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Race Report
2017.08.27
Rd.6 決勝GT500 2〜3位コメント

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決勝2位 No.23 MOTUL AUTECH GT-R

松田次生
「Q1落ちにペナルティもあっての2位にはビックリ」
 燃リス(燃料流量リストリクター)の調整も入って、さらにウェイトハンディも重くて、予選ではQ1落ちしてしまったし、去年も(鈴鹿1000kmで)100kgのウェイトを積みながら4位でゴールできそうだったのに最後にガス欠でストップした。今年は3位を走っている時にドライブスルーペナルティが出て(自身2回目のスティントのピットアウトの際にファストレーン優先権違反)、“(この鈴鹿1000kmは)なんか呪われているのかな!?”なんて思ったりもしたんです。でも「ポイントだけは獲ろう」と無線でチームにも伝えました。
そんな状況でまさか2位になれると思っていなかったのでビックリです(笑)。ペナルティを取られた時は僕からは(入ってくる)マシンは見えませんでした。ただペナルティに関しては“もうしょうがない”というのがあったので、僕はもうフルプッシュし続けて最後は脱水症状になりかけました(苦笑)。
2007年のフォーミュラ・ニッポンで1回も勝たずにチャンピオンを獲ったみたいに、今年は1回も優勝せずにチャンピオンを獲ろうと思っているので(笑)、次のタイもともかくポイントを獲ることを考えていきたいと思います!

 

ロニー・クインタレッリ
「僕ドライバーとしてはミスがなかった分、ピットでのミスが悔しい」
 今日はドライバーが120%の力を引き出して戦って、ふたりともすごい仕事をしましたね。もちろんチームもがんばったんですけど、残念ながらしてはいけないミスをしてしまい、そこはすごく残念に思います。……(しばらく無言の状態が続いた後)トップチームがあんなミスをしちゃいけない。僕たちドライバーはシーズン前からこの鈴鹿1000kmに向けてずっとトレーニングをしてきましたし、毎日努力してきて、今日だって一度もミスをしていない。だからやっぱり悔しいですね。
ただこれでランキングトップに立ったので、次戦のタイまでの1カ月を気持ち良く過ごせると思います。その間に体もリフレッシュして、次のタイも(ウェイトハンディが)重いんですけど、僕たちにとって得意なサーキットなのでできる限りのポイントを獲りたいと思います。

 

 

 

決勝3位 No.100 RAYBRIG NSX-GT

山本尚貴
「自分の力は出し切れたと思う」
 最後のスティントでドリンクのジャック(接続部)が割れてこぼれて、飲めなくなってしまったんです。喉がカラカラの状態で乗っていました。今回、クルマがすごく良かった一方で、想定以上に気温、路面温度が上昇し、手持ちのタイヤで戦うのは辛かったです。まず、伊沢(拓也)選手のスティントではタイヤの内圧が良くなかったので、僕のスティントではその情報をもとに内圧を調整したんですが、伊沢選手が的確な情報をくれたからいい走りにつながりました。ただ、ピットインではなぜかタイミングが良くなく、ポジションを下げることもありました。なので、とにかく自分ができることは前にいるクルマを抜くだけ、という思いで目の前のクルマを冷静に追いかけていました。
反省すべき点は、最後のスティントで1号車に長い間引っかかっていたことです。100号車的にはスプーンから130Rにかけてすごく調子が良くてシケインでのオーバーテイクができていたので、今回の勝負どころでした。でも、最後は決め手に欠けたので最終コーナーのブレーキでアプローチしました。成績だけを見れば、表彰台に上がることができてチームにとっても良かったのですが、ドライバーとしては内容的に勝てるスピードとポテンシャルがあったのに勝てなかった、という悔しさのほうが強いです。一方で、自分の力は出し切れたと思うので、この先の2大会では力を出し切れるようチームの力を借りながらがんばりたいですね。

 

伊沢拓也
「次に繋がる戦いができたので良かった」
 山本(尚貴)選手がすごく追い上げてくれました。僕のスティントでは、クルマのペースは悪くなかったもののピットアウトで出る場所(混雑の具合など)があまり良くなかったりして、うまくいかないタイミングが多かったですね。ただ最後のスティントでは3位争いの中で走って、山本選手にステアリングを渡すことができました。あとは彼のがんばりに尽きると思います。
今回、1000kmという長い戦いでチームもドライバーも、本当にミスなくやれたので、もうそれだけです。今回もセーフティカーが出ましたが、そのときも山本選手ががんばってくれたのはうれしいんですが、その一方で、じゃあ僕自身は完璧な仕事ができたのかといえば、正直そうじゃないなと思うところもあったので、うれしいような悔しいような3位ですね。でも結果も大事だし、とにかく次に繋がる戦いができたので良かったです。

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