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2017.11.02
【第8戦プレビュー】2017年のすべてが決まる最終戦!栄冠を掴むのは誰だ!?

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第8戦 ツインリンクもてぎ : プレビュー

いよいよ2017年シーズンのチャンピオンが決まる最終戦、AUTOBACS SUPER GT第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」が、11月11日(土)、12日(日)にツインリンクもてぎで開催される。最終戦でドライバーズタイトルを争うのは、GT500クラスがNo.37 KeePer TOM'S LC500を筆頭に5台、GT300クラスはNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGら4台となる。1ポイントを巡る彼らの勝負は勿論だが、今季最後のレースだけに“1勝”を、順位をひとつでも上げて来季に繋げたいという選手、チームも多い。それだけに、いつも以上に熱い戦いとなるだろう最終戦もてぎ。今季の総決算となるこの一戦に、ぜひ注目して欲しい。

 

 

■GT500はKeePer TOM'S LC500を筆頭に5チームがタイトルを争う

 前戦、第7戦タイの今季2勝目でGT500クラスのドライバーズランキングトップに立ったのが、No.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)でポイントは69だ。彼らは優勝か2位を掴めば、その時点でチャンピオンとなれる。
 37号車を6ポイント差で追うのがNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)、同じく8ポイント差でNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が続く。両者とも十分逆転タイトルも考えられる点差だが、6、23号車は今季まだ未勝利。同点だった場合は、勝利数が多い方が上位となるので、2勝の37号車はその得点差以上に有利だ。

 

 

 さらにトップとの差が16ポイントでNo.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/ジェームス・ロシター。中嶋は1戦欠場でタイトルが懸かるのはロシターのみ)、同18点のNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)は、このもてぎで優勝、それもポールポジションの1点も獲って、37号車や上位のライバルにプレッシャーを掛けて、その結果を待つしかない状況といえる。
 こう見ると、No.37 KeePer TOM'S LC500の平川組は点差以上に有利である。唯一の心配点はドライバーの2人が、共に23歳と若いこと。だが、2人は全日本F3選手権でタイトルを獲っている上、チームを率いるのは歴戦の関谷正徳監督だ。予選で上位に付け、あとは接触などせず、ライバルの順位を見ながらポジションをキープできればタイトルは引き寄せられる。そんな余裕を持って37号車が戦える状況となるか、が鍵になりそうだ。

 

   

 

■新型車のシーズン、各メーカーの最終的な完成度は?

 2017年シーズンはGT500クラスの3車種全15台すべてが新型車になった。シーズン序盤はNSX-GT、日産GT-Rが苦しみ、レクサスLC500の開幕4連勝を許した。だが、中盤戦を迎えて第5戦富士、第6戦鈴鹿とNSX-GTが連勝し、GT-Rも23号車が連続2位と巻き返してきた。そしてウェイトハンディが軽減となった第7戦タイは再びLC500がワン・ツーでフィニッシュとなるものの、その背後には日産GT-RやNSX-GTが迫っていた。
 そして迎える最終戦もてぎでは、GT500の全車がノーハンディで戦う。つまり、この1年熟成してきた各マシンの実力そのままに走ることができる。特に、今季未勝利の日産GT-R勢は23号車を筆頭に誰もが勝ちたいであろう。中でも今季ポールポジション1回、昨年のもてぎ第3戦で優勝しているNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)に注目だ。

 もちろん、NSX-GTの各チームもHondaのホームコースであるツインリンクもてぎで8年ぶりとなる優勝は譲れないはず。最終戦でタイトル争いに残れなかった悔しさを胸に、今季勝利しているNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)や、No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/伊沢拓也)がトップを狙ってくるだろう。

 また、レクサスLC500も今季“最強マシン”としてタイトルと共に有終の美を飾りたい。こちらもタイトル争いは叶わなかった昨年のチャンピオン、No.1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)の、意地の走りに注目か。
 メーカーの威信を掛けた、歴戦のチーム&ドライバーのプライドがぶつかり合う最終戦もてぎのGT500クラスは、非常に白熱したレースになりそうだ。

 

   

 

 

■初音ミクAMGがGT300タイトルへ王手!だが気の抜けないレースに

 GT300クラスのドライバーランキングでは、第7戦で2位に入ったNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が65ポイントとしてトップとなった。彼らに加え、最終戦でタイトルを争う権利を得ているのは、4号車と9ポイント差のNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔)、同13ポイント差のNo.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)、同19ポイント差のNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)の4チームとなる。
 4号車の谷口組とすれば、優勝もしくは2位となれば自力でチャンピオンが決まる。51号車が4位以下で65号車も2位以下なら、4号車は8位でもタイトルが得られる。55号車にとっては、優勝したうえで、上位3台が下位に沈まないとチャンスがない状況だ。
 このようにタイトル争いでは4号車がかなり有利である。ライバル3チームとしては何としてでもトップを走り、4号車にプレッシャーを掛ける状況とするしかない。もちろん、4号車はベテランコンビだけに、簡単なことではない。だがその4号車も今季は思わぬアクシデントに泣くレースもあった。誰にとってもゴールまで気の抜けないタイトル争いとなりそうだ。

 

   

 

 タイトル争いを外してのもてぎ戦としては、昨年のもてぎ連戦で勝ったNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/柳田真孝)とNo.25 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太)が本命視される。中でも25号車は昨年のチャンピオンでありながら、最終戦を前にタイトル争いから脱落。それだけに王者のプライドを持って、勝ちに来るだろう。もてぎのコース特性からも、25号車をはじめとするマザーシャシーやJAF-GT300車両が活躍しそうだ。となれば、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/久保凜太郎)やNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も侮れない存在だろう。

 

   

 

 

 すべてが決まる2017年最終戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」。11月11、12日はぜひツインリンクもてぎで、その激闘を直に目撃して欲しい。どうしても現地へ行けないという方は、J SPORTSのライブ中継で臨場感を感じてほしい。そして、参戦45チームが織りなす、2017年最後のドラマを存分にたんのうしていただければと思う。

 

 

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