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Race Report
2017.08.06
Rd.5 決勝:優勝記者会見

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第5戦 富士スピードウェイ : 優勝記者会見

GT500 Class

No.8 ARTA NSX-GT

 

「初優勝で嬉しいです。でも少し混乱しています」

野尻 智紀

初優勝することができて嬉しいのですが、もういろんな感情が湧いてきて、少し混乱しています(苦笑)。カートで走っていた時にサマーキャンプで(監督の鈴木)亜久里さんに認められて、そこからはずっとこのチーム(ARTA)にサポートしてもらい、GT500にステップアップしたのもARTAからで“縁”を感じていました。20周年の今年は何としても結果を残さなきゃ。それがプレッシャーになった時もありますが、まずはこうして初優勝できて、嬉しいし、ホッとしています。
勝因の一つにブリヂストンタイヤのパフォーマンスがあると思いますが、路面温度が心配したほどには上昇しなかったことも見逃せないと思います。これは自分たちにとってラッキーでしたね。ただ最初は35周走る予定でスタートしたのですが、100Rなどのように高荷重のポイントでは少し厳しくなったので、実際には少し早めにピットインすることになりました。まだフロントの跳ねる感じは残っているので、反対にクルマの伸び代はまだあると思っています。鈴鹿までにチームはきっと、もっと素晴らしいクルマに仕上げてくれると思うので、鈴鹿でも良いレースができると思います。

 

「いろんな人たちに支えられてきたからこその優勝です」

小林 崇志

もう、周りの総ての人たちに感謝、ですね。GT300で経験を積んで、今年からGT500に再挑戦できることになりましたが、自分としてはこれがゴールだとは思っていなくて、ここで結果を出すことを自分に課していました。まだまだ、自分のドライビングなどで足りない部分があることは分かっていて、野尻選手と話し合ったりしながら、自分のドライビングを磨いてきました。今日のレースでも交替した時に10秒のマージンがありましたが、一生懸命タイヤマネージメントしていると、なかなかペースを上げることができず2位のクルマに2秒差にまで迫られてしまいました。そこでラジオでピットと話しながらドライビングを工夫しているうちにペースも上がってきて、マージンも5、6秒まで拡がって行きました。
このチームで、いろんな人たちに支えられてきたからこその優勝だと思うので、やはり“感謝”ですね。もう一つ、やはり(GT300で)4年間お世話になった高木(真一)さんにもお礼が言いたいです。GT500で2年戦った後、GT300に移ったのは、ある意味“クビ”を言い渡されたようなもの。それなのに高木さんは、ドライビングテクニックだけでなく、様々なことを教えてくれました。今年、GT500に復帰することができたのも、そしてそのGT500で優勝することができたのも、高木さんの教えがあったからこそ。本当にありがとうございました。

 

 

 

GT300 Class

No.55 ARTA BMW M6 GT3

 

「亜久里さんからは『タイトルを獲れ!』とはっぱを掛けられています」

高木 真一

(優勝できて)最高です! 今年はARTAが20周年ということで(監督の鈴木)亜久里さんからは『タイトルを獲れ!』とはっぱを掛けられていますが、GT500とダブルでポール・ツー・ウィンなら、それ(タイトル獲得)に匹敵するんじゃないか、と自分自身で感激しています。良いクルマを用意してくれたチームと、期待以上のドライビングを見せてくれたショーン(ウォーキンショー)にも感謝しています。レース前にショーンからは20秒くらいギャップをつくってほしい、と言われていたんですが実際には10秒弱のギャップしか築けなかった。でも今日のクルマは素晴らしかったので、これならショーンも大丈夫だろう、と思っていたら大丈夫どころか、僕のベストタイムをあっさりと更新するほどの速さを見せてくれて。終盤、谷口(4号車の谷口信輝)が4秒差にまで近づいてきましたが、そこからは反対に引き離す力走で…。だから本当にショーンにも感謝しています。
あと、ブリヂストンが素晴らしいタイヤを用意してくれたことも大きかった。昨日も話しましたが、BMW M6 GT3用のタイヤとLEXUS RC F GT3用のタイヤを一緒に開発していて、LEXUSでは良いデータが出ているけれど僕たちはテストもしていないタイヤを選んだんですが、スティントの最後だけ、少し厳しくなりましたが、後は安定して高いパフォーマンスを発揮してくれました。僕のイメージでは鈴鹿にも合っているような気がするので、その辺りで苦手な鈴鹿を攻略、タイトルを狙いたいですね。

 

「クルマのフィーリングは最高だったし、タイヤも最後まで安定していた」

ショーン・ウォーキンショー

優勝できて嬉しいです。クルマのフィーリングは最高だったし、タイヤもスティントの最後までパフォーマンスが安定していました。それにピットストップではチームが完璧な仕事でサポートしてくれました。何よりも、前半のスティントで大きなギャップを築いてくれた高木(真一)さんのドライビングも素晴らしかった。だから今日優勝できたことで、チームに関わってくれている総ての人に感謝しています。
次回は鈴鹿1000kmですが、僕たちは公式テストではあまりいい結果が出せていません。でも、今回履いたタイヤを使うことをベースに、それに合わせてクルマをインプルーブして行けば、良い結果に繋がるんじゃないか、と今日のレースで手ごたえを感じることができました。これまで使ったことのないタイヤだから、ロングランも初めてでしたが、完璧なスティントになりました。もちろん今日と同じようにチームも、僕たちドライバーも、全員がノーミスで精一杯のレースを戦うことで、いい結果に繋がると思いました。

 

 

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