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Race Report
2016.04.10
Rd.1 決勝GT300:LEON CVSTOS AMG-GTが歓喜のチーム初優勝を飾る!

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第1戦 岡山国際サーキット : 決勝 GT300レビュー

4月10日午後、2016 AUTOBACS SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝レースが岡山国際サーキット(岡山県)で行なわれた。GT500クラスは予選3位からスタートしたNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が、チャンピオンの実力を示すような見事な逆転勝利を挙げた。GT300クラスではNo.65 LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥)がチームにとって初となるクラス優勝を獲得した。

 

□決勝  天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:20度/26度>途中:23度/26度

 

 

ポールからスタートしたVivaC 86 MCが前半戦をリードする

 花曇りで明けた決勝日は、スタートが近付くにつれて雲間から薄日が差すようになった。予選を走れなかったNo.26 AUDI R8 LMS(密山祥吾/元嶋佑弥)はフリー走行の結果、決勝への出走を認められ、ピットからのスタートとなった。午前のフリー走行でクラッシュしたNo.5 マッハ車検 MC86は、修復ならず決勝の出走を断念した。

 予定通り、午後2時40分に岡山県警察の白バイ2台に先導されてパレードラップがスタート。1周回った後に、今度はセーフティカーに先導されたローリングラップとなり、都合2周を回って午後2時45分に正規のスタートが切られることになった。
 ポールポジションからスタートしたNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士)をリーダーに、No.65 LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹)、No.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)とトップ4は予選のオーダー通りにスタートして行ったが、1周のうちに少しポジションアップしたNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)が5番手に着けてオープニングラップを終えていた。
 スタートから5周もすると、GT500にラップダウンされるようになり、そのタイミングで各車のギャップが増減することはあっても、レース序盤は動きの少ない、落ち着いたレース展開となっていった。スタートでポジションアップした55号車がNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(ビヨン・ビルドハイム)とNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(藤井誠暢)に再逆転を許した程度で、相変わらず落ち着いた展開を見せていたレースに動きが出たのはスタートから15周を過ぎた辺り。65号車の黒澤が25号車の土屋に、ジワリジワリと詰め寄っていったのだ。結局この時は逆転には至らず、25周を過ぎた辺りで両車の間隔は、一度は開いてしまうのだが、後半の展開を占う大きな材料となった。

 

 

後半は独走状態でLEON CVSTOS AMG-GTが初勝利

 30周を終えたところでのオーダーはNo.25 VivaC 86 MC、No.65 LEON CVSTOS AMG-GT、No.7 Studie BMW M6のトップ3は不変で、その後方にはNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)とNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)のレース巧者がポジションを上げてきていた。
 トップ2車は一進一退の攻防を続けていたが、なかなか簡単には逆転できそうにない、との判断からNo.65 LEON CVSTOS AMG-GTは予定を早めて31周を終えたところでルーティンのピットインを行い蒲生尚弥に交代。そして公式練習から確認済みだったタイヤを左側の2本のみ交換する作戦を執った。一方、トップを逃げるNo.25 VivaC 86 MCは、その4周後にルーティンのピットイン。土屋から松井孝允に交替してピットアウトして行ったが、アウトラップでタイヤを温め切れなかったか後方から追い上げてきたNo.65 LEON CVSTOS AMG-GTの蒲生に、3コーナーであっさりとかわされてしまった。
 松井が駆るNo.25 VivaC 86 MCはその後もタイムが伸び悩み42周目のダブルヘアピンではベテランの谷口信輝が駆るNo.11 GAINER TANAX AMG GT3にもかわされて2位の座も陥落。その後もじわじわとポジションダウンしてしまった。それでも松井は何とか踏ん張り6位でチェッカーを受けている。
 一方、2位に進出した谷口の後方には松井をかわしたNo.7 Studie BMW M6(荒聖治)とNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)が進出。上位陣をFIA-GT3の新型車が占める展開となった。そして最後に、都筑晶裕からベテランの新田守男に繋いだNo.51 JMS LMcorsa 488 GT3が松井をかわし、結局トップ5をFIA GT3勢が占めることになった。
 JAF-GT300勢はMCのNo.25 VivaC 86 MCが6位入賞を果たしたが、それ以外ではNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)の12位がベストリザルトだった。
 この岡山ではメルセデスAMG GT3、BMW M6 GT3などFIA GT3の新型車が強さを決勝での強さを発揮した。しかし、このままJAF-GT300の各チームが黙っているとは思えない。第2戦の富士以降での反撃に期待したい。

 

 

 

 

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