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Race Report
2018.04.08
Rd.1 決勝GT300:タイヤ無交換作戦を決めてUPGARAGE 86 MCがチーム初勝利を掴む!

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第1戦 岡山国際サーキット:決勝 GT300レビュー

2018 AUTOBACS SUPER GT開幕戦『OKAYAMA GT 300km RACE』決勝レースが、4月8日、岡山国際サーキット(1周3,703m×82周)で行われた。GT500クラスは、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)がポール・トゥ・ウインを達成。2位にはNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が入り、Honda NSX-GTのワン・ツーとなった。GT300クラスはNo.18 UPGARAGE 86 MC(中山友貴/小林崇志)が予選9位から追い上げ、チーム初優勝を飾った。

 

□決勝レース  天候:曇 | コース:ドライ | 気温/路面温℃ 開始:11℃/22℃>中盤:15℃/24℃>終盤16℃/24℃

 

 

   

 

■ポールのランボルギーニがポジションを下げて混戦の序盤に

 この時季とは思えない冷え込みに見舞われた4月7日(土)の予選日から一夜明けた岡山国際サーキットは、雲が多いものの晴天。冷え込みは前日ほどではなく、午後2時40分の決勝レーススタート時は気温11度、路面温度22度というコンディションとなった。

 GT300クラスのスタートでは、グリッド上で燃料系のトラブルが発生していたNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴)がポジションをキープし、No.11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信)、No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン)が続く展開となっていく。だが、上位陣は序盤あまり広がっていかず、4番手につけたNo.25 HOPPY 86 MC(坪井翔)やNo.96 K-tunes RC F GT3(中山雄一)らを含め、抜きつ抜かれつの戦いが展開されていった。
 ただ、トップの平峰は少しずつペースが落ち、9周目のヘアピンコーナーで安田が平峰をオーバーテイクすると、10周目にはNo.25 HOPPY 86 MCの坪井も平峰をパス。また、後方から一気に追い上げてきたNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)も12周目には平峰をかわし、一気に4番手に浮上する。

 

 

 15周目を過ぎるころには、トップ争いはNo.11 GAINER TANAX GT-R、No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS、No.25 HOPPY 86 MC、No.31 TOYOTA PRIUS apr GTの4台の争いに変化していったが、その間には16番手争いを展開していたNo.360 RUNUP RIVAUX GT-Rに、デビュー戦となるNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍)がヒット。No.360 RUNUP RIVAUX GT-Rがウォールに激しくヒットしてしまうアクシデントが発生、360号車はコース外で止まったためセーフティカーは導入されず、レースはそのまま展開していった。
 そんな中、17周目の最終コーナーで、ズバリとインを刺していったのはNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSのライアン。これでトップに浮上すると、No.11 GAINER TANAX GT-Rは21周目に背後につけたNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTにも先行されてしまう。これでトップ争いはNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSとNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTの首位争いに2台はテール・トゥ・ノーズの接戦を展開したが、29周目にダブルヘアピン立ち上がりで、ピットに入ろうとしたNo.30 TOYOTA PRIUS apr GTに詰まってNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSとNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTの3台が軽くヒットしてしまう。どうやらこの接触が原因となったようで、31周目になんとNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTは駆動系トラブルのためスローダウン。この頃から多くのチームがピットインし、タイヤ交換を行っていく。
 37周目にピットに入ったNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(富田竜一郎)はアウトラップでABSのトラブルが出て、アトウッドカーブでコースオフ。さらに43周目にはドライブシャフトのトラブルを抱えスローダウンし、ピットロード出口にマシンを止めてしまった。

 

 

■終盤はタイヤ無交換で順位を上げた2台の86 MCがトップを争う

 各チームがピットインを終えてみると、タイヤ無交換作戦を採り、素早いピット作業でトップに浮上したチームが上位に上がっていた。28周目には9番手のNo.18 UPGARAGE 86 MC(中山友貴>小林崇志)が、30周目にNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允)が無交換を決行。そしてNo.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹>蒲生尚弥)とNo.7 D'station Porsche(スヴェン・ミューラー)はリヤタイヤのみ2輪交換でポジションを上げた。各車がピットインを終えるとトップはNo.25 HOPPY 86 MC。すぐ後ろにNo.18 UPGARAGE 86 MC、10秒ほど空いて3番手をNo.65 LEON CVSTOS AMGとNo.7 D'station Porscheが争う。
 トップ争いはテール・トゥ・ノーズの接戦となるが、57周目のダブルヘアピンでNo.18 UPGARAGE 86 MCの小林がGT500をうまく使いながら、ペースが苦しくなった松井をオーバーテイクする。一方、4番手につけたNo.7 D'station PorscheはNo.65 LEON CVSTOS AMGにプレッシャーをかけると、70周目にこれをオーバーテイク。さらに、72周目にはタイヤ無交換でペースが鈍るNo.25 HOPPY 86 MCをもパスし、“18台抜き”をみせた。
 一方、トップに立ったNo.18 UPGARAGE 86 MCは、小林が盤石の走りでフィニッシュ。チームにとって初勝利を飾ることとなった。2位はNo.7 D'station Porsche、3位はNo.25 HOPPY 86 MCという表彰台の顔ぶれとなった。4位はNo.65 LEON CVSTOS AMG、5位はNo.11 GAINER TANAX GT-Rという結果となった。

 

 

 

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