毎度!ピエール北川です。
お待ちどうさまでした! ついに2017シーズンを締めくくる最終戦が、今週末ツインリンクもてぎで開催されます!! 今年もチャンピオン決定は両クラスとも最終戦。昨年は九州の震災が影響して土日で2大会分(2レース)の開催でしたが、今年はシンプルに日曜日の1レース250kmで決着です! さあ、いったい誰が? どのチームが? 2017年の栄冠を勝ち取るのか!? SUPER GTマニアの皆さんは、現地でしっかり目撃者になってくださいね!
■雨続きの10月、GTのタイも雨がらみだったなんて…
日本の10月は、すべての週末が雨や台風に翻弄されたのですが、SUPER GTが開催された10月のタイも、スタート直前に降ったスコールでウエットまじりのコンディション。日本から遠く離れたタイでも、結局雨がらみとは! しかしレースは荒れると思いきや、GT500はNo.37 KeePer TOM'S LC500が見事なポール・トゥ・ウィンを決めて今季2勝目! これで一気にチャンピオンシップ制覇へ前進したような。でも、ここ数年の37号車って開幕からいつも好調なのに、何故かシーズン最後は女神に見放されることが多かった印象が…。今シーズンは、ついに女神も微笑むのかな? なんて思えるシリーズ展開ですね。
余談ですが、今年から37号車のスポンサーにもなっている「レッドブル」。実は元々タイで生まれた清涼飲料水がルーツなのです。今年「レッドブル」カラーが加わった37号車がタイで優勝できたのも、何かそんな「ご縁」があったのでしょうか? 関係ないか(笑)タイの勝利の理由を女神様に聞いてみタイ!
逆に縁がないというか、運がないのがNo.12 カルソニック IMPUL GT-R。今季成績不振で苦しみ続けていたチームが、タイでは表彰台は確実な走りで、これまでの不振を取り返せそう! と思いきや、最後2周でストップしてしまう…(涙)。結局、悪い流れをタイでも断ち切ることができませんでした。
GT300クラスはNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3が見事な戦略から優勝したことで、チャンピオン争いが俄然おもしろくなりました! タイで2位に入り、ポイントリーダーに躍り出たNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGの“ベテラン2人”は、51号車の“若手2人”に絶対負けたくないはずですからね! 今回の結果から、最終戦では意地とプライドが激突する構図がしっかり出来上がり、もてぎが盛り上がる御膳立てが整いました! 伝える側としても、とても楽しみで「ムフフ…」です。
■最終戦もてぎのGT300は、FIA GT3が表彰台を独占か!?
さてと、ピエール独自目線のレース予想とまいりましょう!
まずGT300クラスですが、最終戦はFIA GT3車両がレースを席巻しそうな予感。今シーズンのFIA GT3はメルセデスAMGも、RC FもBMW M6やポルシェ911も本当に強い。開幕戦の岡山を見ても、ノーウェイトハンディならばFIA GT3車両が強いでしょう。
唯一対抗できるのは昨年の最終戦を勝利したNo.25 VivaC 86 MCか? 今年はチャンピオンの権利を逃しましたが、前年の王者の意地で最終戦は何が何でも取りに来るはず。
しかし優勝はNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSを予想します! タイではトラブルが出てしまいましたが、いい線いってましたよね。アウディに乗る元GT500チャンピオンコンビが有終の美を飾ると見ます。
表彰台争いにはNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGが必ず残ってくるでしょうから、チャンピオンは4号車が獲得するか? しかし51号車とNo.65 LEON CVSTOS AMGとNo.55 ARTA BMW M6 GT3が履くブリヂストンタイヤがどんなパフォーマンスを見せるかで、表彰台争いはタフなものになりそうです。あー、ドキドキするわー!
■GT500はレクサス対決か? 優勝と王座を分け合う!?
そしてGT500クラスはシンプルに考えて、レクサス同士の優勝争いと予想します。しかし、カギとなるのは外国人ドライバーたち。シリーズで俄然有利なのはNo.37 KeePer TOM'S LC500ですが、チャンピオンを狙うNo.6 WAKO'S 4CR LC500とNo.36 au TOM'S LC500の2台も当然成績次第でチャンピオン候補。レクサス勢がチャンピオンを獲れるかどうかは、ズバリこの3チームの外国人ドライバーと見ます。キャシディ(37号車)やカルダレッリ(6号車)、それにロシター(36号車)は、大事なレースでアグレッシブ過ぎる前歴がありますから、意地の張り合いでレクサス同士討ちなんて可能性も否定できません。
そうなると最後にNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが漁夫の利を得る! なんてことも。ですから最終戦はドライバーの手綱を握る監督の役割も重要でしょう。その采配を含めて優勝は、No.6 WAKO'S 4CR LC500と予想します! ここは脇阪寿一監督がうまくやってくれるでしょう。しかしNo.37 KeePer TOM'S LC500が手堅くレースをまとめて2位でゴールして(6号車が優勝でも自力で)初チャンピオンを獲得ではないでしょうか? さあ、結果やいかに?
■タイトル争いも見逃せないが、DTMマシンとの競演も超楽しみ!
ここまでレースの注目をお伝えしましたが、最後に絶対触れておきたいのは、DTM(ドイツツーリングカー選手権)マシンの来日です!
先日、DTM最終戦ホッケンハイムで実現したDTMマシンとGT500マシンによるコラボレーションが、なんと、このSUPER GT最終戦ツインリンクもてぎでも実現します!! ドイツで走行したレクサスLC500、日産GT-R、Audi RS5、BMW M4、Mercedes-AMG C 63の5台に加え、今回はHonda NSX-GTも参加して、史上初となる6メーカーの競演という豪華な顔ぶれが土日にデモ走行を行います! しかもAudiのドライバーとして元GT500チャンピオンのロイック・デュバルが帰ってくるという嬉しい話! ああ、ついにこの夢のような興奮が味わえるんですね!!(涙) 日本のモータースポーツ界に新しい風が吹くこの2日間を、SUPER GTファンだけじゃなく、多くのモータースポーツファンに見守ってほしいと思います! さらに決勝日には航空自衛隊の協力によるF-2戦闘機の展示飛行も行われます! この超貴重なシーンを、皆さん見逃さないでくださいね!!
写真提供:DTM
ではみなさん、11月11、12日は最終戦のツインリンクもてぎでお会いしましょー!!
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
8/31-9/01 | Round5 SUZUKA | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI |