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Race Report
2015.05.03
Rd.2 決勝:ノーミスのGAINER TANAX GT-Rが独走優勝!GT-Rがワン・ツーを決める

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第2戦 富士スピードウェイ : 決勝 GT300レビュー

5月3日午後、2015 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」の決勝レースが富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスはNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組がポール・トゥ・ウインを達成。GT300クラスはNo.10 GAINER TANAX GT-Rのアンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎組が連勝した。

 

□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:25度/39度>途中:22度/32度

 

  

 

■レース中盤でGAINER TANAX GT-Rの千代が快走

 スターティンググリッドに出る前に、マフラーにトラブルが生じたNo.87 クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3はピット前から動けず。結局スタートすることなくレースを終えた。
 GT300クラスの決勝スタートは、ポールポジションのNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(佐々木孝太)が好スタートを決め、No.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹)、No.11 GAINER TANAX SLS(ビヨン・ビルドハイム)、No.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート)を従えて、1周目を駆け抜ける。この4台は1秒弱の間隔で緊張感溢れるトップ争いを展開。
 トップの31号車が8周目を終えたところで、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴)の左後輪がメインストレートエンドでバースト。スピンして第1コーナーでコースアウトした。その際にオイルが出たため、88号車に出火があり、コースに撒かれたオイルで数台がスピンする状態となった。このため、次の周からセーフティーカーが導入され、事故処理が終わるまで各車は隊列走行となる。5周後にレースは再開。20周を過ぎるとNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTのペースが鈍り、27周目にNo.3 B-MAX NDDP GT-Rが1コーナーでパスしてトップに立つ。一方、もう1台のGT-R、No.10 GAINER TANAX GT-Rは22周目に早めのピットイン(千代勝正に交代)。これによって、No.3 B-MAX NDDP GT-Rが(高星明誠に交代)36周目にピットインしたところでトップに立つ。ここで、海外レースでGT-Rを優勝に導いたNo.10 千代がハイペースでラップを刻み、ルーキーのNo.3 高星との差を開いていく。ただ、高星も決して遅いわけではなく、この2台の後方、No.11 GAINER TANAX SLS(平中克幸)との差も大きく開いた。
 そして60周目にトップのNo.10 GAINER TANAX GT-Rがピットイン。これでNo.3 B-MAX NDDP GT-Rがトップに立ち、ここで10号車との間隔を詰めるべくスパート。だが、64周目に思わぬアクシデントが。ストレートを駆け抜けたNo.3 B-MAX NDDP GT-Rの左リアタイヤがバースト。このため、丸々1周をスロー走行でピットに向かうことになり、優勝争いから脱落となった。

 

 

■独走のGAINER TANAX GT-Rの後方で3台による激戦が展開

 そして、各車が2度目のピットインを終えた75周目、トップはNo.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート)の元に戻ってくる。2番手のNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(中山雄一>嵯峨宏紀)には、34秒もの大差がついていた。GT500で優勝経験もあるクートにとっては十分すぎるマージン。長距離レースだけに、他車ではタイヤのトラブルがいくつも起こっていたが、タイヤをいたわりながら安定した走行を続ける。
 終盤、2番手の31号車の背後にはNo.11 GAINER TANAX SLS(ビヨン・ビルドハイム)が迫ってきていた。この2台がサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げ、ペースが遅れるとその後方から猛然と迫って来るマシンが現れた。タイヤトラブルで遅れたNo.3 B-MAX NDDP GT-Rの星野一樹だ。ラスト5周でこの3台はついに三つどもえのバトルに。ペースではB-MAX NDDP GT-Rの星野が勝るが、TOYOTA PRIUS apr GTの嵯峨もGAINER TANAX SLSのビルドハイムもタイヤが消耗して滑るマシンで必死の走り。ラスト3周でNo.3 星野は3番手のNo.31 嵯峨をダンロップコーナー攻略。次の周の1コーナーでNo.11 ビルドハイムもサイド・バイ・サイドから抜き、2番手までリカバリー。この後もGT500マシンを邪魔者にするようなバトルを継続。速さに勝るNo.3 B-MAX NDDP GT-R、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT、No.11 GAINER TANAX SLSの順でラストラップに突入。表彰台最後の席に手が掛かっていたNo.31 嵯峨だったが、なんと1コーナーで痛恨のスピン。すぐに復帰するが、当然No.11 GAINER TANAX SLSに先行していく。結局、星野がGT300のファステストラップを記録する追い上げを見せたNo.3 B-MAX NDDP GT-Rが2位に。そしてNo.11 GAINER TANAX SLSが3位となった。前戦優勝でこのレースでポールだったNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTは4位だったが、ドライバーズランキングでは嵯峨と中山がトップを守ることとなった。
 トップを行くNo.10 GAINER TANAX GT-Rは、終盤にフロント部分にクラッシュ車両の破片が付いて若干ペースが落ちるが、ポジションには影響なし。このまま今季、チームとしては初導入の日産GT-Rで見事な独走優勝を決めた。No.11 GAINER TANAX SLSの千代はGT300で2勝目。クートはGT500で2勝しているが、GT300での優勝は初めてとなる。なお、10号車の第3ドライバーの富田竜一郎は決勝レースでドライブしなかったため、選手権ポイントは与えられなかった。

 

 

 

 

 


 

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