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2016.07.05
横浜市の中学校でSUPER GTドライバーとエンジニアが特別授業。テーマはキャリアと環境。

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7月5日、SUPER GTを戦うドライバーやエンジニアがGTマシンと共に神奈川県横浜市の市立並木中学校を訪問。『中学生が学ぶ「キャリア」「環境」について』をテーマに特別授業を行った。これはSUPER GTが横浜市と進めてきた「水源エコプロジェクト(W-eco・p [ウィコップ])」、横浜の水源を守る活動の一環となる教育プログラムで、子供たちに職業への夢、キャリアへの意識を持ってもらい、さらに環境への意識を高めてもらう教育プログラムだ。

 

 

 特別授業を受けるのは並木中学校の全校生徒の280名。3年生と1年生、2年生と1年生で2つのグループに分かれ、それぞれ体育館での屋内授業、校庭でSUPER GTマシンを使った屋外授業を入れ替わりで受ける形で行われた。

 


体育館ではドライバーとエンジニアが生徒との「キャリア」「環境」について語り合った。

 

 特別講師として並木中学校を訪れたのは、松田次生(No.1 MOTUL AUTECH GT-R)と山本尚貴(No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)のGT500クラスのトップドライバー。そして、NISMOで長い間GT500のレースエンジニアを務め、現在は次期モデルの開発も手掛けている吉田昌信エンジニアと、現行NSX CONCEPT-GT開発の中心となっている本田技術研究所の渡邉昇エンジニアという、現在の熱戦を演じるマシンに関わる2人も参加した。

 


横浜市の水源保全プロジェクトとSUPER GTの関係を紹介する横浜市水道局の本田課長。

 

 体育館ではFMヨコハマの看板パーソナリティー栗原治久さんが司会を担当。横浜の学校訪問では、恒例となった生徒の中から臨時レポーターを募るスタイルで進められた。まずはSUPER GTを知ってもらうためにプロモーションビデオが上映され、横浜市水道局の本田和彦課長からSUPER GTが協賛するW-eco・p(水源プロジェクト)の内容説明が行われた。
 続いて、GTドライバーとエンジニアが登壇して、自らがドライバー、あるいはエンジニアを職業として選んだきっかけや、プロになるまでの道を語る。それに生徒が質問をして、ドライバーやエンジニアが答える形で進行。中には「レーシングカーのCO2排出量はどのくらいですか?」とクルマの専門家も顔負けの質問も投げかけられた。これに対してエンジニアは「(パワーを出すために)燃料をいっぱい燃やしているので、絶対的な(CO2の)排出量は少なくないけれど、エンジンの効率が高められているのでガソリン1リッター当たりのCO2排出量は小さくなっています」と丁寧に、そして真摯に回答していた。

 


生徒に話しかける松田選手とNISMOの吉田エンジニア。

 


質問に答える山本選手と本田技術研究所の渡邉エンジニア。

 

 一方、校庭に用意されたマシンはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(2013年仕様)とNo.100 RAYBRIG HSV-010(2013年仕様)の2台。タイヤ交換とコクピット乗車という体験プログラムが行われた。生徒たちはめったに見ることのないレーシングマシンのコックピットや細部に目を輝かせ、ドライバーやメカニックのサポートを受けながらタイヤ交換を体験した。

 


山本選手の説明のもと、RAYBRIG HSV-010のタイヤ交換を体験。

 


MOTUL AUTECH GT-Rのコックピットに乗り込み、松田選手から説明を受ける。

 

 そして、最後に全校生徒が校庭に勢ぞろいした中で、2台のGTマシンが交互にエンジンを始動。近隣に住宅があるために音量は抑えられてはいたものの、そのレーシングサウンドに生徒たちも感激した様子だった。エンジンが止まった瞬間には、拍手もわき上がっていた。平野則行校長先生は「モノより思い出、と言いますが、今日の特別授業はまさにそれですね。生徒にとっては一生忘れられない体験になりました」と、この日の特別授業を総括していた。

 

MOTUL AUTECH GT-Rを前に紹介される松田選手とNISMOのスタッフ
 


RAYBRIG HSV-010の説明をする山本選手とHondaのスタッフ。

 

 

※GTAは2012年から同水道局の水源保全活動「W-eco・p(ウィコップ)」に協賛しており、横浜の水源を守るため“SUPER GTの森”や“SUPER GTブランドの横浜の水”などを展開しています。詳しくは横浜市水道局の公式ウェブサイトの「道志水源の保全」(http://www.city.yokohama.lg.jp/suidou/kyoku/torikumi/suigen-hozen/wecop.html)にて紹介しています。

 

 

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