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2017.07.01
【公式テスト鈴鹿・2日目】WedsSport ADVAN LC500 がトップタイム!GT300はFerrari 488 GT3が最速

【公式テスト鈴鹿・2日目】WedsSport ADVAN LC500 がトップタイム!GT300はFerrari 488 GT3が最速の画像

公式テスト・鈴鹿サーキット 7月1日(土)

7月1日、鈴鹿サーキットでは昨日に引き続きSUPER GT公式テスト鈴鹿の2日目が行われた。昨日午前は雨に見舞われた鈴鹿サーキットだったが、この日は薄曇りでまずまずのコンディションとなった。この日の2回の走行で、No.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛/国本雄資/小林可夢偉)がGT500クラス最速の1分48秒975を記録。GT300クラスのベストタイムはNo.50 Ferrari 488 GT3が記録した。午後のセッションでは、第6戦鈴鹿1000kmに向けてのロングランテストを行ったチームも多く、本番での熱戦が大いに期待される状況だ。

 

◎走行1回目 08:30-10:30
天気/曇りのち晴れ 路面/ドライ 気温/25℃~28℃ 路面温度/29℃~37℃(開始時25℃/30℃)

◎走行2回目 13:10-16:25(13:04-13:16はセーフティカー訓練)
天気/晴れ 路面/ドライ 気温/28℃~29℃ 路面温度/35℃~41℃(開始時は28℃/41℃)

○観客動員 6/30(金):2,800人/7/1(土):10,500人(オープンピット:2,800人)

 

 

前日と違いLC500とGT-Rが好走!WedsSport ADVAN LC500がトップタイム

 公式テスト2日目は、曇り空ながら完全なドライコンディション。初日午前は雨だっただけに、各チームは昨日できなかった多くのメニューをこなそうと、開始早々から精力的な走行をした。
 セッション序盤からGT-R勢が快調にタイムを削り、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)の松田を筆頭にNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー)のマーデンボロー、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正)の千代が、1分49秒前後でトップ3に並んでいた。
 1時間10分過ぎに、No.12 カルソニック IMPUL GT-Rのマーデンボローがデグナーでコースアウト。これで赤旗が提示され、この日最初の赤旗中断となった。10分ほどで走行再開。するとすぐにNo.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛/国本雄資/小林可夢偉)の関口が、GT-R勢のタイムを逆転。23号車の1分48秒988を僅かに上回る1分48秒975を叩き出す。結局、これが午前のベストタイムとなった。2~4番手には23号車(走行は松田のみ)、12号車(タイムはマーデンボロー)、46号車(走行は千代のみ)とGT-R勢が並び、5番手にNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史。タイムは塚越)という結果となった。

 

 

午後はロングランテストが中心に。その中、ZENT CERUMO LC500がベスト

 午後のセッションは1時10分から4時25分まで。開始直後は公式テスト恒例のセーフティカー訓練も行われた。前回の公式テストSUGOと同様、今回もまた、初日と2日目ともに午後のセッションが通常の2時間から1時間延長され、3時間のロングセッションとなっている。午後のテストは想定レース(今回なら第6戦鈴鹿)の決勝と同じサーキット、同じ時間帯だけに、本番を想定したロングランテストで数種のタイヤを試し、保ちやグリップを確認し、本番用を選択するというテストを多くのチームが行っていた。
 開始から約1時間でGT300クラスの車両がデグナーでスピン。さらに残り20分を切ったところで本山がドライブしていたNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが車両トラブルから2コーナー手前のイン側にストップ。都合2回の赤旗中断があったものの、各チームは順調にテストメニューを消化していた。
 このセッションではアタックらしいアタックはなかったようで、序盤にNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)の立川がマークした1分49秒976がベストタイムとなった。石浦は「(タイムを出したタイヤは)レースに使うものじゃないし、他のチームは皆、ロングだけでしょうから、(ベスト)タイムには意味がないですよ」といたってクール。

 

 2~4番手は午前から好調だったNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(タイムはマーデンボロー)とNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(タイムはクインタレッリ)が僅差で続き、No.1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平。タイムは平手)と、上位をLC500制とGT-R勢が分け合った。NSX-GT勢のベストはNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)がマークした1分50秒534で午後の総合6番手。第6戦鈴鹿の決勝を想定したテストで、トップから8台がコンマ8秒差にひしめいている状況となり、本番での熱戦に期待が高まる結果となった。
 また、鈴鹿1000kmに第3ドライバーとしてSUPER GTに初参戦するため、今回のテストに参加しているジェンソン・バトン(No. 16 MOTUL MUGEN NSX-GT)と小林可夢偉(No.19 WedsSport ADVAN LC500)だが、今日は共に多くの周回数を走り込むことができたようだ。可夢偉は「昨日に比べると(より多くの周回数を)走り込むことができ、クルマに対する理解度も高まった。けれど、本当ならまだまだ走りたいところです。本番では自分の仕事ができるようがんばります」と走行後に語っていた。

