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2018.03.30
【岡山プレビュー】開幕戦から大混戦!大激戦に!? 誰が今季初勝利を掴み取るのか?

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第1戦 岡山国際サーキット : プレビュー

いよいよ2018年シーズンの幕が開く。開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」は4月7日(土、予選)、8日(日、決勝)に岡山国際サーキット(岡山県美作市)で開催される。昨年の開幕戦はLEXUS LC500勢が上位を独占する速さを見せたが、今季のGT500クラスは混戦模様が予想される。また、GT300クラスもNSX GT3の登場など話題が豊富だ。誰が活躍し、誰が勝つのか? 今季のタイトルを目指して好ダッシュを決めるのは? 激戦必至の開幕戦岡山を見逃してはならない!

※写真は公式テスト岡山

 

 

■オフのテストではLC500勢が一歩リードか?

 昨年の開幕戦岡山はKeePer TOM'S LC500の平川亮/ニック・キャシディが優勝し、その後も1勝を挙げて初タイトルを掴み取った。LC500勢は昨年の岡山で1位から6位までを独占し、その後も第4戦まで連勝。8戦5勝とシーズンを圧倒している。
 今年3月の公式テスト岡山でも、No.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト)がコースレコードを上回る2日間ベストタイムを記録。セッショントップこそこの1回だけだったが、常にLC500数台が上位タイムを出しており、ライバル2車種を一歩リードしている感がある。6号車以外にもNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太)、No.36 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)やNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)、そして昨年の勝者であるNo.1 KeePer TOM'S LC500(平川/キャシディ)も上位の好タイムを出しており、今年も岡山でLC500勢が活躍しそうだ。

 

 

■だがNSX-GT勢も僅差。GT-R勢もレース想定は好タイム

 しかし、公式テスト岡山で注目を浴びたのはHonda NSX-GT勢の速さ。中でもNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が、4セッションで2度のトップタイムを記録。さらにNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)、No.64 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮)やNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)がLC500勢に混じって、上位タイムを記録しており、本番ではさらなる速さを見せるかもしれない。

 

 

 さらに、NISSAN GT-R NISMO GT500勢も負けてはいない。2日目午後のセッションで、No.12 カルソニック IMPUL GT-Rがトップタイム、3番手にNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がつけた。この時間帯は多くのチームが決勝レースのシミュレーションを行っており、GT-Rは決勝での強さを見せそうだ。また昨年1勝からの挽回を期して、空力もエンジンも大幅に変更してきた。そのため、公式テスト岡山では、まだタイムを狙う状況ではなかったようだ。その後の公式テスト富士ではNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)が2日間総合トップを叩き出し、開幕へ向け調整は上向きだ。

 

 

■バトンに可夢偉、ローゼンクヴィストら大物ルーキーにも注目

 さらに今季のGT500クラスには、規格外のルーキー達が参戦する。世界的にも注目されるのは、No.100 RAYBRIG NSX-GTでフル参戦するバトンだ。2009年のF1世界チャンピオンで、昨年第6戦鈴鹿にスポットで初参戦。この時は好結果を残せなかったが、これでF1王者に火が点いたようだ。オフのテストを精力的にこなしているだけに、開幕からのトップ争いもあるかもしれない。

 そして、同じく昨年の鈴鹿にスポット参戦した小林可夢偉もNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500でフル参戦する。F1で日本人最高位タイの3位に入った可夢偉は、2016年GT500王者でありF1でも勝利を挙げているヘイキ・コバライネンとのコンビに。岡山のテストではマシンが本調子でなかったようだが、シーズンでは台風の目になりそうだ。また、WAKO'S 4CR LC500に加入したローゼンクヴィストは、フォーミュラEやスーパーフォーミュラで活躍したドライバーだ。
 さらにGT300からのステップアップする2人、山下健太(WedsSport ADVAN LC500)と高星明誠(フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R)の2人にも注目したい。2人とも全日本F3の王者で、GT500へのスポット参戦も経験済み。高星は公式テスト富士でトップタイムを記録するなど、2人とも岡山と富士のテストで好タイムをマークしている。

 また、チームとしてもNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-RのNDDP RACING with B-MAXがGT300からステップアップだ。ドライバーは昨年の46号車コンビ、本山哲/千代勝正がそのままステアリングを握る。新チームながら目の離せない存在となりそうだ。

 


ジェンソン・バトン


小林可夢偉


高星明誠

 

 

■GT300はMC勢が好調もBRZやメルセデスも侮れない

 では、GT300クラスはどうだろう。こちらも開幕戦の舞台となる岡山での公式テストの上位を中心に紹介しよう。
 テストで好調だったのが、マザーシャシー(MC)勢のNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔)とNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規)。両日それぞれのクラストップタイムを記録した。またNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)もセッショントップを出すなど、テクニカルコースの岡山では足回りのセッティング幅の広いMCとJAF-GT300車両が、やはり速さを発揮する。
 しかし、近年の岡山で結果を残しているのはメルセデスAMG GT3だ。公式テストでは目立たなかったが、昨年の勝者と2位であるNo.0 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)、No.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)は要注意。また公式テストでセッショントップタイムを記録したNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー)や好タイムを出したNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/富田竜一郎)も上位に来そうだ。

 

   

 

 そして開幕戦の話題と言えば、やはり新型車。Honda車初のGT3マシン、NSX GT3とそれを使用する2つの新チームは是非チェックしたい。No.34 Modulo KENWOOD NSX GT3にはGT500王者でHondaのマシンを知り尽くした道上龍と、ルーキーの大津弘樹。No.777 CARGUY ADA NSX GT3にはGT300王者の横溝直輝と、自動車冒険隊でお馴染みの木村武史だ。この他、NISSAN GT-R NISMO GT3が今季2018年型のニューモデル2台を投入。これをGAINERのNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹)とNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が駆るので楽しみだ。
 新ドライバーでは、ランボルギーニ・ワークスドライバー、マルコ・マペッリがNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴/マペッリ)に加入。GT500から活躍の場を移した安田(GAINER TANAX GT-R)、小林崇志(No.18 UPGARAGE 86 MC ペアは中山友貴)や平手晃平(No.31 TOYOTA PRIUS apr GT ペアは嵯峨宏紀)も今シーズンを沸かせてくれそうだ。

 

   

 

 

 例年以上に話題が豊富な2018年の開幕戦岡山。誰もが4月7,8日を待ちきれないことだろう。当日は、ぜひサーキットでGTマシンの迫力とドライバーたちの活躍を見てほしい。残念ながら行けないという方は、J SPORTSのLIVE放送やSUPER GTプラスでたっぷり楽しんでいただきたい。

 

 

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