News

Special
2017.11.01
SUPER GT公式アナウンサー・ピエール北川のサーキットガイド『もてぎ編』

SUPER GT公式アナウンサー・ピエール北川のサーキットガイド『もてぎ編』の画像

SUPER GT公式アナウンサーのピエール北川が開催コースをご紹介

「最終戦の舞台、もてぎはチェッカーが振られる最後まで目の離せないコースです!」

第8戦 ツインリンクもてぎ

 

コース紹介

 

 

 ボンジュール! 今回紹介するのは第8戦、今季の最終戦で舞台となる「ツインリンクもてぎ」です。

 今年で開業20周年を迎えたツインリンクもてぎは、SUPER GTとも関わりが深いサーキットです。開業当初は日本ではここでしか見られないオーバルコースを使って、全日本GT選手権(SUPER GTの前進)の「1997 NICOS CUP GTオールスター戦」が開催されたことは、今でも記憶に残ってます。現在は国際的なサーキットとして、2輪の最高峰MotoGP日本グランプリや、4輪の世界ツーリングカー選手権(WTCC)も毎年開催されている、日本でも有数の設備を誇る国際サーキットに成長しました。都心からはクルマで約1.5〜2時間で行けるサーキットなので、このサーキットからSUPER GTの観戦を始めてみるのもオススメですよ。
 コースの特徴は、コーナーへの突っ込みと加速が連続して、エンジンやブレーキに負担のかかるレイアウトです。ただしSUPER GTでは最終戦ということで、ウェイトハンディが「ゼロ」で戦うマシンがほとんど(※)。だから、予選からアグレッシブに各選手が攻めるし、レースではブレーキングバトルからのオーバーテイクシーンも多く見られます。
 特にレース後半は、タイヤやブレーキが消耗して厳しくなってくるので、チェッカーが振られる最後まで目の離せないコースですね。

※最終戦(第8戦)が8戦目の参加となる車両はウェイトハンディが0kgとなります。7戦目の参加だとポイント×1kg、6戦目以下だとポイント×2kgのハンディとなります。今大会のGT500クラスでは、全車がハンディ0kgです。

 

 と言うわけで、コースのデータです。

 

************************************************************

 

ツインリンクもてぎ ロードコース

コースデータ
コース全長 4,801m
コース幅 12〜15m
高低差 30.4m
コースレコード
GT500 1'36.491
平手晃平/No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F 2016年 第8戦予選(11月13日)
GT300 1'46.760
中山雄一/No.31 TOYOTA PRIUS apr GT 2016年 第8戦予選(11月13日)
2016年 優勝
第8戦
GT500 No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F ヘイキ・コバライネン/平手晃平
GT300 No.25 VivaC 86 MC 土屋武士/松井孝允
第3戦 〈オートポリス大会代替〉
GT500 No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R 佐々木大樹/柳田真孝
GT300 No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/藤井誠暢
2016年 ポールポジション
第8戦
GT500 平手晃平/No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F 1'36.491
GT300 中山雄一/No.31 TOYOTA PRIUS apr GT 1'46.760
第3戦 〈オートポリス大会代替〉
GT500 ヘイキ・コバライネン/No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F 1'45.885(ウエット)
GT300 ビヨン・ビルドハイム/No.11 GAINER TANAX AMG GT3 1'54.932(ウエット)

 

 

もてぎ大会公式戦全20戦のデータ  ※2016年は第8戦と第3戦〈オートポリス大会代替〉の2戦を開催

優勝回数
最多勝ドライバー
(今季参戦ドライバーのみ)
GT500:松田次生(3勝)
GT300:青木孝行(3勝)
GT500 メーカー別 ホンダ:9勝(NSX:9勝)
レクサス/トヨタ:6勝(RC F:2勝、SC430:3勝、スープラ:1勝)
日 産:5勝(GT-R:5勝)
GT300 最多勝車種 ポルシェGT3R:3勝
ポールポジション回数
最多ポールポジションドライバー
(今季参戦ドライバーのみ)
GT500:小暮卓史、ロニー・クインタレッリ(2回)
GT300:谷口信輝(2回)
GT500 メーカー別 ホンダ:8回(NSX:7回、HSV:1回)
レクサス/トヨタ:8回(RC F:3回、SC430:2回、スープラ:3回)
日 産:3回(GT-R:3回)
マクラーレン:1回
GT300 最多ポールポジション車種 ポルシェGT3R、フェアレディZ(3回)

 

 

 

観戦ポイント


ピエール北川のツインリンクもてぎ・エア実況!

 

 

では、改めましてSUPER GT公式アナウンサー、ピエール北川です。
最終戦の舞台、ツインリンクもてぎのコースレイアウトをご紹介するにあたり、「もしも」「ひょっとしたら」という空想で、レース終盤を“エア実況”によってご紹介してみたいと思います。先に言っておきますが、これは妄想、エアですからね! 選手やチームの皆さん、ご容赦を……。

 

編集部註:あくまでもピエールアナによる架空の“エア実況”ですので、予めご了承の上、お楽しみください!

 

************************************************************

 

 

メインストレート
 

さあ、自動車メーカーの応援席が設定されているビクトリースタンドもあるメインストレートに、チャンピオンを争うNo.6 WAKO'S 4CR LC500とNo.37 KeePer TOM'S LC500、そしてNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの3台が一列縦隊で帰ってきたー! 激戦を物語るように、応援席の旗も激しく振られているぞ!!

