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Race Report
2016.08.06
Rd.5 予選GT300:ARTA BMW M6 GT3が富士で3連続ポールポジションを掴み獲る

Rd.5 予選GT300:ARTA BMW M6 GT3が富士で3連続ポールポジションを掴み獲るの画像

第5戦 富士スピードウェイ:公式予選 GT300レビュー

2016 AUTOBACS SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の公式予選が、8月6日午後、富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスではNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが、富士で2戦連続となるールポジションを獲得した。GT300クラスではチームとして富士で3連続となるNo.55 ARTA BMW M6 GT3の小林崇志がクラスポールとなった。

 

□公式予選  天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1(GT300)開始時33℃/48℃、Q2(GT300)終了時32℃/47℃

 

Q1はARTA BMW M6 GT3が圧倒!終盤の赤旗で強豪が沈む

 GT300ではセッション開始と同時に、ほぼ全車がコースインしていく。各車はタイヤを温めながらペースアップするが、なかなか1分40秒を切るものは現れない。まずNo.360 RUNUP Group&DOES GT-R(柴田優作)が1分39秒台に入れると、続々とトップタイムが代わり、No.3 B-MAX NDDP GT-R(ヤン・マーデンボロー)は1分38秒873まで削って来た。だが、それもNo.5 マッハ車検 MC86(影山正美)、No.25 VivaC 86 MC(土屋武士)、と次々とトップが変わっていき、No.26 AUDI R8 LMS(元嶋佑弥)が1分38秒631まで押し上げた。

 そんなトップ争いを一蹴したのが朝の公式練習でトップタイムをマークしていたNo.55 ARTA BMW M6 GT3(小林崇志)だ。一発アタックで、26号車のタイムを1秒以上も削る1分37秒600をあっさりマークしてみせる。その後、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)やNo.65 LEON CVSTOS AMG-GT(蒲生尚弥)、No.30 TOYOTA PRIUS apr GT(佐々木孝太)が自己ベストとなる1分38秒台前半を出すが、55号車に届かない。
 残り4分でNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(藤井誠暢)が、55号車に迫る1分37秒742を叩き出す。さらに藤井はアタックを継続してタイムを更新する勢いだったが、ここで赤旗が提示される。No.108 DIRECTION 108 HURACAN(峰尾恭輔)が300Rのイン側にストップしたためで、これでセッションは一時中断となってしまう。藤井にとっては痛い赤旗となったが、さらに不運を被ったのは、ここから最終アタックを狙っていたチームだ。

 14時42分にセッションが再開されるが、残された時間は3分52秒。そこで、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴)が13位に滑り込み、No.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規)が渾身のアタックで1分38秒025を記録し、3番手にジャンプアップ。しかし、この2人以外は逆転ドラマを起こせず。公式練習で6番手、第2戦富士ではあ優勝したNo.3 B-MAX NDDP GT-R、No.0 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート)、No.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー)もQ1で予選を終えることになった。

 

 

ARTA BMW M6 GT3が完璧のポール。だが2番手以降は混戦状態に

 Q1での赤旗中断もありGT300クラスのQ2は当初の予定より遅れて15時16分に始まった。気温、路面温度が高いだけに、各車早めのアタックに入る。Q1で2位のNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは(リチャード・ライアン)は計測2周目で1分38秒225を記録。さらにNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)が1分38秒145、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学)が38秒638、No.25 VivaC 86 MCも(松井孝允)38秒816と詰めてくる。
 Q1同様にこの競り合いを無にするように、No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)が叩き出したのは1分37秒545。No.51 JMS LMcorsa 488 GT3(新田守男)も1分37秒908を記録するが、55号車には届かない。さらに21号車も1分37秒889まで詰めるが、55号車とのタイム差は0.34秒と大きかった。残りは3分ほどになると、タイヤが厳しくなってきたのか、タイムの上昇はほとんどない。ラスト1分のラストアタックでNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)が、4番手に滑り込む。

 結局、No.55 ARTA BMW M6 GT3が、富士で連続ポールポジション、昨年のCR-Zでの第4戦も加えれば、チームとしては3戦連続のポールポジションを確定した。高木真一にとっては11回目のクラスポールだった。第2戦富士はポールスタートながら2位に終わった55号車。GT500の12号車同様に、明日の決勝では“リベンジ”に挑む。
 タイム的には55号車がひとつ抜けているが、2番手の21号車からは1秒以内に10台がひしめく混戦模様だ。
 明日の決勝レースも暑いコンディションと予想される。タイヤに厳しい条件だけに、各ドライバーのマネージメント技量、そしてチームのピット作戦、タイヤ選択がどう勝敗を左右するのか? 第5戦富士のGT300クラスはひとときも見逃せない展開となりそうだ。

 

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