News

Race Report
2016.11.12
Rd.3 決勝GT300:タイヤ無交換作戦を決めてHitotsuyama Audi R8 LMSがチーム初勝利!!

Rd.3 決勝GT300:タイヤ無交換作戦を決めてHitotsuyama Audi R8 LMSがチーム初勝利!!の画像

第3戦 もてぎ : 決勝 GT300レビュー

11月12日午後、2016 AUTOBACS SUPER GT第3戦「MOTEGI GT 250km RACE」の決勝レースがツインリンクもてぎ(栃木県)で行なわれた。GT500クラスは、タイヤ無交換作戦を敢行し、レース終盤の激戦を制したNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝)が、予選2位から逆転で今季2勝目。GT300クラスではNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/藤井誠暢)が、こちらも予選2位からチーム初優勝した。

 

□決勝  天気:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:18度/24度>中盤:21度/23度>終盤:22度/24度

 

 

 

ポールのGAINER TANAX AMG GT3がトップを快走

 決勝レースを前に青空が拡がり、陽射しも戻ってきたことでコースは完全なドライコンディションとなった。
 13時10分にフォーメーションラップがスタート。そして1周後に決勝レースが始まる。まずはNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(ビヨン・ビルドハイム)が、予選2位のNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン)を引き離す。その後方、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)が予選4位から3番手に、No.25 VivaC 86 MC(土屋武士)が7番手グリッドから6番手にと1つずつポジションアップ。さらに予選12番手グリッドから2つポジションアップしたNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規)が2つポジションを上げトップ10を締め括ってオープニングラップを終えている。
 2周目の5コーナー立ち上がりでNo.7 Studie BMW M6(荒聖治)と接触したNo.5 マッハ車検 MC86(玉中哲二)がスピンして、ファーストアンダーブリッジ下のコース上にストップ。また90度コーナー先のセカンドアンダーブリッジではNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)がクラッシュし、フロント部分を大きく壊れてしまった。この2つのトラブルの処理で、セーフティカーが導入された。セーフティカーランは7周を走り終えたところで解除となり、レースは再開された。

 再スタートでも11号車が2位以下との差をじわじわと引き離してトップを快走。2番手の21号車には31号車が詰めより、その後方ではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)にNo.0 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート)が猛チャージと、2位争いと4位争いがヒートアップしていく。そして16周目には0号車が61号車をかわして4番手に進出した。
 16周を過ぎた辺りからルーティンのピットインが始まる。タイトルの可能性を残しながらも予選で下位に沈んだNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹からヤン・マーデンボロー)、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也から谷口信輝)は早めにルーティンのピットインを終え、後半に追い上げる作戦に出のだが、これはあまり上手くいかなかったようで、ともにノーポイントの順位でレースを終えた。

 

 

タイヤ無交換で逆転したHitotsuyama Audi R8 LMSが逃げ切る

 レースも折り返しが近付いた24周目にはNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸に交代)が、続く25周目にはNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(藤井誠暢に交代)がピットイン。ダンロップタイヤを履く2台は、ともにタイヤ無交換でピットタイムを短縮する作戦だ。このピット競争では21号車が少し短かったようで、ここでトップが交代。これで後半戦はNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(藤井誠暢)が逃げ、No.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)が追う立場となった。
 上位陣が全車、ルーティンのピットインを終えた段階で名実ともにトップ2に立った2台だったが、陽射しに照らされたコースは路面温度が上昇。タイヤ無交換で先行する21号車と11号車、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学から平峰一貴)が、タイヤ交換して追い上げるNo.33 Excellence Porsche(山野直也からヨルグ・ベルグマイスター)に猛チャージを受けることになる。特に11号車はタイヤが厳しかったようで、41周目の90度コーナーで88号車にかわされると、43周目には33号車にもかわされ4番手まで後退してしまった。
 その後は88号車と33号車による2番手争いが激化。追う33号車は前半を担当の山野がピットインを引っ張ったため、ベルグマイスターのタイヤは余力が充分で88号車に迫っていく。そして49周目の1コーナーでズバッとインを刺して88号車をパス。2位に進出した後はトップを行く21号車に照準を合わせる。だが、2秒差まで迫るが、逆転するには至らず。

 

 

 なんとか逃げ切ったNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSが、チームとライアンにとってGT300クラスの初優勝を飾った。素晴らしい追い上げを見せ、ポルシェにとって久々の表彰台、2位をもたらしたNo.33 Excellence Porscheにも熱い声援が贈られていた。3位にはNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3となった。
 タイトル争いでは、No.25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允)が7位となり、58ポイントとしてドライバーズランキングのトップをキープ。それ以外の上位陣はこのレースで振るわず、13位でノーポイントに終わったNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ヤン・マーデンボロー)が変わらずにランキング2位となったが、25号車との差は9ポイントと開いた。また、このレースで優勝した21号車のライアン/藤井組は3号車と同ポイントで3番手に浮上。数字的にはランキング7位までに逆転タイトルの可能性が残った。

 

クルマのことならオートバックス

Page Top