 

 

 

 

1コーナー 〜 2コーナー
 

もてぎの特徴はコーナーへの突っ込みと言いたいところだが、いかに早く立ち上がりでスピードを乗せていくかが重要。先頭のWAKO'SにKeePerとMOTUL GT-Rがテール・トゥ・ノーズで迫っている!! だが、ここは先頭を追う2台も一歩引いて次への加速へ備えているようだ。1コーナースタンドの前では順位はそのまま!

 

 
3コーナー 〜 4コーナー
 

短い直線をフル加速して、すぐに3コーナーのブレーキング! ここはアウトめいっぱいから4コーナー先までスピードを乗せていきたいので、インに寄りたくない。まず WAKO'S 4CR LC500が入って、おーっとKeePer TOM'S LC500のインにMOTUL AUTECH GT-Rがブレーキングで飛び込もうとしている! ちょっと当たったか!? 並ぶか!?

 
5コーナー 〜 130R
 

次の5コーナーはもてぎの中でも大きなパッシングポイントとなる場所。4コーナーからフル加速してきた3台のマシンだが、またKeePer LC500とMOTUL GT-Rがブレーキングで並ぶか! KeePerのインにMOTULがギリギリ飛び込んだ!! 2台並んだままアンダーブリッジを抜け、130Rも並んでS字まで行きそうだー!!

 

 

 

S字コーナー 〜 V字コーナー
 

S字の最初は左コーナー。2台並んだままのKeePer TOM'S LC500とMOTUL AUTECH GT-Rだったが、そのまま粘ってインを獲ったのはKeePerだ! ここからの上りコーナリング区間は車体とタイヤ性能がハッキリ出る区間。後ろのバトルの隙に、トップWAKO'S 4CR LC500が少し差を広げたぞ!! 再びMOTUはV字コーナーのブレーキングで、KeePerとの再び間合いを詰めたっ!

 
ヘアピンコーナー
 

V字コーナーからの立ち上がりは、上り坂の加速勝負! 先頭の2台のLC500との差を詰めてくるGT-Rだが、ブレーキが厳しくなったのか、ヘアピン進入で飛び込むリスクを避け、再び1列縦隊だ。ヘアピン立ち上がりから次のダウンヒルストレートで、スリップストリームを狙っているようだ! おーっと! ヘアピンの立ち上がりでWAKO'Sのアンダーステアが強くなってきたか? 若干コースからハミ出てしまった!! これでは加速が鈍ってしまう! 後ろの2台がチャンスだぞ!!

 
ダウンヒルストレート
 

ヘアピンの立ち上がりで加速が鈍ったWAKO'S 4CR LC500に、KeePer TOM'S LC500がストレート半ばでやはり並んできた!! MOTUL AUTECH GT-RもKeePerのスリップを使って加速してくる! これは3ワイドになるか!? もてぎで一番長い直線の最後で、ランキングトップ3が3ワイドになるか!? これはスリリングだぁ!

 

 

 

90°コーナー
 

もてぎ最大のパッシングポイント、90°コーナーで、WAKO'SとKeePerがサイド・バイ・サイド!! 並んでブレーキング勝負だー! あー、LC500同士が軽く接触っ!! もつれるように90°コーナーを立ち上がるが、このチャンスにMOTULが、2台のLC500に襲い掛かる!

 
ビクトリーコーナー
 

セカンドアンダーブリッジを抜けた3台が、グランドスタンドから見えるビクトリーコーナーに入って来た! なんとトップはMOTUL AUTECH GT-Rに替わった!! そしてKeePer、WAKO'S、2台のLC500が続いている。複合カーブ状のビクトリーを抜けると、メインストレート! ランキングトップの3台の壮絶なバトルも、いよいよファイナルラップです! さあ、果たして2017年の栄冠を手にするのは、KeePer TOM'S LC500か? WAKO'S 4CR LC500か? それとも大逆転のMOTUL AUTECH GT-Rなのか!? チェッカーの目前まで壮絶なバトルは続きます!!

 

 

 

 

************************************************************

 

 なーんてバトルになったなら、11月の寒さも忘れて最後までファンは興奮できそうですね!(笑)

 もてぎではドイツツーリングカー選手権(DTM)の車両3台(Audi RS5 DTM、BMW M4 DTM、Mercedes-AMG C 63 DTM)によるデモ走行や航空自衛隊松島基地に所属するF-2戦闘機の展示飛行も行われるので、みどころ満載ですよ!!

 

 

 

 

サーキットアクセス

○所在地

 〒321-3597 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
 TEL.0550-78-1234

 

○高速道

・常磐自動車道
 水戸IC、那珂ICより約40分
 水戸北スマートICより約30分

 

・東北自動車道
 矢板ICより約90分

 

・北関東自動車道
 友部IC、笠間西IC、真岡ICより約50分
 

○電車・バス

・JR東北新幹線

 宇都宮駅下車 > JRバス関東で90分

・JR常磐線

 水戸駅下車 > JRバス関東(土日祝のみ)で90分

・真岡鉄道

 茂木駅下車 > 茨城交通バスで20分

 

 

※詳しくはツインリンクもてぎの公式ウェブサイトをご覧ください。

 

 

第8戦 ツインリンクもてぎ:チケットのご案内

第8戦 ツインリンクもてぎ:エントリーリスト

第8戦 ツインリンクもてぎ:レーススケジュール

Page Top