News

Race Report
2016.11.12
Rd.3 決勝:優勝記者会見

Rd.3 決勝:優勝記者会見の画像

第3戦 もてぎ : 優勝記者会見

GT500 Class

No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R

 

「明日のために気持ちをリセットして引き締めます」

佐々木 大樹

今回も(タイヤ無交換作戦が)成功したからと言って“無交換の佐々木”と呼ばれるてしまうのは嫌ですね(苦笑)。
この作戦は、最初から頭の中に入っていました。だから序盤にトップの2台が逃げて行っても「無理せずに彼らに上手く付いていくことができれば、後半楽になるな」と思っていました。正直言って、タイヤマネージメントに関しては僕も柳田(真孝)さんも自信があって、僕ら以上にタイヤマネージメントができるコンビはない、と自負しています。今回も、シミュレーターでイメージトレーニングを重ねながら、どうしたらもっと速く走れるのか、タイヤに優しくなれるのか、柳田さんと相談しながら進めてきました。
レースでは前半のスティントで、タイヤもできるだけセーブしましたが、最後は柳田さんに苦しい思いをさせてしまいました。勝つことができて嬉しいのですが、まだ明日、もう1回予選と決勝が残っていています。今日勝ったことで、チャンピオンの可能性も最終戦まで繋がったので、気持ちをリセットして引き締めます」

 

「明日も今日と同じように勝つことができたら最高」

柳田 真孝

レースの終盤には凄く追い上げられて、ピットでは皆がヒヤヒヤしていたみたいですが、実は僕自身もヒヤヒヤしていました(苦笑)。(佐々木)大樹も言っていましたが、優勝して爆発的な喜びが湧いてくるんじゃなく、ちょっと微妙な感じです。何より明日のレースを終えて、喜びたいと思います。
今回の勝因はやはり予選でフロントローに並んだこと。これまで、こうしたコンディションではヨコハマタイヤは苦しかったのですが、今回はパフォーマンスが上がっていて、実際に同じようなコンディションだった昨日の公式練習でも速かった。それにドライタイヤも30周以上もタイムが落ちることなくグリップが持続していて、タイヤ無交換もギャンブルではなくなったと思います。僕もタイヤマネージメントには自信を持っていますが、大樹もマネージメントが上手いし速さもある。頼もしい相棒です。(第4戦の)SUGOで勝つことができましたが、そこから不甲斐ないレースが続いていたので、今回の優勝でホッとしています。
明日の作戦ですか? 僕がここで詳しく言うことはできないので想像にお任せしますが、多分皆さんが思っているような展開になると思います。そして今日と同じような展開で、今日と同じように勝つことができたら最高ですね。

 

 

 

GT300 Class

No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS

 

「ダンロップの良いタイヤが大きな勝因になった」

リチャード・ライアン

チームメイトのトモ(藤井誠暢)はもちろんですが、チームとWRT(テクニカルサポートをしている海外チーム)やアウディ・ジャパン。チームに関わるすべての人たちに感謝しています。このレースウィークでドライタイヤを履くのはレース前のウォームアップ走行が初めてという状況でセットアップは“当てずっぽう”でした。でも、最終戦のもてぎではこれまでも好結果を残しているダンロップが、良いタイヤを用意してくれました。それが大きな勝因になりました。
レースの前からポディウムには届くと思っていたので(同じダンロップを履いて)おそらく同じ作戦をとってくるはずのビヨン(11号車のビヨン・ビルドハイム)とは「スタートしてから数ラップはお手柔らかに」と話していました(笑)。スタートしたらプリウス(31号車)が近付いてきたし、リスタートでも大きなプレッシャーがありましたが、タイヤに優しいドライブを心掛けました。結果的に、こうやってタイヤ無交換作戦と言う戦略が的中したことが大きな勝因になりました。
明日のレースではチャンピオンが掛っていますが。レースではこれまで通り、予選でポールポジションを目指し、レースでは優勝を目指します。ダンロップタイヤのパフォーマンスを信じてシンプルな考えで臨みます。ラスト10周が勝負と思っていますが、これからエンジニアとミーティングしてクルマを仕上げて挑みます。

 

「嬉しいという気持ちとホッとしたのと半々です」

藤井 誠暢

このチームに移籍してきてアウディをドライブするようになって3年目。去年までは年に1回くらいは表彰台に上ることができても優勝はまだ見えない、という状況でした。今年になって随分クルマも良くなり、夏の富士(第5戦)ではあと少しで勝てるところまで来ました。0.1秒差で(第5戦の優勝)逃していたので悔しい気持ちもあったし、そこから不甲斐ないレースが続いていましたが、今回やっと勝てました。
タイヤ無交換作戦ですが、実はダンロップのエンジニアさんからは推奨されていなかったんです。でもチームでミーティングして、僕もリチャード(ライアン)もタイヤを労わりながら走って、最後はポルシェ(33号車)に追い上げられて厳しかったのですが、何とか逃げ切って優勝することができました。優勝して嬉しいという気持ちとホッとしたのと半々ですね。
今日勝ったことでタイトル争いの権利を明日に繋ぐことができましたが、明日も一戦必勝の気持ちでがんばります。

 

Page Top