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Race Report
2017.07.23
Rd.4 決勝:優勝記者会見

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第4戦 スポーツランドSUGO : 優勝記者会見

GT500 Class

No.1 DENSO KOBELCO SARD LC500

 

「タイヤチョイスとセーフティカーのタイミングがベストだった」

ヘイキ・コバライネン

 スタートする時には完全なドライでもなければ完全なウエットでもない、非常に難しいコンディションでした。僕たちはハード目のウエットを選んでスタートしましたが、それがベストチョイスになりました。今シーズンのクルマは最初から高いパフォーマンスを見せていたし、今日はタイヤチョイスに加えてセーフティカー(SC)のタイミングも僕たちにべストでしたね。本当は表彰台に上がれれば、と思っていましたが最高の結果になりました。
 今シーズン用のクルマが速いことは、ここまでの(LEXUS勢各車の)結果で充分アピールできていると思います。でも僕たちはなかなか良い結果を出すことができませんでした。速さは見せてきたつもりで、開幕戦では表彰台に上ることはできましたが、富士とオートポリスでは外してしまいました。でも今回勝つことで改めて、自分たちをアピールすることができました。勝ったことによって次回の富士ではウェイトが重くなったり(燃料)リストリクターが絞られたり、とBoPの制限を受けることになると思いますが、これがSUPER GTというレース。こんな条件の中で、その時その時のコンディションに強いクルマに仕上げる、とてもやりがいのある仕事です。次回の富士でも表彰台が確保できるよう、頑張ります。

 

「ファイナルラップの1コーナーで勝ったと思ったんですが…」

平手 晃平

 スタートした後、天候はどう変わって行くのか? そのためにどんなタイヤを選ぶのか? 考えてみればSUGOではこういった難しいレースが多いですよね。僕たちは今日、ハードのウエットを選んでスタートしましたが、まずそれが大正解でした。そしてSCが入るタイミングがベストでルーティン(ピット)を終えてピットアウトして以降は、46号車との一騎打ちになっていました。
 大先輩の本山さん(本山哲選手)が相手で、タイヤをマネージメントしながら、タイム差をコントロールしながら逃げましたが、最後の最後、ファイナルラップの1コーナーは厳しかったですね。それを何とかかわして、これで勝った! と思ったんですが、コース後半でパラついていた雨が、最終ラップにどっと来て(苦笑)。馬の背では慎重に、早めにブレーキングしたんですが滑って姿勢を乱してしまいました。でミラーを見たら本山さんも同じように滑っていたので…。ラッキーだったな、と。それで何とか逃げ切ることができました。
 去年のSUGOは、そこまでにポイントを積み上げてきて、5位入賞くらいが目標だったのに2位表彰台。今年はシーズン序盤戦でなかなか思ったようなレースができずにポイントもあまり積み上げてこなかったので何とか表彰台を、と思っていたら優勝することができました。第二の故郷であるSUGOですがシリーズの中でのキーポイントでもあります。ここで勝てて嬉しいですが、続く富士と鈴鹿に向けて、ちゃんと戦えるクルマをつくることができれば、連覇も見えてくると思います。

 

 

 

GT300 Class

No.11 GAINER TANAX AMG GT3

 

「勝てる手応えと確信を持って走るのは本当に久しぶり」

平中 克幸

 前半のスティントを走ったビヨン(・ビルドハイム)が良い走りですぐにトップ10圏内に上がったこと。そしてピットストップでチームが凄く頑張ってくれたこと。AMGは燃費の関係もあって、ピットストップ(の燃料補給)に時間が掛るのがウィークポイントなんですが、今日はとても速くて25号車の真後ろでピットレーンに出て4号車の前でピットアウトすることができました。それに今回はダンロップタイヤの温まりが早く、ピットアウトした次の周の2コーナーで25号車を抜くことができたし31号車もパスできて、これが今日の大きな勝因になりました。あと、セーフティカー(SC)にも助けられたラッキーな面もありました。
 勝てる手応えがあって、確信を持って走るのは本当に久しぶりで、それがプレッシャーになった部分もありましたが、優勝できてホッとしています。僕たちはダンロップタイヤを使用していて、その開発も担当しています。同じAMG勢では65号車が去年の開幕戦で勝っていて、今年の開幕戦では4号車が勝っていますが、AMGとダンロップタイヤのマッチングが上手く進まず、僕たちはなかなか勝てませんでした。でも6月のテストで良いセットを見つけることができました。そのテストでは自分のミスからエンジンを壊してしまいましたが、チームスタッフは誰も、僕を責めることなくクルマを直し、圧倒的なパフォーマンスを引き出してくれました。今回の優勝でチームのモチベーションも一層高まると思うので、これからも頑張ってチャンピオンを目指したいですね。

 

「相変わらずSUPER GTはタフなレース」

ビヨン・ビルドハイム

 今日はとても難しいスタートでしたがダンロップタイヤにとっては最適なコンディションでした。スタートから10周くらいはトラフィックがとてもビジーだった(=コース上が混雑していた)のですが、速く、かつ慎重に走って6位までポジションアップすることができました。その後コンディションが変わって少し後退してしまいましたが、序盤のコンディションでのダンロップタイヤのパフォーマンスと、SCが出た際にすぐピットインする作戦が、ベストな結果に繋がりました。
 久々に優勝できてハッピーです。前回優勝したのは2014年(の最終戦・もてぎ)でしたが、相変わらずSUPER GTはタフなレースが続いています。今年も開幕から前回のオートポリスまでは、上手いセットアップが見つからなかったり、タイヤチョイスを誤ったり、あるいは不運なトラブルもあったりして納得できるレースができませんでした。でもSUGOや鈴鹿のテストで走って良いセットが見つかりました。今回、勝ったことでランキング3位になったと思いますが、今日のようなレースを続けて行けば、再びタイトル争いができると信じています。

 

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