News

News
2017.05.04
【GTA定例会見】坂東代表が今季ここまでの状況など記者の質問に答える

【GTA定例会見】坂東代表が今季ここまでの状況など記者の質問に答えるの画像

好天に恵まれたゴールデンウィークの5月4日午前、第2戦が開催されている富士スピードウェイでSUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)の定例記者会見が行われた。会見では坂東正明GTA代表が日本モータースポーツ記者会(JMS)の代表質問やその他の取材記者の質問に回答した。

 

 

■GT500クラスにおいて、もし1車種が毎戦のように上位を独占するようなワンサイドの状況になった場合、GTAとして対策を考えるのでしょうか?

坂東代表「SUPER GTは競技であるので、そのライバルに「がんばれ」と言うしかない。車両開発も競争であるからには、プラスの時もマイナスもある。現状ではLC500が抜けて出ている状況ではあるが、レースであるからにはドライバーも、タイヤメーカーもチームや体制を含め、コースの状況、得意不得意も活かして、がんばっていってほしい」

 

 

■決勝日の午前中の走行がなくなり、ファンに向けた新たなプロモーションが多く導入されました。この点に関して、各方面の意見、観客の反応、坂東代表の感想などお聞かせください。

坂東代表「今年は、決勝日の午前中に予選トップ3を招いてドライバートークショーを行ったり、全選手の紹介を実施したりと、ファンとの触れあい、その距離を縮める施策をしている。これまでは朝のフリー走行で車両のセッティングをしたり、トラブルがあったクルマは確認もしたでしょうが、それができない。ウォームアップで20分走ってレースですから、ここで壊れたらもう少し時間が欲しい、とチームからは意見もあった。今までと変えたわけだから、賛否両論はある。でも、お客様に時間を有意義に過ごしてもらえたらと思う。あともう少しステージに予算を掛けて、より多くのお客様に満足してもらえるトークショーにしたい。一方、ウォームアップの20分走行のあとには、少し時間を設けてクルマへの対応もできるようにした。今後も各方面からご意見をいただき、直すところがあれば対応し、ファンの皆様へのプロモーションを充実するようしていく。
 その面では、次のオートポリス戦はメインスタンドの構造上、これまでのような形ではできない。このように、サーキットよっても変える必要もある。この面でも色々と検討して、きちっと楽しんでいただく方法を考えていきたい」

 

 

■鈴鹿サーキットで新たに行われる10時間耐久レースには、GT300クラス車両の参加が見込まれていますが、その後何か進捗がございましたらお聞かせください。

坂東代表「先日、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドさんからエントラントに説明がありました。我々もその前に会議を行っています。今季ならGT300に参戦する30台全部、JAF-GT300も含め参戦できるなら、(選手権)ポイントの付与も検討できるだろう。だが、そうでないなら、シリーズ戦でないレースにそれはできない。過去に富士で行われたアジアン ル・マンにポイントを与えたことがあるが、それとは状況が違う。また、8月末のレースであるからには、その後のタイ戦のためにすぐに搬出をする必要がある。この時、定期交換部品への対応もチームの負担になる。タイヤも鈴鹿のレースではワンメイクであろうから、SUPER GTとは違うタイヤを使うことになるので、この条件も決めなければならない。今後、エントラントとモビリティランドさんが話し合いを進めて条件を詰め、それが見えたらGTAとしては、我々の会員でもあるエントラントのためにプラスになるような、負担軽減ができる状態をモビリティランドさんと作りたいと思っている」

 

 

 

■昨年、熊本地震で中止となったオートポリス戦が、次戦として行われます。九州のファンに向けてメッセージを頂ければと思います。【一般記者の質問】

坂東代表「昨年の熊本地震で被害のあった阿蘇にあるオートポリスでの開催ですが、サーキット施設の一部にも被害がありました。そのため、一昨年の大会とは会場施設が変わりますし、立ち入り禁止になる部分もあります。また、オートポリスの周辺道路では、今も一部規制が行われています。
 その状況でもなぜ開催するのかと言えば、熊本県、大分県、そして阿蘇の皆さんに支えられてきたオートポリス大会が、また開催できれば、東日本大震災での東北地方においてもそうでしたが、行われることによって日常が戻り、復興に繋がるからです。そのために我々が行き、地元に活力を与えたい。単なる興行であるとか、シリーズ戦だから開催する訳ではではありません。九州の人たちが、この土曜、日曜で楽しんでいただけるように、がんばりたい。ぜひとも九州の皆さんにはオートポリスに来ていただき、楽しい一日を過ごしてください、と伝えていただきたいです」

Page Top