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Race Report
2017.05.21
Rd.3 決勝GT300:前年王者No.25 VivaC 86 MCが僅差で逃げ切りポール・トゥ・ウイン!

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第3戦 オートポリス : 決勝 GT300レビュー

5月21日午後、2017 AUTOBACS SUPER GT第3戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースがオートポリス(大分県)で行なわれた。GT500クラスは予選7位からau TOM'S LC500(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)が逆転で今季初優勝。レクサスLC500が開幕から3連勝を飾った。GT300クラスは2016年チャンピオンのNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太)が僅差ながらポール・トゥ・ウインで勝利した。

 

□決勝  天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:22度/31度>中盤:22度/32度>終盤:24度/33度

 

 

 

■レース序盤からVivaC 86MCとSUBARU BRZ R&D SPORTが接戦

 好天に恵まれた決勝日だが、昨日の予選よりはオートポリス上空は雲が多く。気温は22度に留まった。スタートではポールポジションのNo.25 VivaC 86 MC(山下健太)、予選2位のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)が順当にワン・ツーでレースをリード。後方にはひとつポジションを上げたNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)、そして九州を地元とするチームのNo.5 マッハ車検 MC86 GTNET(坂口夏月)が続いた。
 トップの25号車と追う61号車は1秒弱の僅差でトップを争い、これからさらに激化するかと思われた4周目。ターン17(最終コーナー前のスタジアムコーナー)でNo.8 ARTA NSX-GTがスピンしてコースの真ん中にストップ。これを避けきれなかったNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(久保凜太郎)が突っ込んでしまう。さらにNo.18 UPGARAGE BANDOH 86(川端 伸太朗)も31号車を避けようとするも左側面をヒットする。31号車はフロント部を大きく壊してリタイア。18号車もピットに戻るものの、修復は無理でリタイアとなった。このクラッシュでセーフティカーが導入され、争いは一旦中断した。
 13周目に再スタートとなるが、25号車の山下と61号車の山内という昨年と2008年のF3チャンピオン同士(山内はNクラス)の1秒ほどのテール・トゥ・ノーズが、30周目の25号車のピットインまで続いた。

 

 

■終盤にVivaC 86MCにトラブル!わずか0.091秒差で逃げ切る

 25号車のピットインで、トップに立った61号車も32周目にピットイン。ピットアウトで一端はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)がNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允)の前に出るが、タイヤの温まっていない61号車を25号車がパス。この時点の実質トップとなる。
 レースのほぼ中間点でピットに入った上位2台に対し、実質3番手のNo.55 ARTA BMW M6 GT3はピットインを35周目まで引っ張った。さらにタイヤは左側2本のみの交換でピットタイムを削り、ショーン・ウォーキンショーを25号車の前でコースに戻した。
 42周までピットを延ばした前戦勝者のNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一から坪井翔)がピットインすると、トップは55号車、1秒少しの差で25号車、さらに2秒ほどで61号車というトップ争いになる。タイヤを2本しか替えなかった55号車に対して、追う2台のペースは明らかに速い。結局、55号車は25、61号車に相次いで抜かれて3番手に。これでウォーキンショーは3位キープの走りに徹した。

 

 

 終盤に入ると25号車の松井がスパート。ラスト10周時点で61号車に4秒近く差をつけた。だが、福岡出身の61号車の井口は諦めずに追い上げのペースを崩さない。すると、ラスト5周あたりで25号車ペースが落ちてくる。燃料ポンプにトラブルがあったという25号車と61号車の差はグイグイと詰まり、ラスト2周で1秒を切る。これでさらに井口はBRZに鞭を入れ、ファイナルラップのセクター3、上りセクションで25号車のテールに食らいついた。
 最終コーナーを並ぶように飛び出してきた2台は、ゴールラインを揃って通過。その差はわずか0.091秒。結果、No.25 VivaC 86 MCの松井が逃げ切ってポール・トゥ・ウインで、今季初勝利となった。開幕戦、第2戦をノーポイントで終わったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが、2位で初ポイントを獲得。3位にはNo.55 ARTA BMW M6 GT3が入った。4位にはNo.7 Studie BMW M6(荒聖治からヨルグ・ミュラー)とBMW M6 GT3が2台続いた。5、6位には開幕戦岡山優勝のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也から谷口信輝)、第2戦優勝のNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3が入った。

 

 

 

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