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2017.11.26
20回目の節目!盛り上がったNISMO FESTIVAL。大勢のファンと来季のタイトル奪回を誓う

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 好天に恵まれた11月26日、日曜の富士スピードウェイで日産&NISMOの祭典「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2017 Supported by MOTUL」が開催された。1997年に初開催されたNISMO FESTIVALも20回目(2012年は不開催)の節目を迎え、今回は歴代のRacing GT-Rをフィーチャー。またかつてGT-Rを駆ったレジェンドドライバーを迎えての開催となった。サーキットには2万8,000人のファンが集い、今季活躍したドライバーやマシン、そして歴代のGT-Rやレジェンドドライバーと触れあい、心ゆくまで楽しんだ。

 

 


【オープニング】
 スタートイベントの「オープニングセレモニー」は、午前8時半と早い時間ながら大いに盛り上がった。一部のドライバーや監督のレーシングスーツが今シーズンのものではなく、ファンにざわめきが。実は節目の20回目だけに、例えば本山哲は2008年のMOTULのロゴが入ったNISMOのレーシングスーツを着用した、加えて過去にグループAをGT-Rで戦った高橋国光さん(現在はNo.100 TEAM KUNIMITSUの総監督)や土屋圭市さん(同じくNo.8 & No.55 ARTAのエグゼクティブ・アドバイザー)も登場し、例年以上に賑やかなオープニングとなった。まずはNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が開会を宣言。そしてSUPER GTの日産系チームを統括する田中利和総監督が挨拶。今季を「序盤から苦しんだものの、最終戦で見事な完勝ができた」と総括。「来シーズンこそタイトルを奪回します!」と結ぶと大勢のファンから拍手が沸いた。

 

 


【サーキットサファリ、サーキットタクシー & レーシングカー同乗】
 レーシングコースでは、9時半からは「サーキットサファリ」「サーキットタクシー」「レーシングカー同乗走行」が行われた。サーキットサファリはSUPER GTでもお馴染みだが、コースに出たバスには田中総監督とNISMOの鈴木豊監督、MOLAの大駅俊臣監督がガイド役として添乗。さらにバスと一緒に走るのはSUPER GT/JGTCで活躍したマシンに加え、1960年代から1970年代序盤、そして1980年代終盤から1990年代序盤にかけてツーリングカーレースで活躍したGT-Rも登場。一部のマシンには助手席が設けられてファンが同乗(写真下)。トップドライバーの運転を味わっていた。

 





【ステージトークショー】
「FESTA 20th Special Talk」と題したドライバーのトークショーでは、第一部で長谷見昌弘監督、星野一義監督、高橋国光さん、そして土屋圭市さんと、SUPER GTのチームを率いるレジェンドドライバーたちが登場。グループA時代にアクセルペダルが熱くなり多くのドライバーが火傷で頭を悩ませていたら「長谷見さんがリーボックのドライビングシューズを皆に配ってくれた」と土屋さんが語ると、長谷見さんは「いやぁ、リーボックは当時スポンサーだったから」と告白するなど、昔話に花が咲いた。途中、第二部に出演予定のエリック・コマスさんと影山正美、本山哲の両選手が“乱入”。日産陣営の先輩・後輩話に。本山は「(そのカテゴリーに)デビューしたての新人は、各チームにあいさつに回ったりしました。でも縦社会だったのは僕の時代まで。今はもう、新人ドライバーが挨拶に来ることもなくなりましたね」と、世代の変化を語った。第二部では、コマスさんと影山、本山に、土屋さんという4人のトークとなった。
 その後、今シーズンの体制発表会でも好評だった「ハイタッチセッション」が行われた(トップ写真)。これは舞台そでから壇上に上がった観客が、壇上に一列に並んだレジェンドドライバーや現役ドライバー、監督と次々にハイタッチをして行くもの。今回も大好評で、非常に多くのファンが長蛇の列を作っていた。

 





【NISMO GP 2017】
 メインイベントとも言える「NISMO GP」では、今年SUPER GTに参戦したGT500の4台とGT300の3台に加え、ブランパンGTシリーズのエンデュランスカップに参戦したGT-R、スーパー耐久のGT-Rと計8台のNISSAN GT-R NISMO GT3が“参戦”。さらにはスーパー耐久のST-3クラスに参戦した4台のフェアレディZと計16台による“勝負”となった。

 


 ポールスタートのNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rを抜いてNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rがトップに立つ。だが、ピットインでピットロードの速度違反があり「1000秒のタイム加算!」というペナルティが課せられて後退。その後、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rの猛追を振り切ったNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが優勝となった。
 



【Racing GT-R Heritage Run & フィナーレ】
 
最後のコースイベントは、レジェンドと現役ドライバー16名が歴代Racing GT-Rをドライブする「Racing GT-R Heritage Run」だ。走行後に16台のGT-Rは、メインスタンド前に整列して「フィナーレ」へ。ここで、全日本F3選手権で今季のチャンピオンを獲得した高星明誠(GT300クラスではNo.3 B-MAX NDDP GT-Rをドライブ)に花束が贈られた。

 


 締めの挨拶に立ったNISMOの片桐隆夫代表取締役社長は、「(今季のSUPER GTでは)応援してくれたファンの皆さんに、好成績で応えられなくて申し訳ありませんでした。でもチームやスタッフ、全員ががんばってGT-Rを速くして、最後に1勝を飾ることができました。今シーズンの悔しさを糧に、このオフには速いGT-Rを開発し、来年こそはタイトルを奪い返して、来年末のNISMO FESTIVALで嬉しい報告ができるようがんばります」と宣言。ファンからは大きな拍手と歓声、そしてニッサン応援団から力強い「ニッサン!」コールが巻き起こる。今年のNISMO FESTIVALも、最後まで盛り上がって終了となった。
 



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