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Race Report
2017.08.05
Rd.5 予選GT300:ARTA BMW M6 GT3が1年ぶりのポール!ARTAがダブルで予選1位獲得!!

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第5戦 富士スピードウェイ:公式予選 GT300レビュー

2017 AUTOBACS SUPER GT第5戦『FUJI GT 300km RACE」の公式予選が、8月5日午後、富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスではNo.8 ARTA NSX-GTの野尻智紀が2戦連続でポールポジションを獲得。GT300クラスのポールポジションは、昨年のこのレースをポール・トゥ・ウインで制したNo.55 ARTA BMW M6 GT3の高木真一が手にした。AUTOBACS RACING TEAM AGURIは、GT500とGT300を同時に制するダブルポールは3度目となる。

 

□公式予選  天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始時27℃/33℃、Q1終了時27℃/35℃、Q2開始時27℃/35℃、Q2終了時27℃/34℃

 

■Q1はStudie BMW M6が最速タイム! VivaC 86 MCは辛くもQ1クリア

 午前と変わらず曇り空の富士スピードウェイ。気温もさほど上がらずQ1開始時の午後2時35分で27度、路面温度もほとんど午前と同じ33度だ。午前の練習走行でコースアウトしたNo.11 GAINER TANAX AMG GT3、No.52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCも揃って、全30台が予選Q1に臨んだ。

 Q1は15分間で行われ、上位14台がQ2へ進出できる。上空には黒い雲も少なからずあるが、雨の心配はなさそう。しかし、予想より低い路面温度もあって各車は早々にコースインして、タイヤを入念に温めていく。残り8分でNo.50 Ferrari 488 GT3(新田守男/都筑晶裕。Q1は新田)が1分38秒574と最初に39秒を切るターゲットタイムを出す。このタイムはNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠。Q1は高星)が書き換え、No.65 5 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥。Q1は蒲生)がさらに1分38秒340までトップタイムを引き上げる。終盤に入ると1分38秒台が続出し、Q2進出に向けて熾烈なアタック合戦となる。
 その中、FIA GT3車両の上位陣に割って入ったのが、JAF-GT300車両のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝。Q1は井口)で1分38秒350を出し、2番手に上がる。
 ラスト1分。No.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)のミューラーが1分38秒097と37秒台目前の最速タイムを記録。結局、これがQ1のトップタイムとなった。2番手は65号車。3番手に61号車が食い込んだ。
 ランキングトップのNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太。Q1は山下)は、13番手で辛くもQ2へ。一方、No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/柳田真孝。Q1はライアン)はトップから0.804秒差ながらも15番手に終わり、Q1で終了。第2戦富士に優勝したNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔。Q1は坪井)、前戦優勝の11号車(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム。Q1は平中)も、トップと1秒差以内のタイムながら脱落となった。

 

 

■ARTA BMW M6 GT3の高木が涙のポール! BMWがフロントローを独占

 GT300のQ2は定時の午後3時20分から12分間の走行となる。コンディションはQ1とほとんど変わらずで、ここでも各車は時間を掛けてタイヤを温める。

 ラスト4分で最初の38秒台に入れたのは、なんとJAF-GT300車両のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)で1分38秒337(次の周に38秒335までアップ)。だが、すぐにNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也。Q2は片岡)が1分38秒240で上回る。
 そして残り2分で、No.55 ARTA BMW M6 GT3の高木真一が1分37秒700と、この日最速の37秒台を叩き出す。Q1はショーン・ウォーキンショーが11番手ながらクリアし、バトンを受け取った高木が結果に繋げた格好だ。このタイムにはもう誰も届かないかと思われたが、やはり最後までタイヤをじっくり温めてラストアタックをしたNo.7 Studie BMW M6の荒聖治が1分37秒809で55号車に続いた。これで火が付いたか、55号車の高木はもう1周アタックを続け、1分37秒525までタイムを削ってポールポジションを確実にした。

 これでポールポジションはNo.55 ARTA BMW M6 GT3が獲得。予選後のJ SPORTSのインタビューで「12回目のポールですね」と聞かれると、高木は思わずこみ上げるものがあったか、言葉が出ずに目には涙が。昨年は最終戦で大クラッシュ。前戦も自身のクラッシュで、2週間で修理する事態に。黙々と作業してくれたチームスタッフ。ルーキーのウォーキンショーの走行時間も減らすことになっただけに、ベテランの胸にも来るものがあったようだ。
 2番手はNo.7 Studie BMW M6と、決勝のフロントローはBMW M6 GT3が独占する形になった。グリッド2列目の3、4番手にはNo.4 グッドスマイル初音ミクAMGとNo.65 LEON CVSTOS AMG(Q2は黒澤)とメルセデスAMG GT3勢が、5、6番手にNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/久保凜太郎。Q2は久保)とJAF-GT300車両が並んだ。ランキングトップのNo.25 VivaC 86 MC(Q2は松井)は予選12位と苦しいポジションから追い上げることになった。

 

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