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Race Report
2017.10.07
Rd.7 予選GT300:Hitotsuyama Audi R8 LMSがSUPER GTで初ポールポジション!

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第7戦 チャン・インターナショナル・サーキット:公式予選 GT300レビュー

2017 AUTOBACS SUPER GT第7戦『Chang SUPER GT RACE』の予選が10月7日、タイのブリーラムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで行われた。GT500クラスは熾烈なアタック合戦の末、No.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が今季初となるポールポジションを獲得。GT300クラスは難しい濡れた路面状況の中、No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/柳田真孝)が、チームにとって初のクラスポールポジションとなった。

 

□公式予選  天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度:Q1開始時27℃/29℃、Q2終了時26℃/28℃

 

■路面コンディションが変わる中、Hitotsuyama Audi R8 LMSがQ1トップに

 公式練習を終えたお昼後から、チャン・インターナショナル・サーキットは南国特有の豪雨、スコールに見舞われた。公式予選の30分前には止んだものの、公式練習時のようにはコースも乾かなかった。現地時間の午後3時ちょうどに完全なウエット路面で、WET宣言(レインタイヤが使用可能)が出る中、公式予選が始まった。

 最初に計測ラップに入ったNo.3 B-MAX NDDP GT-R(高星明誠)がマークした1分41秒495がターゲットタイムとなる。No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴)が41秒335でトップタイムを更新したが、その直後に41秒521をマークしたNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)は次の周にはピットに戻り、状況を見つつ3分ほどで再びコースに出る。結果、上位になる各車はこのパターンで後半のタイヤやセットを変更して走行している。
 やがてコンディションが徐々に良くなり、各車のタイムは上がっていく。中でもNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン)が、最初に1分40秒を突破し、1分39秒955でトップに立つ。直後にNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)が1分40秒913でNo.11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸)を僅かに逆転して2番手にポジションを上げてくる。一方、タイムが伸び悩んでいたNo.25 VivaC 86 MC(山下健太)はピットに戻り、タイヤを4本交換、再度アタックに出ていった。同様に公式練習でトップタイムだったNo.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー)もピットインして再度アタックに。練習走行で出たミッショントラブルはすでに問題ないようだったが、ミューラーがピットアウト時に白線をカットしたため、ベストタイム抹消のペナルティが出てしまった。7号車は一発のアタックではなく、2度にわたって好タイムを出さなくてはならなくなった。

 残り2分となったセッション終盤、No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(坪井翔)も1分39秒794と40秒を切って最上位を奪う。これに対したのは21号車で、1分39秒593で再びトップとなる。No.65 LEON CVSTOS AMG(蒲生尚弥)が最後のラップに1分39秒158として2番手になるも21号車には届かず。これで21号車、65号車、51号車の3台が39秒台でトップ3に。この後ろにはNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴)、No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)と並んだ。7号車はラスト2ラップで40秒台を連発し、ベストは削除されたがセカンドベストの1分40秒711で9番手となり、Q1を通過した。一方、昨年の勝者の25号車は19番手で終わり、Q1敗退となった。

 

 

■Hitotsuyama Audi R8 LMSが2位に約2秒差でチーム初ポールを獲得

 GT300クラスのQ2は午後3時45分(現地時間)から。またもスタート直前に雨がぱらつき、路面はウエットに近くなり、タイヤ選択が難しくなる。No.4 グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝)、No.7 Studie BMW M6(荒聖治)が1周でピットイン。スリックタイヤで出ていたのだが、これは無理と判断して、ウエットタイヤに交換してすぐにピットアウトして行く。
 ラスト3分となって各車が本格的なアタックに入る。その中で、No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)が1分39秒473を記録し、まずはトップに立つ。これに対し、4号車も1分39秒641で2番手に上がる。残り1分、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)が39秒587と詰めるが、55号車には届かず。残り1分を切って、ここまで40秒台に留まっていたNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSの柳田真孝が1分38秒142のスーパーラップを叩き出して、トップを奪った。その後、No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一)も39秒154を出すが、21号車には約1秒届かずに2番手に留まった。
 これでNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSのポールポジションが確定。Audi Team Hitotsuyamaにとっては嬉しいSUPER GT初ポールとなった。柳田にとってGT300では2010年以来、7回目のクラスポールだ。2位は51号車、3位は55号車。ドライバーランキング2位の4号車の谷口/片岡組は予選4位、同1位の65号車は9位のスタートとなる。

 明日の決勝レースも午後は雨の可能性も高いというチャン・インターナショナル・サーキット。この予選結果が単純に決勝順位に繋がるとは思えない。また、最終戦に向けてチャンピオン争いがどうなるか? 第7戦タイの決勝レースは現地時間で午後3時、日本時間では午後5時にスタートの予定だ。

 

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