2017.07.22

Rd.4 予選GT500：NSX-GTが1～3位を独占！ ARTA NSX-GTの野尻が初ポール!!

第4戦 スポーツランドSUGO：公式予選 GT500レビュー

2017 AUTOBACS SUPER GT第4戦『SUGO GT 300km RACE」の公式予選が、7月22日午後、スポーツランドSUGO（宮城県）で行なわれた。GT500クラスではNo.8 ARTA NSX-GTの野尻智紀が自身初となるポールポジションを獲得。GT300クラスは昨年のチャンピオン、No.25 VivaC 86 MCが2戦連続のクラスポールとなった。

 

 

　非常に暑い真夏のようなレースウィークのスタートとなったSUPER GT第4戦スポーツランドSUGO。この予選日は、朝から強い日差しが照り付けていたが、ピットウォークが終わり、午後になるにつれ、次第に上空は雲に覆われ、Q1開始の20分ほど前には雷鳴が鳴り響いた。公式予選が始まる前には雨がポツポツと降り出し、メインストレートのタワーにはウエット宣言も出された。だが、午後2時36分からスタートしたGT500クラスの公式予選のタイミングでは、一面の雲は変わらずも空は若干明るくなり、雨も上がって、路面はドライ。心配された雨の影響は回避されることとなった。

　公式予選は、ノックアウト予選となっており、GT500クラスにエントリーしている15台のうちQ2へ進出できるのは8台である。15分間の公式予選Q1は、今回もコースはオープンとなったものの、しばらく、コースインする車両はなく、時間は過ぎていく。
　セッション開始から6分が過ぎ、No.64 Epson Modulo NSX-GT（ベルトラン・バゲット）が最初に動き出した。そしてNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R（佐々木大樹）が続き、セッションも9分が経過すると15台すべての車両がコースインする。
　64号車が、午前中の練習走行でのベストタイムに肉薄する1分12秒400を出してトップに立ったのをスタートに、各車が次々とタイムを更新していく。
　そして最終的にトップに位置していたのは1分11秒579を出したNo.8 ARTA NSX-GT（小林崇志）。そしてNo.19 WedsSport ADVAN LC500（関口雄飛／1分11秒597）が2番手。3番手にNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT（中嶋大祐／1分11秒699）が入る。GT-R勢トップは、24号車（1分12秒136）で、7番手でQ2進出となった。
　結果、1分11秒台には5台が入れてきており、GT-R勢2番手となる1分12秒201を出したNo.12 カルソニック IMPUL GT-R（ヤン・マーデンボロー）は残念ながらQ2進出できず、という結果に。また、今季ここまでの勝者であるNo.37 KeePer TOM'S LC500（ニック・キャシディ）、No.38 ZENT CERUMO LC500（石浦宏明）、No.36 au TOM'S LC500（ジェームス・ロシター）らはウェイトハンディが効いたか、Q1で予選を終えた。

 

 

　12分間で争われるQ2セッションは、GT300クラスのQ2で赤旗もあったため、予定より15分遅れて午後3時30分からスタート。このころには曇りながら天候は安定しており、雨の心配はまずなさそう。Q2進出は、NSX-GTが4台、LC500が3台、そしてGT-Rが1台の8台。天気に不安がないだけに、Q1同様セッション序盤は各車動かず。残り7分強で、まずNo.6 WAKO'S 4CR LC500（大嶋和也）が先にコースインし、各車がそれに続いてコースに向かった。
　最初にターゲットタイムを出したのは、No.19 WedsSport ADVAN LC500（国本雄資）で、1分11秒669のタイムでトップに立つ。続いてNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R（ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ）も1分11秒745で2番手に浮上。SUGOを得意とするNo.17 KEIHIN NSX-GT（塚越広大）が、1分11秒491の好走を見せてトップを奪ってみせた。

 

　これで決まりかと思われたが、チェッカー直前にNo.8 ARTA NSX-GT（野尻智紀）が17号車のタイムを大きく削り、コースレコードに肉薄する1分10秒915でトップを奪取。最後のアタッカーとなったNo.100 RAYBRIG NSX-GT（山本尚貴）が、1分11秒469を記録して見せるも、この8号車のタイムを上回ることができず2番手止まり。
　これでNo.8 ARTA NSX-GTが今季2度目のポールポジションを獲得。開幕戦岡山は小林崇志がQ2アタッカーだったが、今回のポールは野尻。彼にとっては嬉しいSUPER GT初ポールとなった。また、予選2位はNo.100 RAYBRIG NSX-GT、3位にはNo.17 KEIHIN NSX-GTと、NSX-GTが1～3位を独占。LC500勢ではNo.19 WedsSport ADVAN LC500が最上位の4位。GT-R勢で唯一Q2に進出したNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、6番グリッドからSUGO戦連覇を目指すことになった。2番手にコンマ5秒以上離して、の8号車は開幕戦に続く今シーズン2度目のポールポジションとなった。

 

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