□公式練習 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始18度・終了23度/開始20度・終了38度
平成28年熊本地震の影響もあって、昨年の開催ができなかったため、2年ぶりの開催となった2017年AUTOBACS SUPER GTの第3戦オートポリス。この時季ならではの新緑も美しい大分県日田市周辺のこの週末は、雨の予報もなし。日中は過ごしやすい2日間となりそうだ。
走り出しとなる20日(土)の練習走行は、午前9時からスタート。まずはNSX-GT勢がラップボードの上位を占めていく。このオートポリスではNSX-GTは車両最低重量が変更され、前戦富士の1049kgから1034kgに軽減された。また、今季のGT500クラスでは50kgを超えるウェイトハンディはウェイトと燃料流量リストリクター径の調整を併用したハンディが課されるため、No.6 WAKO'S 4CR LC500(60kg)、No.37 KeePer TOM'S LC500(62kg)、No.38 ZENT CERUMO LC500(58kg)の3台は、そのウェイトの値から17kg を差引いた分が搭載され、燃料流量リストリクターは92.4kg/h(通常は95kg/h)となる。
85分間にわたって行われたGT500とGT300の混走のセッションでは、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)が1分35秒373でトップ、続く2番手にNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/1分35秒648)が並び、それに続く3番手には、第2戦でポール・トゥ・ウインを決めたNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/1分35秒874)が割り込んだ。さらにNo.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史/1分36秒150)とNSX-GTが続き、その後にGT-R4台、そしてLC500勢という形で終えた。
そして練習走行セッション最後の10分間、GT500クラスの占有走行を迎える。ここで各車は、予選を見据えたセットアップでアタックとなっていく。最初に混走セッションのトップタイムを上回ったのは、GT-Rで唯一ウェイトハンディを積んでいないNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(千代勝正/1分35秒251)だった。しかし、1分35秒台を突破し、1分34秒797のタイムを刻んだのは、No.8 ARTA NSX-GT(小林崇志)。しかし、そのトップタイムはすぐにNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)が1分33秒783と塗り替える。No.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)も1分34秒台を出しており、最終的には1分33~34秒台に7台が入る混戦模様となった。
結果、公式練習のワン・ツーはNo.100 RAYBRIG NSX-GT、No.17 KEIHIN NSX-GTと、NSX-GT勢が占める。続く3番手にはNo.36 au TOM'S LC500(ジェームス・ロシター)が入り、その後ろには再びNSX-GT、No.8 ARTA NSX-GTが続く。そして、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-RがGT-R勢トップとなる6番手となった。
好天に恵まれた2年ぶりのオートポリス戦。前回の大会とはマシンが代わったチームも多いだけに公式練習の開始とともに各車は続々とコースに飛び出していく。開幕戦のクラッシュで前戦富士は欠場となったNo.50 Ferrari 488 GT3もこの大会には準備が間に合い、開幕戦同様の30台が走行に入った。
開始から10分弱でのトップタイムはNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)で1分45秒291、これにNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)が45秒台で続く。5分後にはNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允)が1分45秒102でトップに立つ。No.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹)も3番手に上がる。25分を過ぎたところで、No.35 ARTO 86 MC 101(ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ)が第1ヘアピン先でスピンし、コース上で動けなくなる。このため、赤旗が提示され、6分ほど走行が中断した。
走行が再開するとNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が1分45秒190で2番手に浮上。オートポリスでもメルセデスAMG GT3勢が好調のようだ。3番手にはNo.61 BARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)も上がってくる。この後、午前10時を前にNo.48 植毛 GT-Rが3コーナー先のグリーンでストップ。このため、2度目の赤旗に。再開後、GT300の占有走行まで上位には大きな変動はなかった。
そしてセッション最後にあるGT300クラス占有走行では、No.5 マッハ車検 MC86 GTNETのGTルーキー坂口 夏月が1分45秒307の好タイムで5番手に浮上。さらにNo.18 UPGARAGE BANDOH 86(中山友貴)が初の1分44秒台、44秒881を叩き出し、タイミングモニターの最上位に名を点した。ラストアタックでは、これに挑むように65号車(蒲生尚弥)、11号車(ビヨン・ビルドハイム)が立て続けに45秒0台を出すも、18号車に届かず。
これで練習走行のタイムでは、トップはNo.18 UPGARAGE BANDOH 86、2~4位はNo.11 GAINER TANAX AMG GT3、No.65 LEON CVSTOS AMG、No.25 VivaC 86 MCと、トップ4をマザーシャシーとメルセデスAMG GT3が2台ずつで占める形になった。
山本尚貴(No.100 RAYBRIG NSX-GT)
「クルマのバランスが非常に良かった」
比較的走り始めの時点からクルマの調子がいいので、いろいろセッティングを振ってみて方向性の確認を行いました。その中からベストと思われるものを組み合わせて、最後アタックに行きました。クルマのバランスが非常に良かったですね。ただ朝の走行では、みんな予選で使わないタイヤをこのセッションで使っていると思われます。あとは予選になった時にチョイスしたタイヤがどれだけ機能してくれて、グリップしてくれるかになると思います。
クルマのバランスが悪くないので、ふたり(山本と伊沢拓也)ともアタックできればいいですね(Q2まで行きたい)。まぁ、仮に予選でコケた(うまくいかなかった)としても、決勝を見据えて硬いタイヤを用意しているので、落ち着いていきたいです。
中山友貴(No.18 UPGARAGE BANDOH 86)
「手応えは良いし、予選に向けての上げシロもある」
2年ぶりにオートポリスに来ることができたので、熊本地震で被災された方々にも僕たちの元気な走りを見てもらいたいなという思いで走り出しました。(舗装し直して)路面が変わったということで2年前のデータから少しセッティングをアジャストしてクルマを持ち込んでいます。その結果、フリー走行の手応えとしてはいい感じです。でも、予選がこのままの順位でいくとは思っていないので気を引き締めていきたいですね。
予選に向けてはチームメイト(川端伸太朗)が1年目なので簡単ではないと思いますが、自分たちにもまだ上げシロが残っている部分もあるので、ふたりでQ2までしっかり走って一番前の列にいけるように、チームとさらに煮詰めていきたいと思っています。
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI | |
12/07-08 | Round5 SUZUKA |