「昨年もそうでしたが、鈴鹿が舞台の1000kmレースは劇的なドラマばかりです」
第6戦 鈴鹿サーキット
ボンジュール! 今回紹介するのは第6戦の舞台、「鈴鹿サーキット」です。
鈴鹿サーキットといえば、F1日本グランプリをイメージする人も多いんじゃないかな? 1960年代から現在まで、世界のメジャーなモータースポーツを2輪、4輪問わず開催しているサーキットです。また、遊園地やホテル、そしてプールまで同じ敷地内に展開するサーキットというのも国内唯一。そうだ、プールと遊園地を楽しみながら、夏のSUPER GT 鈴鹿1000kmを楽しめるのも今年が最後ですよー!
鈴鹿の夏の耐久レースは、来年から「鈴鹿10時間レース」となり、SUPER GTのシリーズ戦から外れてしまいます。来年のSUPER GTの鈴鹿戦は、5月に第3戦として開催される予定です。
さてコースですが。距離は国内では一番長い、約5.8km。ピットやグランドスタンドがあり、有名なS字コーナーなど、カーブが連続する“東コース”と、長いバックストレートや比較的高速コーナーが多い“西コース”とが、立体交差で「8の字」にクロスする珍しいレイアウトですね。このコースでGT500とGT300が互いにミックスバトルをするのは、見ていてとてもスリリングで超楽しいですよ。ドライバーは本当に大変でしょうけど(笑)。
過去のレースを振り返ってみると、鈴鹿1000kmのレースは劇的なドラマばかり。昨年も途中で降り出した雨もあって、GT500クラスはレクサスRC F同士で手に汗握る展開だったし、GT300クラスは大逆転の優勝劇でした。
夏なので暑さも大変ですが、長時間のレースゆえに途中で天候や路面コンディションもドンドン変化してゆくので、ドライバーやチームの判断力、ピット戦略も問われる、長くタフな頭脳戦ともなるこのレース。最後の鈴鹿1000kmとなる今年は誰が優勝して、表彰式後の夜空に打ちあがる花火の点火をするんでしょうね? 楽しみです!!
と言うわけで、まずはコースのデータです。
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コースデータ | ||
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コース全長 | 5,807m | |
コース幅 | 10〜16m | |
高低差 | 52m | |
コースレコード | ||
GT500 | 1'47.456 | |
武藤英紀/No.18 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT | 2016年 第6戦予選Q2(8月27日) | |
GT300 | 1'57.811 | |
牧野任祐/No.2 シンティアム・アップル・ロータス | 2016年 第6戦予選Q1(8月27日) | |
2016年 優勝 | ||
GT500 | No.38 ZENT CERUMO RC F | 立川祐路/石浦宏明 |
GT300 | No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口卓人/山内英輝 |
2016年 ポールポジション | ||
GT500 | 武藤英紀/No.18 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT | 1'47.456 |
GT300 | 中山友貴/No.18 UPGARAGE BANDOH 86 | 1'57.876 |
優勝回数 | |
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最多勝ドライバー (今季参戦ドライバーのみ) |
GT500:立川祐路(4勝) |
GT300:星野一樹、佐々木孝太、吉本大樹(3勝) | |
※鈴鹿1000kmのみ
GT500:ジェームス・ロシター、石浦宏明(2勝) GT300:星野一樹、佐々木孝太、吉本大樹(3勝) 参考:星野一樹 鈴鹿1000km 優勝4回(GT500で1回、GT300で3回) |
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GT500 メーカー別 | 日産:10勝(GT-R:8勝、Z:2勝) |
レクサス/トヨタ:9勝(RC F:3勝、SC430:5勝、スープラ:1勝) | |
ホンダ:7勝(NSX:4勝、HSV:3勝) | |
その他:1勝(マクラーレン:1勝) | |
GT300 最多勝車種 | スバルBRZ(2勝)
※現行車種以外:セリカ、フェアレディZ(3勝)
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ポールポジション回数 | |
最多ポールポジションドライバー (今季参戦ドライバーのみ) |
GT500:ロニー・クインタレッリ(3回) |
GT300:新田守男、吉本大樹、加藤寛規(3回) | |
※鈴鹿1000kmのみ
GT500:ロニー・クインタレッリ(3回) GT300:加藤寛規(2回) |
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GT500 メーカー別 | ホンダ:10回(NSX:8回、HSV:2回) |
日産:9回(GT-R:7回、Z:2回) | |
レクサス/トヨタ:7回(RC F:1回、SC430:1回、スープラ:5回) | |
その他:1回(マクラーレン:1回) | |
GT300 最多ポールポジション車種 | ポルシェGT3R(2回)
※現行車種以外:シルビア、フェアレディZ(3回)
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では、改めましてSUPER GT公式アナウンサー、ピエール北川です。
第6戦の舞台、鈴鹿サーキットのコースレイアウトをご紹介するにあたり、「もしも」「ひょっとしたら」という空想で、レース終盤を“エア実況”によってご紹介してみたいと思います。先に言っておきますが、これは妄想、エアですからね! 選手やチームの皆さん、ご容赦を……。
編集部註:あくまでもピエールアナによる架空の“エア実況”ですので、予めご了承の上、お楽しみください!