 

 

 

 

GT300の午前はフェラーリ、午後はメルセデスAMGがトップ。マークXが午前の3番手に

 前日に続き、公式テスト鈴鹿2日目もFIA GT3車両が好調だった。午前のセッションでトップタイムをマークしたのはNo.50 Ferrari 488 GT3(都筑晶裕/新田守男)の新田で、タイムは1分59秒636。2番手にNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学/平峰一貴/山西康司。タイムは平峰)、3番手にはNo.52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC(番場琢/脇阪薫一。タイムは脇阪)と続いた。好タイムを記録した52号車のチームスタッフは「まだまだ十分ではないけれどチーム力も上がってきたし、良い基本セットが1つ見つかりました」と今後のレースへの手応えを感じていた。

 午後のセッションではNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(この日は片岡龍也のみ)が1分59秒973のトップタイムをマーク。2、3番手はNo.5 マッハ車検 MC86 GTNET(坂口夏月/藤波清斗/玉中哲二。タイムは坂口)、No.33 D'station Porsche(藤井誠暢/スヴェン・ミューラー。タイムはミューラー)となった。
 なお、前日トップタイムだったNo.3 B-MAX NDDP GT-Rは車両トラブルのため、今日の走行は見送り。また、No.25 VivaC 86 MC(走行は松井孝允のみ)もブレーキトラブルがあったようで、この日はほとんど走れなかった。

 

    

 

 

→ 【公式テスト鈴鹿】走行3回目

→ 【公式テスト鈴鹿】走行4回目/2日目総合

 

 

イベント盛りだくさんだった鈴鹿テスト。星野監督の誕生日のお祝いも

 公式テスト鈴鹿の2日目はテスト走行以外にも多くのイベントが行われ、詰めかけた1万人余のファンを楽しませた。午前の走行後にはサーキットサファリが行われ、お昼のインターバルには第6戦鈴鹿に参戦するジェンソン・バトン(No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT)のトークショーも行われ、会場はファン500人以上の熱気に包まれた。

 

    

 

 またお昼のオープンピットでは、No.12 カルソニック IMPUL GT-Rの星野一義監督の誕生日のお祝いが行われ、普段順位が表示されるリーダータワーに「星野監督 お誕生日おめでとうございます」の文字が表示されるサプライズも。さらにSUPER GTを統括するGTアソシエイションの坂東正明代表から花束が贈られ、星野監督も感激した様子だった。
 午後の走行後には、スタンド前ではARTAキッズミーティングも行われ、鈴木亜久里監督と4人のARTAドライバーさらにARTAサポートドライバーの4人も加わっての豪華なトークショーとなった。
 こうして2日間のテストデーは大盛況のうちに終了した。この後、SUPER GTは3週間後の7月22、23日、スポーツランドSUGOでのシリーズ第4戦から、真夏の3連戦に突入する。

 

    

 

    

 

 

SUPER GT第6戦「インターナショナル SUZUKA 1000km」チケット情報 (鈴鹿サーキット公式サイト)

 

 

GT500クラス・トップタイム

関口雄飛(No.19 WedsSport ADVAN LC500)

今日のトップタイムをマークしたタイヤは、暑くなる鈴鹿1000kmでは使えないタイヤなんです。何故、そんなタイヤをテストしたかって? クルマを仕上げて行くために、様々なトライをする上で、このゴムを使ったタイヤで一連のテストを実施してきたから。だから、今日のトップタイムはあまり大きな意味をもつものではない。でも、前回の鈴鹿(タイヤメーカーテスト)、SUGO(の公式テスト)、そして今回とテストを続けてきて良いセットといくつか良いタイヤが見つかっています。
ただ、他のLC500勢がウェイトハンディを積んだりしていると思うので、単純にタイムを比べても(意味がない)…。ともかく、開幕から快調に飛ばしてきたLC500勢の一員でもあるわけですから、次のSUGOから富士、そして鈴鹿1000kmと、僕らも絶対に反撃して行きたいと思っています。

 

GT300クラス・トップタイム

新田守男(No.50 Ferrari 488 GT3)

クルマのバランスは良かったですね。タイム的にはまだ行ける、と感じています。ここまで辛かったのは、トラブルに悩まされたから。このクルマは意外とセンシティブで、例えばタイヤの空気圧センサーから『ロープレッシャー』の信号が出て、それが液晶画面いっぱいに表示されるから、そこからまともにアタックはできなくなる。かといって回路をカットする訳にもいかないし…。
これまでタイムが出てなかったのはニュータイヤでアタックするよりも、ユーズドでどんどん走り込んでクルマのセットを進めながらドライバーの練習に(時間を)割いて来たから。だからニューでアタックすると、それなりのタイムは出ています。今日のタイムも目いっぱいというより、まだ余裕があってもっと行ける、そんな感じでしたね。

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