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Race Report
2017.05.20
Rd.3 予選GT300:2016チャンピオンNo.25 VivaC 86 MCが今季初のポールポジション!

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第3戦 オートポリス:公式予選 GT300レビュー

2017 AUTOBACS SUPER GT第3戦『SUPER GT in KYUSHU 300km」の公式予選が、5月20日午後、オートポリス(大分県)で行なわれた。GT500クラスではNo.100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴が自身初となるポールポジションを獲得。GT300クラスは昨年のチャンピオン、No.25 VivaC 86 MCの松井孝允が今季初のクラスポールとなった。

 

□公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1(GT300)開始時26℃/46℃、Q2開始時26℃/45℃、Q2終了時25℃/44℃

 

■VivaC 86 MCの山下が好走を見せてQ1トップタイム

 好天に恵まれたオートポリスの午後。予選Q1が始まった午後1時30分で、気温26度と汗ばむほどの夏日となった。予想より高い気温になったため、各チームとも走り出しからペースが良い。コースインしたマシンが2周目に入り出した開始3分後、第1ヘアピン(ターン4)先でNo.52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC(番場琢)がコースアウト。タイヤバリアに軽くヒットしてマシンを止めた。これで赤旗が提示されて、予選が中断した。見た目では大きな損傷はなかったようだが、赤旗の原因となったために52号車はこのセッションはタイム抹消となった。
 9分の中断の後、1時43分から残り10分でQ1が再開。まずはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)が1分45秒402でトップになり、No.11 GAINER TANAX AMG GT3(ビヨン・ビルドハイム)が45秒775で続く。61号車は次の周に1分45秒224までタイムを刻む。

 このトップタイムを上回ったのは昨季のチャンピオンチーム、No.25 VivaC 86 MCに招かれた昨年の全日本F3王者の山下健太だ。まっ先に1分45秒を切る44秒346を叩き出し、トップを奪う。これに対し、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)が1分44秒707で2番手に。午前の公式練習と同様にマザーシャシー対メルセデスAMG GT3の構図になる。だが、ここにNo.7 Studie BMW M6(荒聖治)が1分44秒924で3番手と迫った。気温が高いこともあったのか、セッション終盤は上位陣に大きくタイムアップするマシンはなかった。
 その終盤、No.5 マッハ車検 MC86 GTNETのルーキー、坂口夏月が15番手から13番手にポジションアップして、自身初のQ1クリア。坂口は福岡出身だけに、地元九州に勇気を与える走りを見せた。一方、前戦3位のNo.33 D'station Porsche(アンドレ・クート)は16番手、No.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹)は17番手となり、Q1で予選を終えてしまった。

 

 

■他を圧倒するタイムでチャンピオン松井がポール確定

 Q1での中断もあって、当初より20分遅れた2時35分にGT300クラスのQ2がスタート。12分間でポールポジション以下、14番グリッドまでのスタートポジションが決まる。ここで序盤から元気な走りを見せたのは、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの福岡市出身の井口卓人。最初に1分44秒台に乗せたNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)を上回る1分44秒336でトップに立つ。セッション中盤は、これにNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)、No.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)とFIA GT3勢が続いた。
 ここに割って入ったのが、北九州市を本拠として活動するTEAM MACHのNo.5 マッハ車検 MC86 GTNETだ。ルーキーの藤波清斗が、なんと2番手に飛び込む1分44秒359を叩き出してみせる。
 気温も高いだけに、これでQ2も確定かと思われたラスト2分。昨年のチャンピオンドライバーであるNo.25 VivaC 86 MCの松井孝允が見事なアタックを決めて、ただ1人の1分43秒702を記録。この時点で終了まで1分少々あったが、上位の各車はスピードを緩めたり、ピットに向かったりと一足早く終了へ。

 これでNo.25 VivaC 86 MCは、Q1、Q2共にトップタイムとなって、ポールポジションを確定した。予選2位はここまで悔しいノーポイントのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが入り、逆襲への足掛かりを作った。3位はNo.5 マッハ車検 MC86 GTNET、セカンドロウのもう1台(4位)はNo.55 ARTA BMW M6 GT3。5位はNo.11 GAINER TANAX AMG GT3、開幕戦優勝のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGは6位、前戦優勝のNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(Q2は中山雄一)は7位となった。

 

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