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Race Report
2016.08.07
Rd.5 決勝GT300:ARTA BMW M6 GT3がポールから逃げ切って今季初優勝を飾る

Rd.5 決勝GT300:ARTA BMW M6 GT3がポールから逃げ切って今季初優勝を飾るの画像

第5戦 富士スピードウェイ : 決勝 GT300レビュー

8月7日午後、2016 AUTOBACS SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスはNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組がポール・トゥ・ウインで今季初勝利。GT300クラスも実質トップを譲ることなくNo.55 ARTA BMW M6 GT3の高木真一/小林崇志組が優勝した。

 

□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:33度/54度>中盤:31度/51度>終盤:32度/48度

 

 

ARTA BMW M6 GT3とHitotsuyama Audi R8 LMSが接戦を繰り広げる

 週末を通じて真夏の暑さとなった富士スピードウェイ。静岡県警の白バイとパトロールカーがGTマシンを従え、定刻の午後2時35分にパレードラップが始まる。交通安全を訴える1周が終わると、いよいよ本番のフォーメーションラップとなり、午後2時42分に決勝レースがスタート。好ダッシュを見せたのは、ポールポジションのNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)。2番手のNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(藤井誠暢)も、しっかり55号車に食いついていく。
 レース序盤、1、2番手の55号車と21号車が後続をジワジワと引き離し、3番手のNo.51 JMS LMcorsa 488 GT3(都筑晶裕)、そしてNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)の3台が僅差で2位を争い、その後方では5位のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)を先頭に、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴)、No.65 LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹)、No.11 GAINER TANAX AMG GT3、No.25 VivaC 86 MC(土屋武士)、No.63 DIRECTION 108 HURACAN(横溝直輝)が一列縦隊で続いた。この中で、51号車が徐々にポジションを下げ、61号車と31号車がポジションを上げていく。
 トップ争いは55号車の高木に21号車の藤井がTGR(第1)コーナーで何度か並び掛けるが、抜くまでには至らない。そこに61号車もが急接近。トップ争いが三つどもえとなるかと思われた。そして16周を終了したところでアクシデントによりセーフティカーがコースイン。TGRコーナーでNo.9 GULF NAC PORSCHE 911(阪口良平)と接触したNo.22 アールキューズ SLS AMG GT3(和田久)からボンネットが外れ、コース上に落下したのだ。これで上位陣の築いてきたギャップは一度帳消しになる。
 そして23周を終了して時点でレースが再開。ここからトップを争う3台の間隔はそれぞれ1秒強と均衡しての周回となった。

 

 

最終ラップの激戦!ARTA BMW M6 GT3が0.106秒差で逃げ切る!!

 26周を走り終えたところで上位陣では最初にNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTがピットイン。だが、中山雄一が乗り31号車が再始動しようとしたが動かず。これで31号車は上位争いから脱落となった。
 30周を終えたところでトップを快走してきたNo.55 ARTA BMW M6 GT3もピットに。高木から小林崇志に替わるが、このピットワークが速く、実質のトップをしっかり守る。一方でNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3は平峰が38周までトップで引っ張り、織戸学に交替。この作戦でレース後半は4番手で位置した。
 上位陣がルーティンのピットインを終えた40周で、トップはNo.55 ARTA BMW M6 GT3(小林)で2番手のNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン)との差は5秒と離れていた。その後ろ3秒弱にNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)。これで55号車の勝利は近づいたかと思われたが、45周を過ぎると55号車のペースが徐々に落ち、これで知ったか21号車のライアンにスパートが掛かる。残り10周となるとその差は約3秒、残り5周では2秒を切った。
 そしてラスト3周で21号車はトップの55号車のテールに食いつく。ここでGT500チャンピオンの経験を持つライアンは一端、1秒強と間を開き、ファイナルラップに勝負を掛ける。そして最終のパナソニックコーナーを抜けると、21号車は55号車のスリップストリームにピタリと入り込む。だが逃げる小林もBMW M6 GT3に最後の鞭を入れて逃げを打つ。そしてゴールラインを0.106秒先に駆け抜けたのは、55号車の小林だった。前回の富士、第2戦は悔しい2位だったNo.55 ARTA BMW M6 GT3は、リベンジと挑んだレースを見事なポール・トゥ・ウイン。この今季初優勝は、彼らをドライバーズランキングのトップに押し上げた。
 2位はNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS。3位は2戦連続表彰台となるNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTだった。セカンドグループで終始バトルを展開したNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3とNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)を挟み、17番手グリッドと後方からのスタートとなったNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹>ヤン・マーデンボロー)が見事な追い上げで6位入賞。貴重な5ポイントを得ている。

 

 

 

 

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