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Race Report
2016.11.13
Race Day Report : 第8戦 Part5

Race Day Report : 第8戦 Part5の画像

 

 

おめでとう&おつかれさま!!

 

 

グランドフィーナーレ&記者会見を終え、すっかり日も暮れた夕方、No.25 VivaC 86 MCのピットではタイトル獲得の記念撮影が行なわれていました。今大会を前に、来季以降はレギュラードライバーとして登録しない意向を表明していた土屋武士選手にとって、1992年に4輪レースを始めてから初のビッグタイトル獲得なんだそうです。父であり、監督でもある春雄氏から工場と“レース屋魂”を受け継いでからというもの、チームのオーナー、エンジニア、そしてドライバーの3役をこなし、頭を悩ませる日々を過ごしてきたこともあってか、松井孝允選手が無事にトップチェッカーを受けた時にはサインガードの机に突っ伏していました。本人や武士選手の苦労を隣で見てきたパートナーの松井選手はもちろんのこと、春雄監督とともにチーム一丸となって共に戦ったチームの全員がタイトル獲得を心から喜んでいるのが伝わってきますね。

 

 

 

 

この記念撮影後、武士選手自身が主催者となって、スポンサーやサポーターの方々へ向けた謝恩パーティを「グランツーリスモ カフェ」で開催し、ゲストのみなさまにお礼を伝えるとともに、「レーシングスーツを脱いでしまうとレーシングドライバーではなくなってしまうので、今日はまだ着ています。明日からは“たまに走るただのおじさん”になってしまいますので、『レーシングドライバー土屋武士』と写真を撮るなら、今日がラストチャンスです」とコメント。

 

 

 

 

サポーターでもある同級生からプレゼントされた“くす玉”を割って、改めて感謝の気持ちを伝えたふたり。写真ではよく見えませんが、くす玉の中からは「おめでとう!」のメッセージが飛び出てきました。

 

 

 

 

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鮮やかに決めた! 悲願のシリーズチャンピオン

 

 

第3戦もてぎをポールポジションからスタートし、2位でチェッカーを受けると、シリーズランキングでNo. 1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)を抜いて、暫定トップの座についたNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組)。そして迎えた最終決戦の第8戦においてポール・トゥ・フィニッシュを達成し、チーム初となるシリーズタイトルを手にしました。イレギュラーなレーススケジュールとなった今大会で、タイトルを導くために奮闘したチームスタッフのひとりである田中耕太郎チーフエンジニアに、チャンピオン獲得後、話を伺いました。


■去年からチームの総合力が向上したと思うが
去年のレースが終わり、「足りないものはコレとコレ」とチームにリクエストを出しました。そしてチームとしての戦力を上げてもらったんです。それが第一ですね。実際、今年は0点のレースが一度もないんです。毎回ポイントを取っています。どんなにミスをしたってポイントをなんとか拾う戦いをしてきました。そこがものすごく重要なので、強化しました。ピットストップの時間も早い部類だと思うし、ノーミスで仕事をしてくれる。私のセットアップどおりに作業を進めてくれることも大事ですね。この部分でレベルアップしたので、ドライバーも言い訳できない状況になりました。相乗効果ですね。

■第3戦、第8戦ともポールポジションを獲得しました
さすがに両日ともポールだったので、メカも僕も緊張しました。その緊張感を乗り越えて良い仕事をすれば、自信になる。それが重要なんですが、それができていましたね。

■ドライバーもそれぞれいい仕事をしました
ヘイキがGT2年目ということで、色々と慣れてきて力を発揮するようになりました。晃平も元F1ドライバーの力を認めて刺激を受けています。ヘイキは、日本のレースの戦い方を1年通して理解したんです。日本ならではの難しさをに苦労はしてましたが、やっはり吸収率は高かったですね。

■最終大会で最善の結果が出ました。
夢みたい(笑)。いい流れでレースをすることができました。土曜日の予選は天候のこともあり、トリッキーでしたよね。その中でもブレずにいい仕事ができました。

 

 

 

 

グランドフィナーレが終わると、チーム関係者の皆さんが心待ちにしていた集合写真の時間となりました。まさに弾けんばかりの笑顔とは、こういうことを言うのでしょうね。チャンピオン獲得、おめでとうございます!

 

 

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また、来シーズン!

 

 

戦いの余韻が冷めやらぬツインリンクもてぎ。とはいえ、スタッフの皆さんはまだこれからがひと仕事です。そう、撤収作業が控えています。

その中で、今シーズンでSUPER GT参戦を終えるDrago Modulo Honda Racingの皆さんが、集合写真を撮影中でした。一番左の小暮卓史選手は、スーパーフォーミュラのチームドライバーとして参戦していました。

 

 

 

 

一方で、他のチームは次々と効率よくテキパキと片づけ作業を進めています。まず、ラック等にキチンと収めるものを収め、あとは積み込むだけ、というところまでの下準備をし、そしてクルマの搭載を始めるようです。色んな手順やコツがありそうですね。

 

 

 

 

 

 

まだ、搭載までしばらく時間がかかるのか、ピットで待機!? する車両もあります。

 

 

 

 

エキゾーストノートはもう響かないメインストレートですが、代わってトランポが次々とコースイン中。これぞまさに、フィナーレのお仕事です。おかげさまで、今シーズンのSUPER GTレースも今日で終了。応援くださった皆さまには、改めてお礼を申し上げます。また来シーズン、サーキットにてお会いしましょう!

 

 

 

 

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