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① |
メインストレート
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さてレースも3時間目を迎え、各チームが第3スティント(※)に入ります。なんとこの時間帯はNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GTにはジェンソン・バトン選手が乗っています! おっと! ここでNo.19 WedsSport ADVAN LC500は小林可夢偉選手が乗り込んでピットアウト!! この後F1経験者の2人がバトルするタイミングになりそうだ。 ※スティントとは走行の一区切りのこと。トラブルのピットインを別にして、スタートからピットイン、ピットアウトから次のピットイン、ピットアウトからゴール、それぞれを1スティントという。
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② |
第1コーナー
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まずは最終コーナーから「メインストレート」にバトンのNSX-GTが帰ってきました! グランドスタンドを横目で見ながら、そのまま「第1コーナー」へ全開で進入!! |
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③ |
第2コーナー〜S字コーナー
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「第2コーナー」から先は、鈴鹿でタイムを稼ぐ為に一番重要と言える、とても難しいところです。F1時代もバトンは「S字」をスムーズなコーナリングで駆け抜けていきましたが、GT500でも流れるような見事なコーナリングを見せます! |
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④ |
逆バンク〜ダンロップコーナー
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「逆バンク」では、大勢のアマチュアカメラマンが、コースサイドから可夢偉やバトンのGT500マシンでの走りを写真に収めています! ここからは一気に上り7.8パーセント勾配の「ダンロップコーナー」を抜けて西コースへ入ります。 |
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⑤ |
デグナーカーブ
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バトンが「デグナーカーブ」へ進入! ここは2つのコーナーで構成され、1つ目はハイスピードで飛び込み、2つ目はしっかりブレーキングして右へグッと曲がる、別々の顔を持ちます。レース中、コースアウトするマシンも少なからず、クラッシュも起きやすい難所です。 |
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⑥ |
ヘアピンカーブ
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さあ、鈴鹿名物の立体交差の下をくぐり、「ヘアピンカーブ」へやってきました。ここはスタンド席もあり、マシンのスピードが落ちるので、SUPER GTマシンをしっかり見たいファンには人気のスポット! |
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⑦ |
スプーンカーブ〜バックストレート
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おーっと「スプーンカーブ」で可夢偉にバトンが追いついたぁ! 1つ目のカーブのインにスッと入って、バトンが可夢偉をオーバーテイク! そして2つ目のカーブを両選手が慎重に立ち上がって、「バックストレート(西ストレート)」へ向かってフルスロットル! |
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⑧ |
130R
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バックストレートエンドの高速コーナー「130R」は、MOTUL MUGEN NSX-GTとWedsSport ADVAN LC500がアクセル全開、スリップストリーム状態で駆け抜けていく! |
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⑨ |
日立オートモティブシステムズシケイン〜最終コーナー
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さあ、「日立オートモティブシステムズシケイン」の手前でタイヤもしっかり温まった可夢偉が逆転を狙っている! |
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と、こんな感じのレースが見られるとよいですね!(笑)
〒510-0295 三重県鈴鹿市稲生町7992
TEL.059-378-1111
・東名阪自動車道
鈴鹿ICより約30分
・名阪国道
亀山ICより約30分
・近鉄 白子駅下車
バス 15分/タクシー 10分
・近鉄 平田駅下車
タクシー 10分
・伊勢鉄道 鈴鹿サーキット稲生駅下車
徒歩 15分
・JR関西線 加佐登駅
タクシー 15分
詳しく鈴鹿サーキットの公式ウェブサイトをご覧ください。
※1000kmの大会期間中はご利用頂けませんが、SUPER GTドライバーのスコアに挑戦する「サーキットチャレンジャー」も開催されています。
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
8/31-9/01 | Round5 SUZUKA | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI |