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Race Report
2017.07.14
【第4戦プレビュー】シーズンは熱い中盤戦へ! 今年もドラマティックなSUGOとなるか!?

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第4戦 スポーツランドSUGO : プレビュー

第3戦オートポリスから2ヶ月ほどのインターバルとなったが、2017年のAUTOBACS SUPER GTもいよいよシーズン中盤戦に突入する。7月後半から8月末に行われる“夏の3連戦”はタイトルを目指す各チームにとって重要度が高い。その初戦が、スポーツランドSUGO(宮城県)で7月22、23日に開催される第4戦「SUGO GT 300km RACE」だ。
このSUGOでのSUPER GTは、思わぬ展開になることが多く“ドラマティックSUGO”とも呼ばれるほど。今年はどんなドラマが展開されるのか非常に楽しみであり、各チームがシーズン中のインターバルでどんな強化を行ってきたのかも注目される。

 

 

■公式テストで好調だったNSX-GT勢やGT-R勢の活躍はいかに

 第3戦から2ヶ月ほどレースはなかったが、各チームは何もしていなかったわけではない。6月には第4戦SUGOと第6戦鈴鹿の舞台となる2つのサーキットで公式テストも行われている。特にスポーツランドSUGOでのテストでは2日間4回、すべてドライ路面の走行で、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)、No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐)、No.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛/国本雄資。走行は関口のみ)、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正)がそれぞれでトップタイムとなった。このテスト結果を見る限り、今季の前半戦、ライバルを圧倒してきた感のあるレクサスLC500勢に対し、Honda NSX-GT勢と日産GT-R勢の巻き返しが感じられる。

 

 

 ことに、Honda NSX-GTはこのテクニカルなSUGOを得意とする(優勝回数こそ少ないが毎戦好パフォーマスを示している)だけに、今季初勝利の期待が高まる。中でも、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)は、ドライバー2人もSUGOが得意で、前戦オートポリスでも2位と好調なだけに要注目だ。他にもテストで好結果を残したNo.8 ARTA NSX-GT、No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT、そして前戦オートポリスではポールポジションを獲得し、決勝も3位だったNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/伊沢拓也)も期待できそうだ。
 一方、苦戦の続く日産GT-R勢だが、レースやテストが進むごとにライバルとの差を詰めている感もある。これから暑い季節になると、高い路面温度に強いミシュランタイヤを履くNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rのパフォーマンスが上がってきそうだ。また、昨年のSUGO勝者であるNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)も楽しみな存在だ。

 

 

■今季を席巻するLC500勢はここからが勝負どころ

 確かに6月の公式テストSUGOではHonda NSX-GT勢や日産GT-R勢の好調さが目立ったが、レクサスLC500勢のアドバンテージがなくなったのかと言えば、そうではないだろう。序盤3戦で上位を獲得してきた各車は、ウェイトハンディが増えてきている。そのため、中盤戦は確実に上位入賞でポイントを重ね、チャンスがあれば勝ちを狙うという戦略になってくるからだ。
 それでもNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)やNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)は、チームもドライバーもSUGOが得意だけに共に60kgのハンディながらSUGOを制しても不思議はない。また、LC500勢ではウェイトハンディが18kgと少ないNo.19 WedsSport ADVAN LC500は(関口雄飛/国本雄資)、まさにチャンスといえる。ドライバーの関口、国本ともに、このところ他のレースでもいいパフォーマンスを見せているだけに、優勝の本命に挙げる人も多いはずだ。

 

 

 

■GT300クラスはJAF-GT300車両を中心としたレースか?

 GT300クラスのシリーズ序盤戦は、開幕戦優勝のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)をはじめとするメルセデスAMG GT3勢の活躍が目立っている。だが、ドライバーズランキングトップは第3戦オートポリスで優勝した昨年チャンピオンのNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太)で、ランキング2位につけるのは、第2戦富士で優勝したNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔)だ。。
 とは言え、ランキングトップの25号車から20ポイント(1勝)以内には、まだ12台がひしめいている状態で、この夏の3連戦でタイトル争いの絞り込みが成されることになるだろう。

 

   

 

 第4戦の舞台、スポーツランドSUGOは非常にテクニカルなコースであるため、セッティングの幅が広いJAF-GT300車両、マザーシャシー車両が優位になる。一方、このあとの第5戦富士、第6戦鈴鹿はFIA GT3車両に利があるパワー系コースだけに、JAF-GT300車両、マザーシャシー車両のチームにとっては、ここSUGOは正念場だ。
 中でも連覇を狙うNo.25 VivaC 86 MCはウエイトハンディもあって優勝は厳しいだろうが、できれば表彰台には上がりたい。また、SUGOを得意とし昨年は優勝しているNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/久保 凜太郎)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も、ここで大きなポイントを獲得しておきたい。

 FIA GT3車両勢では、テクニカルコースを得意とするメルセデスAMG GT3勢のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGやNo.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)がおもしろい存在になりそう。そして、ウェイトハンディが比較的軽いNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)や、SUGOが得意なNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学/平峰一貴)、公式テストSUGOで好調だったBMW M6 GT3勢のNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)、No.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミュラー/荒聖治)にも注目したい。

 

   

 

 

 いよいよ夏休みに突入間近。気温だけでなく、SUPER GTの戦いもヒートアップしてくる“夏の3連戦”。7月22日(予選)、23日(決勝)の第4戦スポーツランドSUGOにぜひ足を運んで、ハイレベルで迫力あるレースを楽しんでほしい。
 残念ながらSUGOには行けないという方は、J SPORTSの中継やSUPER GTプラスのダイジェストでチェックだ!

 

 

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