック。ここで7号車は10番手タイム(最終的には11位)を記録し、なんとかQ2進出。一方13番手とボーダーラインだったNo.33 Excellence Porsche(アレキサンドレ・インペラトーリ)は7号車に弾かれる形で14番手に落ち、Q2進出を逃した。また、77号車のアタックも不発で16番手、Q1止まりとなった。
 また、6番手タイムを出したNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴)だったが、ピット作業での違反を取られ、ベストラップ抹消のペナルティを受ける。だが、幸いにもセカンドベストタイムでも11番手となり、Q2にコマを進めることができた。

 

 

■ポールハンター佐々木がプリウスでもポールを獲得!

 Q1の中断もあり、予定より6分遅れの15時06分にQ2がスタート。13台が12分間の走行でポールポジションを争う。台数が減ったこともあってか、Q1よりゆっくりした流れで各車ペースを作る。そしてラスト6分、No.11 GAINER TANAX SLS(ビヨン・ビルドハイム)が1分37秒564と最初に1分37秒台に入れ、トップに立つ。11号車は次の周に1分37秒318までタイムを刻む。そして、No.25 VivaC 86 MC(松井孝允)が1分37秒736で2番手に。
 そしてラスト3分から1分37秒台がラッシュNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(佐々木孝太)、前戦ポールのNo.10 GAINER TANAX GT-R(千代勝正)とトップが入れ替っていく。そしてラスト2分。No.3 B-MAX NDDP GT-R(高星明誠)が1分37秒028を叩き出して、初ポールを期待させる。
 だが、それはすぐに打ち破られた。今回、31号車のレギュラーである嵯峨宏紀がWEC第2戦出場を予定していた(結局、先方チームの欠場で、第2戦富士も第3ドライバー登録で参加)ため助っ人ドライバーとして起用された佐々木孝太が、このセッションただ1台の1分36秒952という走りを決めてみせる。これに対し、3号車の高星も連続アタックでポール奪取を目指すが、31号車佐々木に0.076秒及ばず。
 これでタイムアップとなり、No.31 TOYOTA PRIUS apr GTの通算3回目のポールポジションが確定した。また、佐々木は自身の持つGT300クラスのポールポジション最多獲得記録を13回に延ばした。
 これで前戦優勝のNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTは、決勝レースの連勝が見える最前列グリッドを確保。2、3位にはNo.3 B-MAX NDDP GT-R、No.10 GAINER TANAX GT-RとGT-R勢が、決勝での逆襲を狙う形となった。2列目グリッド最後にはNo.11 GAINER TANAX SLSとなった。 明日の決勝は速さも戦略も欠かせない500kmのレース。待望の決勝スタートは14時15分となる。

 

 

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