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2017.07.19
ピエール北川のこれを言わせて!「第4戦SUGOはいつも以上に熱いレースの予感が!」

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第4戦スポーツランドSUGO Special Preview
[SUPER GT公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!

毎度! ピエール北川です。
随分お待たせしましたが、いよいよ今週からAUTOBACS SUPER GTの2017年シリーズがリスタートです! しかもここから1ヶ月ちょっとのあいだに3レース! 今年もスポーツランドSUGOから始まる“夏の3連戦”はいつも以上に熱いレースになりそうな予感が! なぜそう思うかは、のちほど書きますね。
ところで先日第3戦で訪れた九州ですが、オートポリスがある大分県日田市やお隣の福岡県では、7月に入って豪雨による大きな災害が起き、多くの方が被災されました。ここで心からお悔やみとお見舞い申し上げます。被災者の皆様が早く日常生活を取り戻せる事を願ってます。

 

 

 

■前戦オートポリスは予選から激戦でしたね

 前のレースから約2ヶ月にもなりますので、まずは前戦の振り返りから。
 GT500クラスは車両重量が少し軽くなったHonda NSX-GTがオートポリスでは躍進しました! 予選では、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/伊沢拓也)がポールポジションを獲得!! 山本選手にとっては、意外にもGT初のポールポジションでしたね! また決勝でも3位に入り、2位に入ったNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)も含め、NSX-GT勢の活躍が目立ちました。
 しかーし、やっぱり優勝はレクサスLC500でした! 第3戦はNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)が優勝し、これでLC500は開幕から3連勝!! 今回もレクサスLC500同士による互いに一歩も引かない過激なバトルの末の優勝でしたから、見ていたレクサス関係者はハラハラしていたと思います(汗)。

 

 

 GT300クラスでは、昨年のチャンピオンであるNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太)が今季初優勝! でも完璧な勝利ではなく、実は終盤に燃料ポンプにトラブルを抱えながら薄氷を踏む勝利だったそうです。最後の最後はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)に追いつかれ、ゴールしたときの差は実に0.091秒!! これはSUPER GT史上に残る接戦と言えるでしょう。本当にGT300は毎戦が混戦模様で接戦です!

 

 

 

 

■GT500クラスはスポーツランドSUGOも?

 開幕戦からここまで3連勝を飾っているレクサスLC500ですが、今回の第4戦もズバリ本命はLC500勢から推します! 優勝候補の筆頭はNo.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛/国本雄資)! 理由はSUGOで事前に開催された公式テストでトップタイムをマークしていた実力と、ドライバー2人のノリノリ加減から『今回は来そうだなっ!」と考えました。
 関口選手はこのコースとは相性もよく、過去にはGT300時代に優勝経験もあります。また国本選手は6月にル・マン24時間レースにトヨタTS050 HYBRIDに乗って初挑戦。その後、ドライバーとして一皮むけた速さと強さを感じます。ヨコハマタイヤも決勝の天候や、気温&路温の想定が外れなければ、かなりのポテンシャルを発揮しそう。LC500としては4連勝もかかっているので達成できるか楽しみですね。

 

 

 対抗としてはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正)の日産GT-R nismo GT500&ミシュランタイヤの組み合わせの2台か、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)のHonda NSX-GTをあげます。
 特にGT-R。今年から年間で2基しか使えないエンジン規定になったのですが、その2基目をこのSUGOから早々に投入してくるかもしれません。ライバルに対して開幕戦から遅れをとっているようにも見えたGT-R陣営が、先日までの公式テストやメーカーテストの結果を見ると、明らかに速さを取り戻しています。シーズンでの戦いを考えると、長距離レースとなる第6戦鈴鹿1000kmあたりで2基目を投入するのが一般的ですが、ライバルメーカーよりも早めにパワーアップした(?)次期改良型エンジンをSUGOから投入することになれば、ひょっとしてレースの主役はGT-Rへ替わるかも!?

 

 

 

 いつも以上に熱い戦いになりそうな“予感”というのはコレなんですよ! GT-R勢は新エンジンの先行投入というシーズン後半戦で大きなリスクがあっても、SUGOで勝負してくるのか? 第4戦SUGOが始まる前から予想が難しい“マモノ”が既に用意されているような...。さて、GT500のレースはどうなるでしょうか?

 

 

 

 

■GT300クラスはFIA-GT3車両が巻き返す!?

 相変わらず予想が難しいクラスです(笑)。今回は直前の車両条件変更(BoP)で、プリウス勢が力を取り戻しそうな感じ。中でもNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/久保 凜太郎)の履くブリヂストンタイヤは温度変化に対して適応範囲も広く、暑くても涼しくても上位争いを安定してできそうなパッケージですね。

 

 

 ただ、優勝争いとなると、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が強そう。さらにNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)も実力十分。各マシンのウェイトハンディの影響も大きくなる中盤戦は、またまたFIA-GT3車両とJAF GT300車両、マザーシャシー車両が真っ向勝負となるレースが見られそうです。まずは予選の順位も重要です! ファンの皆さんも予選からしっかり観戦してください!

 

 

 

 

 

■実はこのSUGOが天王山???

 スポーツランドSUGOは「ドライバーズ・サーキット」とも言われるほど、つい攻めたくなる素晴らしいレイアウトのコースです。全体的にこじんまりとしたサーキットですが、その分、来場のファンと各チームとの距離も近く、ドライバーも熱気に当てられて力が入るのか(?)、毎年レースでは波乱が起きますね! 今年も各チームにとって難しいレースになるとは思いますが、夏の3連戦の初戦は、チャンピオンシップに重要な一戦。早くもここSUGOが天王山になる可能性大です。
 ファンの皆さんもぜひコースで、そしてJ SPORTSの生放送で「予選から」ガッツリ応援してくださいね! 僕もコースで待ってますよー!!

 

 

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